Off Course「Yes-No」のサビ、覚えのある方も多いと思う。
Off Courseというgroupの代名詞のように扱われ続けるphrase、だと思う。
君を抱いていいの 好きになってもいいの
-----Off Course「Yes-No」より
この曲の歌詞みたいな焦れた、逐一確認型恋愛をする男性って…
…いる(起爆)
「あの人はOff Courseの「Yes-No」みたいな恋愛だよ、逐一相手に行動を確認するんだわ、「なぁ、kissしていい?」とか。訊くね絶対。それこそOff Courseの「Yes-No」の歌詞みたいに「君を抱いていいの」「好きになってもいいの」って言うよ絶対」と発言し、酒の席、濃いぃ面々での喋り場を爆笑の奈落へと突き落としたんだが、それは数年昔の話。
とはいえ、相手に訊く、その心は「傷つくことを極端に恐れている」「相手と自分との間に誤解がないよう常に努めていきたい心情」と相手の分析も忘れていないのだが。
さて。本題。
このphraseを思い出すには十二分、だろうサビがSkoop On Somebody「線香花火」にある。
君を好きになっていいの? I need your love そんな想いが
-----Skoop On Somebody「線香花火」より
この下りだ。
この1行でOff Course「Yes-No」を思い出すには十二分(苦笑)と以前より私は提唱して来たのだが(自爆)2000年代に入って確認型恋愛の歌詞を見るとは…というところも自分の中では、あったのだ。
あー、J-POPの歴史の中に往年の歌詞の傾向までも、こうして継がれていくのだね、という思いで。
ところで。「線香花火」の〆は
線香花火を とても大切そうに 見守る君の背中 いつまでもみとれてた
である。これと対になるのは曲冒頭の
線香花火を とても大切そうに 風からかばう 君の白い手にみとれてた
だろう。
曲中主人公は君にみとれちゃいる。
い・る・ん・だ・が(爆)曲中主人公の立ち位置及び視点が、曲の中でしっかり動いているという様子にも注目しつつ曲を聴いていくと、ああもう曲中は"That's片想い!"なんだ。
死語?を出すなら「キュンキュン」である。
かの「君を抱いていいの」にしても、今回の「君を好きになっていいの?」にしても、本当にそう思うんだろうし、訊きたい、言いたいんだろう。
けれど実際現実、確認を訊く言葉も言えないでいる(みたいだ)。特に「線香花火」の曲中主人公は相手の気持を推し量る程、壊してしまうんで言えたもんじゃない。って感じが残る。
なーーんか花火の最中、半端な会話で時間を潰してそーだよなぁ…(遠くを見る)
確かに曲の主人公は「奪いさる」という強い言葉に己の願望を加えちゃあ、いる。
そんな「奪いさりたい」という強めなphraseで「ヤツは君を奪いされないな」(爆)という、曲中主人公の「強引になれなさ」をも推し量れてしまうことに気づいた。
嗚呼、切ないぞ!切ないぞ!
そうなりゃもう、2番のサビ。
線香花火のorange色の儚い光と、自分の恋心が重なる下りにまで来たら感情移入しちゃってもう片想いの切なさ(自分内)倍増である。
でも、そういう切ない恋の気持を切々と歌わない。
夏を思わせる爽快感に溢れた編曲で、tempoの良い曲に仕上げた。そこに恋する気持をのせるから片想いが深く、届く。
Skoop On Somebody S.O.S. Akira Nishihira 高柳恋
SE (2000/09/20)
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