2006/Jun/23 | listen
AFFAIR(2000)
drama主題歌(『愛人の掟・あなたに逢いたくて』)になったから?だろうか、このsingleを含むalbum『4Flusher』を提げての全国tour、それも「SHIKAO & THE FAMILY SUGAR TOUR '00 STAGE 1」も今はなき赤坂BLITZでのこと。
今でも印象深い。
この曲、MCで石黒賢氏のモノマネをかますシカオちゃんで曲が始まった…
名曲カタナシだよう…
この当時、J-WAVEのスガさんの番組ではc/w曲の「ぬれた靴」を前触れナシ予告ナシ、一切話もせず、すっと宇宙初OAに持ち込んでいました。
その翌週にsg.曲の「AFFAIR」をかけたんです、記憶が確かならば。
そして。2000年当時、私が非常に降参したsg.曲と、同様にKOくらったc/w曲でした。
「AFFAIR」1番、Aメロの入り方。
そんなことがたびたび起きて
-----スガシカオ「AFFAIR」より
「そんなこと」って前に、先ず「そんなこと」が具体的に示されちゃいない。
その後に続く「悲しい出来事が静かにやってきたんだ」で、「そんなこと」を相手に考えさせる余地を与えながら「そんなこと」のまま、曲は進む。
「そんなこと」って何よ?ねえ?(爆)と突っ込む余地もなく。
そして、あのintro.が鳴っただけで薄い紗がかかったように目の前が霞んでいくようなimageを抱かせる。それが濃くなるか?というところで、サラリと「そんなこと」と来る。
もう、この導入で「お釣りが!」と思ったもの!
c/w曲の「ぬれた靴」は、後に『Sugarless』に収録されましたから、それで聴くことの出来た人も多いでしょう。
彼の他の曲と比べ、2割引く。前に出すのは8割にして、歌がスッと前に浮かび上がる。更に、いつもより硬質なdrumの鳴りを捜し、それをkeepしたことで曲全体に奥行きを持たせた。そんな感じがしてならない。
歌詞とsoundだけで想起させられるのは、外の雨音。
降り続く雨。
歩いて来て入った店で気づく、靴から感じられる湿り気。
交わされる会話。
決して明るいと思えない店の空気のなか。
正味10分間足らず。
けれど、その10分間以内。たった2曲で、スガシカオの世界にtripできる。そんなふうに相手にtripさせてしまうのも、音楽の持つ魔法なのだと改めて思う。
スガシカオ SHIKAO&THE FAMILY SUGAR
ユニバーサル・シグマ (2000/10/12)
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