< Aug 2007 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >

てんとう虫(2006)

TVでspotを目にし、曲を聴いた時に耳に残ったのは、このphraseだった。

世界は何のためにあるのか
仕様がないことだらけならば
-----一青窈「てんとう虫」より

加えて、「てんとう虫」というtitleが目に入ってきた。
荒む世界と対象の象徴に似たmotifとしての「てんとう虫」、それは自分の胸につけたbroochみたいなもの。同時に、子どもっぽさや幼さを想起させた。
短い時間で思ったのは"ああ、これは「ハナミズキ」の路線なん?"。
どっか平和的なmotifを織り込みながら、あなたとあたしを歌う、ようなの?
それは、今となると短絡的だったと知る。

こうして、iTSでdownloadできるようになって。
こうして、曲を通して行くと私は川村結花の「home」を思い出すのだ。
それは曲の途中、ぽつり吐き出される独白に。
嫌われたくないんだ
きっと
-----一青窈「てんとう虫」より

この。ええかっこしい、なところに。
ダメなときダメな顔見せても、という「home」のphraseの重さを思い出す。
正直になれず、甘え倒したいのに、それでもどこかいつもいつも肩肘はってまう感じを。
「てんとう虫」は(幼い)まだ疑いを知らない、あの日の象徴。てんとう虫の星を数えれば眠りが訪れた日々の象徴。だから、私が最初に思ったbroochという「御守り」的なものからは外れて行く。
今は、てんとう虫の星の数を数えても眠れない。今は、疑いも嘘も知って、それでも明日を生きる。今は、あなたを想わずにいられない。

一青窈 album『BESTYO (べすちょ) 』より「てんとう虫」(iTS)

BESTYO
BESTYO
posted with amazlet on 07.08.15
一青窈 武部聡志 星勝 山内薫 弦一徹
コロムビアミュージックエンタテインメント (2006/11/29)
売り上げランキング: 438

< ただなか | top |