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サラウンド(2001)

音楽でしか伝えられないものがあるのならば。

音楽でしか其れを伝えられない。
言葉で具体的にしようと試みて、的確に伝える語彙の無さに言葉に窮してしまう。
くらくら渦巻く感情を感じさせてくれたのが自分にとってのクラムボン「サラウンド」の立ち位置。
くらくらきゅうきゅう、最後に涙が理由無く出そうになる、其れは。



サビstartが卑怯なほど憎らしい。
郁子ちゃんのpianoと郁子ちゃんの声で始めるなんて。
楽曲全体をひとつの世界観で染め上げるStringsは曲の後半から暴れ狂う感情にrideしたかのよう、疾風の如く曲の中を駆け抜ける。
その後出たsg.「残暑」そして、album『ドラマチック』の布石としても正しいsingleだった。

クラムボン album『ドラマチック』より「サラウンド」(iTS)

サラウンド
サラウンド
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クラムボン 原田郁子 亀田誠治
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Tiny Boat(1996)

この曲のPVが見つかるのが、このご時世なのか。
この曲の8cm sigle所持者のアタシって…(呆然)となりながら。



最初。書こうかねーと思ったのは彼らの『Please Mr.Lostman』に関して、で「Tiny Boat」じゃなかった。
が、the pillowsを最初に知った曲って何だ?となると、この「Tiny Boat」になってしまうんである。私の場合は。キッカケは深夜のradioから。NACK5、番組は、かの『Japanese Dream』なんだけども(自爆)その後、同じ番組で「ストレンジ カメレオン」を聴いた時は「前と全然違う」が「どちらも良い曲といえば良い曲ではあるんだよなぁ…」と思ったのは覚えている。
だがしかし、彼ら自身が語る歴史の中でも「第2期」と呼ばれる、なんつーか、まあ、「商業音楽成功ならず」「周囲の思惑と自分たちの音楽とのgapに苦しんだ」とボロボロに当人たちからも語られる時期の曲で、かつ決定打に(結果として、ではあるだろうけど、でも、だ)なった曲だと知ると紹介するにも眉根が寄るってもんだろー(苦笑)と。
PV観て思ったのは、彼ら、完璧に"着せられて"ますよね(苦笑)
あの当時の「売れている」流れに自分たちを型にハメてみたら、ああなった。と言いましょうか。どっかのbandで観たような服装で、体裁で、髪型で、ともすりゃ曲調も思われてしまいそうで。
この曲を聴いた時にパッと思ったのがSpitzの「ロビンソン」だったもん。
けれど、それは、それと双璧。くらいに思っていた、曲の出来は。ってことを思ってのことで。
私の中での衝撃度は、それくらいあったのだけど。世間の受け入れられ方は決定的に違ってて、それは、まったくの真逆。

「Tiny Boat」というとサビの2行に尽きる。

あなたは特別で 他の誰とも違う
不思議だね出会う事が決まってたみたいに
-----the pillows「Tiny Boat」より

此れ。
「…、なんて安岡なんだ!」と思ってしまったバカヤロウがアタクシがおりますよ。ええ。
こういうphraseを書きそうなんだよな、本当に。自分のleadがとれそうな曲でやりそうなんだよな、でもって酒井さんが歌うんじゃないんだよな(起爆)

今なら下のalbumのほうが手に入りやすかろう。とダメ押しして退散。

TURN BACK
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the pillows 山中さわお
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光について(1999)

「光について」の前にsg.で「スロウ」が切られていて、1999年から2001年頃の私は「スロウ」にヤラれていた。
正に「スロウ」曲中にある通りに。

見とれては消えた
-----Grapevine「スロウ」より

そう。その歌詞のように私は5分余りの曲にただ、見とれていたんだと思う。
この曲が鳴る空間に足を踏み入れたくてGrapevineのliveに行ったほど。場所は赤坂にあったlive house、赤坂BLITZ。あの頃は赤坂にBLITZがあって(今は横浜なんだろうけどなぁ…、この時点で隔世の感ありだ)地下鉄の駅を抜けて地上に這い出ると、目の前にある急勾配の階段を息切らして登り詰めなければならなかった。
曲が進むにつれ、目の前に幾重にも白紙が散乱する。散乱する白の向こうに澄んだ碧が見える。
1秒1秒の進みがこんなに濃く、けれど青まじりの透明に満ちて。見上げれば、軽く目眩を感じそうな。
勝手なimageを持って、曲の世界にスカタンとヤラれていたように思う。
だからか「光について」は小粒に思えた。
「スロウ」の、あの広がりは?
NACK5『Japanese Dream』で「光について」が月間Grand-Prixをとったと知った時、それはむしろ「スロウ」じゃないの?と思ったくらいに。

2007年になって。むしろ心を揺さぶるのは「光について」の歌詞の端々。
聴いた当初から歌詞の良さは感じていた。それこそ何度も引用して諳んじることも出来る。
少しはこの場所に慣れた
余計なものまで手に入れた
-----Grapevine「光について」より

この2行にinternetの海の中に浮かんでいる自分自身を見たほど。しかし此処数年で、この曲の小粒さが辛(から)いと知った。ピリリ、とくる。ものすごく、来る曲だと思った。
R○Jのレコ評で"「スロウ」の魔法がない"と言われた曲、だけど、その魔法がないからこそ肉迫するものがあると漸く、わかった。

で。
時勢の流れってのは凄いもので、1999年、「光について」「スロウ」の入った2nd album『Lifetime』(期間限定特別価格盤)が、後ろに括弧書きされているように"期間限定特別価格盤"だと1,980円という事実に軽くのめされてんですよ。
『イデアの水槽』(期間限定特別価格盤)から先、あーでもないこうでもないしてたら、えらく、ご無沙汰しまくりだったんだよ…orz
「アナザーワールド」を聴いた後がどっかり欠落してるような有様で、ホント、Grapevineさんは縁遠くなってしまってたんだわ。
同時にiTunesにもあがってきたことに驚いているのよ。うん。

GRAPEVINE 「光について」EPより「光について」(iTS)

Lifetime(期間限定特別価格盤)
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てんとう虫(2006)

TVでspotを目にし、曲を聴いた時に耳に残ったのは、このphraseだった。

世界は何のためにあるのか
仕様がないことだらけならば
-----一青窈「てんとう虫」より

加えて、「てんとう虫」というtitleが目に入ってきた。
荒む世界と対象の象徴に似たmotifとしての「てんとう虫」、それは自分の胸につけたbroochみたいなもの。同時に、子どもっぽさや幼さを想起させた。
短い時間で思ったのは"ああ、これは「ハナミズキ」の路線なん?"。
どっか平和的なmotifを織り込みながら、あなたとあたしを歌う、ようなの?
それは、今となると短絡的だったと知る。

こうして、iTSでdownloadできるようになって。
こうして、曲を通して行くと私は川村結花の「home」を思い出すのだ。
それは曲の途中、ぽつり吐き出される独白に。
嫌われたくないんだ
きっと
-----一青窈「てんとう虫」より

この。ええかっこしい、なところに。
ダメなときダメな顔見せても、という「home」のphraseの重さを思い出す。
正直になれず、甘え倒したいのに、それでもどこかいつもいつも肩肘はってまう感じを。
「てんとう虫」は(幼い)まだ疑いを知らない、あの日の象徴。てんとう虫の星を数えれば眠りが訪れた日々の象徴。だから、私が最初に思ったbroochという「御守り」的なものからは外れて行く。
今は、てんとう虫の星の数を数えても眠れない。今は、疑いも嘘も知って、それでも明日を生きる。今は、あなたを想わずにいられない。

一青窈 album『BESTYO (べすちょ) 』より「てんとう虫」(iTS)

BESTYO
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一青窈 武部聡志 星勝 山内薫 弦一徹
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SAKURAドロップス(2002/2007)

説明不要の彼女の説明不要のhit singleを男性がcoverしたら?
-----、の、答えのひとつがキンモクセイのcover versionだ。
や−ーー、思い切ったな!が最初に出る。

coverする楽曲の雰囲気を崩さないでcoverする、のも方策なら。
coverする楽曲の雰囲気をガラリと変えてcoverするのも方策で。
キンモクセイの場合、この曲に関しては後者。
「SAKURAドロップス」をjazzyにするとは!
予備知識なしに聴いたのもあり、意表をつかれました。
ちなみにalbum『さくら』収録のbonus trackの「ノーサイド」、これは松任谷由実のcoverになりますが、これは「楽曲の雰囲気を崩さない」前者の方法をとってます。

宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」EPより「SAKURAドロップス」(iTS)

キンモクセイ album『さくら』より「SAKURAドロップス」(iTS)


SAKURAドロップス/Letters
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YOU(2007)



『adore』『CATCH』とpiano trio路線な小谷嬢ですが次の新作もそうみたいですね。
実のところ、この路線になってからのほうが彼女に興味津々の私が居ます。
前回は「Who」だったsingle曲が、今回は「YOU」に。不特定多数の誰かさんから、たったひとりの君に。このバツッとvectorが定まったカンジが小気味良いほど憎いぜ。
test的にblog parts貼っときますし、iTunes Store、amazonへのlinkも貼っておきます。試しに聴いてみてください。

小谷美紗子「YOU」Single(iTS)

YOU
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小谷美紗子
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ブローチ(2007)

ものぐるをしけれ。
曲が脳裏を離れないままに呟いてしまえば、そうなるのか。
曲のmelodyと一緒に「ものぐるをしけれ」が離れないでいる。
鮮やかな夕暮れを目にした時の心の揺さぶられ方に似てる。たとえば車のfrontから目にして、夕暮れの、その赤に見入られる。赤にやられる。
「気が狂わされる」って、こういうふうに魔が差して起こるというの?

iTunes Music Storeの「今週の無料ダウンロード」で知ったのが、echoの「ブローチ」だった。
夕暮れを見た時の、あの心の揺さぶられ方を思い出した。
覚えのある懐かしさと、それとは対極にある筈だろう新鮮さと一緒に。で、口から出るのは「ものぐるをしけれ」だった。
あー、古典の授業でやったよなぁー、って。
「あやしうこそものぐるをしけれ」って。アレだ、「徒然草」の冒頭だ。
あれを思い出したんだ。

けれど歌っていることはご本人曰く「だれもが持つ、ハート。」とのこと。いわれてみれば、なるほど。である。

無くしたものは
宝物だから
胸に飾るよ
ぼくのブローチ。
------echo「ブローチ」より

mF247|アーティスト情報 |echo
mF247にて、楽曲の無料downloadが可能な様子。なので、iTSをご紹介せず此方を紹介。

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Love's Thema(2004)

Cymbals時代から存在は知っていて。
かの竹内まりやさんの「土岐さんの娘がー、Cymbalsってbandやってて」発言@日本武道館[2000/07/11]に対して素で「えええーーーッ、土岐麻子ちゃんって土岐さんの娘ェ!?」と絶句、後、唖然呆然とし(笑)
なんのかんのとtiming掴めず、band時代から一度もliveを観ることが出来ず。
私が好きなmusicianって、割合、彼女と絡んでくる。名前を挙げるならNONA REEVESとか、堂島孝平くんとか、の力一杯にpopsを標榜する界隈。
というのが、私における"土岐麻子"嬢の位置。

この曲はcoverなのだけど、元の曲…
ああ不勉強だ!御免!と平謝りに謝ります。聴き覚えがないんだ、本当に。
けれど、そんなcover曲の元曲だの、いう、理屈を抜きにして。
iTSなら1曲150yenで、singleまるまるなら450yen、1coin(500円玉一枚)で。陽光に似た、この多幸感あふるる感じが手に入る、というのはよろしいかもしんないと心から思う。
もし誰かに「優しい気持になれる曲を教えてくれ」と言われたら、彼女の、この「Love's Thema」を選ぶ(断言)
で、次点がThe Gospellersの「Atlas」かなぁ…(苦笑)
これは思い入れ総決算状態ゆえに出るところもあるけども。album『二枚目』の「fairwind」といい「Atlas」といい、edgeの柔らかな世界をmelodyを使って描かせたら、この時期の酒井雄二って敵無したったんじゃあないかと思う、本当に。
と話は少々、脱線しましたけども。戻す、ええい!
自分が少々すさんでんなー、と思うと、この曲を選びがち。iTunesのrateも高めの設定にしてある。腐らず尖らず丸くなりたいと思った時に聴いていますね。これで丸くなる(微笑)



ところでband時代、で思い起こされたのだが…
Cymbals「Do You Believe In Magic?」のPVって
・メガネ女子(かつスーツ女子)
・スーツ男子(かつメガネ男子)
だったのだね… orz
特にfrontを陣取るふたりが。
数年ばかし早かないか?(苦笑)とYou TubeでPVみつけて(観て)思ったのでした。

土岐麻子 「Love's Theme 」EP(iTS)

Love’s Theme
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土岐麻子 Aaron H Schroeder The Flaming Lips 宮川弾
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盆と正月

先日『スポーツ魂』の「中日Dragons一日体験入団」を観て「ドS」なる伊集院発言に爆笑してたわけですが、TBS Radio『深夜の馬鹿力』Podcasting版も、その、一日体験入団話。
分数18分あまり。
話は体験入団の前半。一日の中でも午前分。といったところで終了。
なのだが…

個人的に「黒伊集院が、あの、TVで流された一日体験入団をどうtalkとして料理するのか。話をするんだったらすっげー聴きたい」と思っていたわけです。
まー、あたくしにとって、盆と正月ですよ、これは。ええ。保存版ものの。

----、かーーんずえーーーんばぁああーーーん(涙)
と思ったのは内緒だが<え。

以下、Podcasting版ツボどころ羅列。

続きを読む "盆と正月"

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FANTASY(2007)

TVCMで歌っているCharaを観ていたら、彼女が出てきて、artist的だけでなく商業的に成功を収めたから出てきたfemale singlerが多いかもな、と改めて思った次第。
一度聴いたら忘れられない個性的な声で、時にshoutして、時に囁いて。
1990年代前半の彼女の、特に製作陣に浅田祐介氏が噛んでいた頃の初期作品群って耳にしないわけじゃなかった、なー、と思ったのは、こうしてCMを観たから思い出されたか。その、いちばん私が彼女にかぶれていただろう時期の最たる曲って「恋をした」(1993)で、そして、この冒頭のphraseだ。

そんな夢なんてない
日本の辞書にはね
"叶わないもの"って
書いてあるわ
------Chara「恋をした」より

"叶わないもの"の意味だったら「夢」という言葉に希望を感じないよな。
と軽く毒づくのは兎も角として(爆)
過去にそう書いた彼女が「想像」「空想」「幻想」をtitleに曲、書いたんだ、と。その間に結婚出産、band参加と紆余曲折を経て。「想像」「空想」から転じて「白昼夢」という意味のある単語。
ところで。
このsingleのc/w曲はcover曲でして(どうもUniversal移籍後のsg.曲のc/wは、cover曲らしひ)。なんと!Off Cource「Yes-No」だったんですよ。これこそ想像の斜め上をかっと…(以下省略)だわ、こりゃこりゃ(笑)
そういうわけで私のiTuneに入っている「Yes-No」は本家本元・Off Cource、椎名純平にSMOOTH ACEとCharaですが何か(微笑)

Chara「FANTASY 」EP(iTS)

FANTASY
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Chara 亀田誠治 小田和正
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