2006/Oct/5 | listen
CONCERTS(1996)
塩谷"SALT"哲(pf)+佐藤"SUGAR"竹善[Sing Like Talking](vo)によるunitが「SALT&SUGAR」。
sg.「Diary」、今回紹介のal.『SALT&SUGAR-CONCERTS-』とをreleaseし…たのって10年前になってしまうのか!(愕然)1996年の出来事。
そりゃあ、歳もとりますよ<何を今更。
形態的には、Kiroroのオトコ版(自分で喩えてどーよ?と思ったが、置いて)。
でも、Kiroroほど楽曲全体の質感が重くならないので、どっちかといえば(今なら)ナチュラル・ハイ、彼女たちのtasteに近いんじゃないか、って思う。
もっぱら、演奏するのは洋邦問わずcover中心。
そういうことから自然と
・liveの会場に、このunitで登場する。
・tribute albumの類に「SALT&SUGAR」名義で曲を入れることもあり。
・なかなか、次の「SALT&SUGAR」名義の音源(特に、albumが!)が出てこない(爆)
となる。
cover中心ながら、SALT&SUGAR名義のoriginal楽曲も存在している。が、「Diary」「Daybreak」「もみの木」の3曲のみ(爆)
2002年5月、CYF[CROSS YOUR FINGERS]の席で「originalを増やそう」発言があったことから「遂に4曲目のoriginal楽曲が生まれるか!?」と思われたが、その後も進展ナシなご様子。
収録されたcover曲の数々は、このalbumを作る為に、事前にtourを行って。その時に収録されたlive音源。演奏も内容も、どっちかといえば、jazzのalbumの類い。と思って相違ない。
ただ、曲に因っては、live音源の上にstringsをかぶせているものもある。
もしも、自分の手元に10枚しかCDを残せないとしたら?
先ず、SALT&SUGARの『CONCERTS』は絶対外さない。
これは絶対。
次に選ぶのが『The Gospellers』(1995)、The Gospellersのmajor最初のalbumだ。
-----、この2枚は確定。
残り8枚を悩んで、選ぶ。
これが5枚しか残せないとしても1番最初に選ぶ、2番目も同じ。
何度、何十回、聴いても新鮮さがひとつも落ちない。これが最大の理由。
個人的に推すのはM-4「Wait For The Magic」、本家・Al Jarreauのversion以上に激ハマり。
3曲しかないSALT&SUGAR、original楽曲のうち「もみの木」は以前、radio番組の中で、The Gospellersの黒沢さんが妹尾さんのpianoで挑戦していました。
『GOS' MEGA STORE』で、2001年12月の出来事です。
当時のアタシが抱いた、黒沢さんの「もみの木」を聴いた感想は…
難易度の高い曲相手に歌い手は健闘していると思った、し。
妹尾さんのpianoってSALTと比べて硬質で男性的だー…と改めて思った、し。
と、あるんですが。この際だから本音ぶっちゃけると(爆)
----、勉強しようぜ薫ちゃん。
の一点だった、と。
あー、辛口だよ!と開き直ってしまう他、ないですが。
一寸足らない。
その足らない隙間分が「勉強」の領域。それだけでグンと歌い手としての格があがる、そう思った。だからこそ、叱咤激励を込めての辛口。
黒沢さんが歌った当時、私は毎年「もみの木」聴いて一年が終わる人で。即ち佐藤竹善の領域を知っちゃっている、というのが聴き手最大のアダ。と言える。
哀しいかな、originalを知る人間にとって、coverされるということは、originalの持つ残像を越えてこそ。それで初めてcoverに成功したって言える。original以上に厄介なものなんです。
ファンハウス (1996/12/04)
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