2010/Oct/1 | stop
背番号1
確かに彼は、あの日の球場にいた。
今年4月、ヤマハと中日二軍の交流戦、浜松球場。
試合前、ヤマハの投内連携を観ている背中を観ながら「この子はどうなるのかなあ」と頬杖つきながら呟いたのを覚えている。
背番号1は、このまま終わるのかな。
このまま終わらないで欲しいんだけど、どうも煮え切らないままだよな。
ドラ1だし、数年は猶予があると思うけど、どうなるんだろう。
普通の選手以上の物語を持って入団しただけ、期待に潰されてはいないか。
そんな不安を抱いて、その背中を観た。
6月途中、彼は一軍にあがった。
数試合で戻されるんじゃないか?そんな疑念をヨソに彼は一軍の試合に出続ける。
プロ初の本塁打を打った。
お立ち台で笑顔を見せる。
今年、中日の二塁は井端じゃなく、代わりに入った堂上直。シーズン後半、背番号6が不在なのを思わせなかった。
何故、この時の、背番号1の真直ぐな背中に気付かなかったのだろう。
写真を見て、思う。
あとは、CSを勝ち抜いて2007年以来の日本一を。