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Midnight Sun(1999)

村上[vo]氏・島津[g]氏の(いとこ)unit・SOON最後のalbumが『Midnight Sun』だ。
収録曲を見ていくと「Dreamtime」「白夜」「Missing」とsingle-cutされた曲も多いが、sg.曲と非sg.曲との差がなく、むしろsingle-cutされなかった曲での意欲的な編曲が目を惹く。
先行する形で出された「Dreamtime」「白夜」のmelody senseは、ちゃんと聴く機会を与えられれば耐えられるだけの質の高さを有していたと思うだけに…、ね。それだけに惜しまれます、活動休止。知った時に軽いshockを受けましたわ「まだliveを観ちゃないってのに!」って思ったから。

link先はamazonですが、albumはないことが殆どな(used品ならあるかもしれない)様子なので、是非是非iTMSでsearchのartist名に「SOON」と打ち込んでください。此処には絶対あります。DLできます。
きっと「白夜」の頭30秒で掴まれる、と思う。

とはいえ私以上に詳しい方がnet界隈に2名(重鎮が!)おられるので、私がSOONを語るといっても、頑張っても、この程度しか出来ないのです。
このうちの1名から出た秀逸な発言こそ

「私が好きになるのは、村上だったり黒沢だったりするのね」
でした(※村上はSOON村上広一氏、The Gospellersの村上てつや氏のこと。一方、黒沢はL-R黒沢健一氏、The Gospellersから黒沢薫氏)。
だとすると私もそうなのか…(愕然)

この記事を書くにあたり、調べてみたら、vo.の村上さんは「村上広一」名義で、soloでalbum『アイダニアルモノ』出してますよ!2005年12月に。でもってgooでblogやってましたよ!「アイダニアルモノ」ってblogのtitleに若輩者も「らしいなあ…」と思いながら。
そして。profileの(最近の)写真を見た感想が「やーん、衰えてない!」って、どうなんだ(自爆)
多分、前述の重鎮2名は写真見てフンガッ!となれる!見とけ、必須だぞ。


Midnight Sun
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RENASCENCE(2003)

関心空間に置いてあるさちの空間は好きな音楽中心にcategolizeしていたことを思い出し、今になって気づいた事ですが(自爆)さちの空間と、このblogにある「listen」categoryとは丸かぶりするのですね。
関心空間は以前より更新意欲もなくなっていて「どういう按配にしよう?」と思っていたこともあり、ならば過去に関心空間で書いた文章を推敲し、此処にslideさせることで「listen」に残せば良いんだと思いました。とはいえ、全部slide出来るか、ってーと「しそうにありません」。面倒だもの←投げやりな。
残したいものを此処の「listen」にslideさせ、残すことにします。
その第1回目は、Sing Like Talking『RENASCENCE』です。

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このalbumの発売日、地元t○werrecordsに向かった私を待っていたのは「本日休業」(某地方都市の宿命、水曜定休日が多い)。で、発売日翌日、会社帰りに寄り道し、入手。

前作『METAPOLISM』の時、曲を聴く前に歌詞cardを熟読してしまい「これがmelodyにのってると思うと」と驚愕かつ焦り、tourを観るまでは「SLTも怖いなあ」と思っていたのだ。
ところが。
tourがね、tourが!!!!
もー会心の!!だったんだ。
そう言える。
live終了後、ただ興奮の中にいた。冷めてた熱も上がりに上がった。こうもネタバレできないってつらいもの?そう思った。私より後に参加する知人に発熱状態のままに「戦闘態勢を整えて参戦してください。凄すぎます。」と書いたmailを送信したところ「今回は戦うのですか」と恐れられ(笑)でもって観た後「それがよくわかった」と携帯にmailが来た、という。liveに関しては連戦の猛者をも敬服する、それだけのlive内容だったのだ。
気持ち的に使いたいのは「事件は現場で起こってるんだ!!」。
2002年。あの1年を通じてbestだと思えたのはSLTと結局3回観ていた(が、全部土地が違いすぎ!1月は結城、10月の浜松、12月中野だった!!)Skoop On Somebodyだったわ…

閑話休題。
で、METAPOLISM tourを境にsmoothに「最新作を心待ちにする」SLT modeに入れるようになれてきて。かつ、先行で切り出されたtriple-A singleの内容に非常に安堵し(笑)このalbumを通して聴いて。所属record会社の公式HPにあった「今回のalbumは、9枚目までとMETABORISMの融合的なものに結果的になりそう。」なる竹善氏の発言が非常に頷ける、そんな作品群。

M-1「摩天楼の羊」は2002年12月のtourでは確か「SKYSCRAPER」というtitleで歌われた新曲ではなかったか?前作同様のrock色強め。そして、このalbum中、いや、現時点のSLTにとって会心の出来に仕上がったと思う、M-2「月への階段」の存在、コレが光る。
曲の持つmessage性、melody、arrange全てにおいて現在最高点。ただ難点があるとするなら、編曲全般がVanessa Carlton「A Thousand Miles」っぽいんだけどもなあ(爆)ということくらい。
前作『METAPOLISM』路線的エグい言葉が続くM-3「欲望」と、このalbum、頭の3曲で各楽曲の世界観がガッチリあることに自然と気付ける。
他artistの作品集と比べ、ものすごく個性が強い楽曲が揃い並んでいて、けれども一本の筋=背骨が太い。だから通して、スルリと聴き通せてしまう。個性が強い分だけの濃さがあるのだけど、聴いてもくたびれない。強すぎる印象を此方に残した前作と比べ、今回の作品はsmoothに聴ける。

そんなことを思っていた折、K-MIXの公開録音に運良く、入れまして。配られたquestionnaireの質問にあった「albumの感想」に、めっちゃ手短に(件の瞬発力で!)回答をサラサラと書いてホイと提出してしまった。で、これが取り上げられてしまった。その時書いたalbumの感想。
「濃縮。…というか濃い、けどsmoothに聴けて。大切な一枚になりそうです」
実際は曲がかかっている最中に読まれたんで、実際の放送には出ない。その点では非常に安堵した(笑)そこまで目立ちたくはないから!ね!(苦笑)で、この時、この文章に応じる形で竹善氏「前作が足し算なら、今回は引き算で作った」と仰ったんですな。
この発言ひとつで、前作と今作の小さくて大きな相違点が見える。
実は『METAPOLISM』も『RENASCENCE』も、どっちも濃いぃのだ。
けれど私が「smoothに聴ける」と漏らしたように、聴きやすさを覚えるのは「何か足りない」と思って加えて足して音数増やしてover-produceになりかねないところを、今回は「しない」ことに徹した。むしろ思い切って間引く、音数を増やさないで全体の風通し良くすることで余地を与えた。だから「引き算」という言葉が出たのだと思う。


RENASCENCE
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podcasting 954

火曜日から風邪でKOしてましたです。やっと復調しました。
久しぶりに(自習のために)訪れた図書館で鼻水、くしゃみが止まらなくて。1時間足らずで早々に退散し、帰りに薬局で市販の風邪薬(黄色のベ○ザエース)を購入してました。それ飲んで布団にdownです。眠れなくて、8回表から乱打戦と化した「横浜-中日」1回戦(延長12回、8-8の引き分け。中継終了は23:10過ぎ!)を最後まで聴いていたのに眠れませんでした。
このcardは長時間になりやすいんだ。気をつけろ!

話は変わります。
横浜YBで思い出されるTBS(失笑)そのTBSのradio部門はTBS RADIOサン。此処がpodcastで『JUNK』『JUNK2』を聴けるようにしてくださったのでした。有難い!
TBS RADIO podcasting 954

深夜、LFが全国netされるため、地方AM各局は「Allnignt Nippon」となる中、私は「深夜放送、関東なら絶対TBSが面白い」なる主張を持つ人でした。事実、『JUNK』月〜水の時間が燦然と輝いてしょうがないってーの!そう叫ぶ人でした。
嗚呼。往年の月曜:伊集院→火曜:爆笑問題→水曜:コサキン時代が私の中のgolden bestだ<をい。
以前からTBS RADIO、深夜番組枠はstreamingで聴けたんですけど、これが揃ってpodcasting化されたのですよ遂に!それが今回の本題。
月曜:伊集院さんの場合、『笑っていいとも!』でいう「放送後のお楽しみ」枠がコレなんで(微笑)番組と別モノ、別腹と思って聴かなあきません。uploadされるものが「放送のdigest」が多い中、毎回こってり(微笑)やっとります。今回、50分近いぞ(爆笑)
なにより火曜:爆笑問題がワタクシ、嬉しかったのでした。『極楽とんぼの吠え魂』でguestに爆笑・田中氏の時にすかさず録音かます位、好きなんですよ。
惜しむなら。『コサキンDEワァオ!』もpodcastingにして欲しかった!(叫)

Windows-userでも、podcasting対応の受信softをinstallしておけばiTuneナシでも大丈夫。余計なsoftは入れたくないのなら逐一、link先に置かれたmp3 fileを右clickしてdownloadすればいいと思う(但し、相当面倒だ)。でもRSSしかねえよ!っていうcaseもあるから無難に受信softを入れた方が良い。それにiTuneとはいえ(Macモノはmanualが少ない、説明が大雑把であーる。苦笑)how-toはある筈だろうから、Win-userでも簡単に使っていけるんじゃないか?そう思う。

以前からpodcastingされている番組では「コラムの花道」、『ストリーム』の。コレはお勧め。tv drama総括での「(民子が)死なないんですよ、浴室に火を放たれても生きている。お前は引田天功かと」発言に泣き笑いし、裁判傍聴話に幾度爆笑したことか(岡村ちゃん裁判を実際に傍聴した話は傑作に値する)。
ここまでpodcastingにハマっているなら、とっととiPod買って、iBook立ち上げなくても聴けるようにしたい…、ものです。

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春になれば

3月も下旬です。静岡では桜も満開です。
春になると、この曲が聴きたくなる!という楽曲を10曲、iTuneにオトした中からあげてみるとしますか。

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[01]めまい:advantage Lucy(2000)
東芝EMI時代のLucyには春向けサヨナラsong「グッパイ」があるのだが、どうも私は2000年3月にsg.で出された「めまい」に春特有の不安定さを感じる。どこにも「春の」という感じがない歌詞(むしろ恋愛の歌であり、だから「あなたの声を聴くたび めまいがする」)なのだが、そう思えてしまうのは編曲にあると思う。
この曲のguiterのphrase運びや、間奏のキラキラ感はAfter me「チェイサー」[1999]、後述するSpitz「ロビンソン」にも共通する。

[02]春一番が吹いた日:The Chang(1995)
Ticaの石井マサユキ氏がいたband、というとわかりやすいのでしょうね、今なら。
このへんが好きだと言い出したら、benzoのsg.「ECHOES」[2000]あたりで「ハイ!私も!」と挙手する人がいそうなんだが(苦笑)どうなんでせう。

[03]Two-way Street:The Gospellers(1996)
二叉路と訳せばいいのだろうか?このtitleを目にするたび思うThe Gospellers初期、1996年のsg.。
この曲の歌詞の序盤に登場する「ぎこちないスーツ姿」というphraseに、モモクロビックのsg.「Nice and Easy」(1995)の歌詞「似合わないスーツ着て」のphraseが重なる。今になって曲を聴いてて思い当たった事だけど(自爆)だって、ね、向こうから見れば、その人は「ぎこちないスーツ姿」なんだ。けれど着ている当人は「似合わないスーツ着て」ると思う。だろ?(笑)と。
なんかsynchronizedしかねんぜ(爆)と思ったものの、曲の世界が都心の路上で始まり終わる「Two-way…」と、スーツの下りの後に「地下鉄に乗っている」と続く「Nice…」とは当たり前だが描く世界が違うのだ。とはいえ早稲田大学の同一circleの出身。leader格は同級生。ならば、社会人のヒヨコ時代が同時期なわけだから(爆)と思うと「ううむ」と唸る新事項である。

[04]ロビンソン:Spitz(1995)
the pillows「Tiny Boat」(1996)を聴いた時に「編曲がSpitzの「ロビンソン」みたい」と思ったのを今も覚えている。arpeggioでの印象づけが似ている、と思ったのだ。「ロビンソン」自体、春先releaseの曲だったのは確かだが、春の霞のかかった感覚を思い出させるなら、この曲。

[05]Joy:Sing Like Talking(1994)
個人的にはsg. versionでのbrightな編曲のほうがお気に入り。SLT好きとしては正直なところ、sg.「みつめる愛で」(1995)と甲乙つけ難かった!あと「Skylark」などの爽快系numberとで。だけど「Joy」の後半に出るguiter soloの「春めき感」には勝てなかった!

[06]春風に乱れて:小田和正(1991)
小田さん。とはいえ、着目点はchorus:佐藤竹善。欲目抜きにfeaturingと書いて良いくらい、楽曲後半にガッツリとしたfakeを入れて、曲の印象全体を持ち逃げ…、てなくもない(失笑)
春。一陣の風。その疾風感を声でご提供。

[07]花いちもんめ:青山陽一(2002)
はっぴいえんどのtribute album『HAPPY END PARADE〜tribute to はっぴいえんど〜』に収録された曲。青山陽一氏のalbum『jaw』(2002)のbonus trackが、この曲。
この曲とSOON「Dreamtime」(1998)と暫時悩んだ。というのは、ここだけの話。

[08]スプリング◇スプリンガー 〜春に跳ぶ人〜:堂島孝平(2002)
ハジけてる!その一語に尽きる。
力のあるpopな曲がなかったのと、自分と同世代のmusicianで一番yellを送りたいのは彼だ!という理由で。この時かい?KinKiに「カナシミ ブルー」提供したのは。

[09]卒業:平岩英子(1997)
ひとつも「春=卒業」らしい曲がない、という消極的理由もあり(自爆)
いやね、この「卒業」が関西地区でheavy rotationされる最中に京都に3、4泊、前後往復深夜busでの車中泊(爆)する旅行に出ていまして。「卒業」と山崎まさよし「One more time,One more chance」を携帯radioで散々、聴いて聴いて、聴き倒してた。
ちょうど当時は京都駅が工事中で。『水曜どうでしょう』DVD「サイコロ3」で前後編、2回、京都駅が出て来るわけですけど(微笑)あの映像の中と同じものを目にしています。バリバリ既視感あったんだもの。

[10]花水木:槇原敬之(1994)
槇原敬之のalbum『PHARMACY』の収録曲。サビにこういうphraseが出る。
5月でまた1つ年をとり 大人になった気でいたけど
このpatternは徳永英明「君の青」だ、あれは最後の最後に「5月の青い空」と来るのだけど。
1st albumには「桜坂」、2ndでは「三月の雪」と春を垣間みれるtitleの曲が並ぶ。後に「冬がはじまるよ」「雷が鳴る前に」と季節が見える曲が出来ているのは、もともと書く上で「あったもの」だ、と思う。
余談。梅は2月、木蓮は3月、花水木は5月頃に咲く。

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次点は、川村結花「春雷」とスガシカオ「桜並木」の2曲。しっとり楽曲を平岩さんにしちゃったら、この2曲が外れてしまいました。奇しくもSMAP「夜空ノムコウ」作曲と作詞のふたりだ。

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Rise(1992)

NACK5『Japanese Dream』が終わると知ったのは、今年2月じゃなかったか。何処かで「そろそろ」と思っていたけど「遂に本陣もオチたか」そんな感じだった。
初めて実家を出て埼玉県内に住んだ時に耳にしたradio programのひとつがコレだったことを思うと「14年て長いね」と素直に思えた。放送された歳月を思うと暫時、呆然とする。
同時に
「majorな音楽業界は随分と厳しいものに変わったし」
「一方、indiesが随分と力をつけたし」
「『JD』開始当初ほど今はmajorとindiesの差がなくなったろうし…」
そんな、過ぎた時代の変遷を思う自分がいる。

2000年、折しもinternet投票の導入を境に『JD』を聴く熱が冷めて、次第に聴くのを辞めてしまって、聴取areaを離れて(苦笑)現在に至る。もともと私はMJ[Music Judgeman]じゃなく、-----んー、最後の一点で「MJにはなりたいと思わない」と思ってしまったのだが、それは、投票に神経をすり減らして縛られることで、己のradioの聞き手の自由を損ないたくなかったんだわね(面白くなかったら、そのradioは聴かない主義)-----、それでも周囲にMJが複数おられて初期も初期の番号で会話が凄いことになっていた(笑)やらで、挙句にゃ「SLT(Sing Like Talking)が好きで(略)」「L-Rが好きなら(略)」となったら最後、この番組を避けて通れない。だから「門前の小僧」状態で、何時しか番組system他に精通してしまっていた、ってのが本当のところ。
それでも1990年代、音楽を拾い上げる際の指標に『Japanese Dream』がなっていたのは間違いなくて、ここを経由して、JIGGER'S SON、カーネーション、川村結花さん、RAZZ MA TAZZ、rough laugh、Grapevine、くるり、椎名林檎姫、堂島孝平くん、aikoちゃん、etc.…と次々に聴く耳のwingを広げて行くこととなる。大学時代の私がSLTをエラく好きだというのは知っていた大学の先輩筋に後年「え?Grapevine、聴いてるの」と驚かれたのだが「この音楽はこの人の守備範囲外」と思われてたんだろう。

『JD』は毎年3月終りか4月頭に『Super Grand Prix』が行われていて、年度の1位が決まっていた。印象強いのは「なんか、それ意外!」と思えたからか、鬼塚ちひろちゃんの「眩暈」[2000年度]。前述にあるように聴かなくなりだした頃の、なんだけど(自爆)
その最初の年、確か1992年度がSing Like Taking「Rise」だったのを『FM STATION』誌に記事になっていて読んだ覚えがある。雑誌名、この話題自体が「以前の」ものなのだろう。その雑誌はとうになくなり(対抗誌だった『FM Fan』もなくなった!)、今回こうして番組も終わる。
思い出しついでに、iTuneでSing Like Talkingの「Rise」を聴き直した。
intro.で入る「Rise」の声。
西村さんのguterのcutting。
縫うように入る竹善さんのfakeの艶やかなこと。
この、楽曲が始まるまでのゾクゾクする感覚は、初めて聴いた当時も今も変わらない。
そして、2006年の今だから思う。
「Rise」終盤に出てくるfake、その抜群のphrase work。
ここに「2000年代の男性R&B云々のrootsを此処に見たり」と思う。2000年代に出て来た男性R&B singerたちは、このvocal workの流れに属している。

今はsg.盤で手に入れるのは難しそうなのでAmazonは、best album『Second Reunion』をchoice。春にreleaseされたsg.だからか、歌詞に「春の嵐にも」とあるからか、この時期になると「みつめる愛で」も聴きたくなるのだ。


SECOND REUNION〜The Best Of Sing Like Talking
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ラジオのように(1993/2006)

ラジオのように 時は流れ 私を通り過ぎてゆくわ
------鈴木祥子「ラジオのように」より

「girl-pop」なる括りで女性solo singerたちが呼ばれていた、そんな時期がある。のちのちdiva系が出て来た時に「これはgirl-popの時と同じ」と思ったのだが(爆)
鈴木祥子さん。彼女も時代背景的に、この「girl-pop」なる枠にcountされていた一人という覚えがある。恐らく彼女のdebut初期(debutが1989年!)に設定されたpublic imageが「さわやか、フェミニン、風のような」の範疇にあって、-----それは後に本人的には全然違うと思っていた発言が出ることとなるのだが-----、それは総じて当時隆盛の「girl-pop」なる空気全体にあったものだ、と気づかされる。
「girl-pop」を提唱する人の多くはkeyboardが前に出る爽快な編曲が多い。そのなかで鈴木祥子という人の作品は1991〜1993年の段階で、「girl-pop」のformatにあるもの、「girl-pop」のformatに入らないものとに二分されていたように思う。
sg曲でも、例えば、楽曲後半にgospel的なchorusを配した「Happiness」だったり、『RadioGenic』のopeningを飾った「ラジオのように」のguiterの歪ませ方であったり。一方で「ときめきは涙に負けない」という、コレはgirl-pop王道?と思しき楽曲も入ってくる。

私が「ラジオのように」をradioで耳にして、もう13年になる(!)。
新しいalbum『鈴木祥子』には、CARNATIONとrecodingしたという「ラジオのように」が入っている。iTMS経由で購入、やっと耳にした。
ラジオのように時は流れ、の、あのphraseを思い出した。
流れたんだ、時は。戻らないで。


鈴木祥子
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キヲク(2002)

昨日、久々に『Music Station』をじっくり観ていたらELTが出演していた。
ELTには「Time goes by」というballadeの代名詞的楽曲がある。五十嵐楽曲期でも代表曲だろう。tempoの良い楽曲もqualityは高い、と思う。けれどELTの楽曲で「楽曲が」気になったのは、私の場合、現在の2人体制になってから。singleでいえば「Graceful World」だったり「キヲク」だったり、「ささやかな祈り」だったり。やたらtvで流れていた、という記憶がある「Unspeakable」とか。だったりする。

「キヲク」での、ELT初期に見られたclearでstraightな歌い方と、「jump」で顔をのぞかせた甘いクセを出す歌い方とが楽曲の中でどちらかに偏らず、混然としたまま、空気としてpackingされた感じが好きだったりする。
サビまでの押さえ方は従来あったstraightなものだとしたら、サビが繰り返される後半でのたたみかけは引っ張りながら甘いクセを残している。
「この時限り」という刹那。
そして「薄紅ノ雪が」のphraseのたびに、「この時限り」の刹那さがくるくると体を回るのだ。見えない桜吹雪が目の前に広がって、桜吹雪につられて視線を上空にあげると、薄紅の花びらがはらはらと舞ってるかのような。

この曲、サビにひとつ小さく〆を入れて、サビの〆、最後のダメ押しに出る。
「風が吹く」「残ってる」という寂寥が漂う歌詞で小さく〆が入っての「まだ上手に笑えなくて」であり、「思い出には出来なかった」であり。最後の最後に出される「キヲクの中 探していた」であり。
これこそ「終盤、たたみかけの勝利」。


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JoJo(2006)

佐藤竹善『Okra』初回盤にはbonus trackとして「JoJo」が収められていた。
思えば昨年、iTMSに『Okra』が入った時に「JoJo」がない!の一点でiTMSでの購入を見送り(自爆)やっぱCD買うかなー、そうなりゃbonus trackの「JoJo」1曲と歌詞cardに1,000円払って買うのか?だとしたら。と諦め気味になっていたところに。これです、「東京ワンダーホテル&ツアーズ」のsoundtrack盤がご登場(拍手)

----、そうなのだ、このalbumがiTMSに入れば1曲のみDL可能になるのだ!
で。ご想像?した通り、iTMSにあったのを確認した途端、あっさり1曲だけDLしちゃったわけなのだ(200yen也)。が。この典型的に手の内が読まれる行動は兎も角として!も、改めて曲を聴いて思った。
この人の十八番たる領域だわ、と。これは。AOR定番楽曲でしょう、「JoJo」って。如何に彼がAOR隆盛の時代の中、音楽的に育ってきたか、成長して来たか、よぉくわかる。
そして「盤石の出来」このひと言に尽きる。いまや「幼さが働く」なんてことはないし、かといって「加齢を感じる」なんてこともなく。でもって円熟味プンプンでもなけりゃあ、盤石過ぎてアラ捜しも出来ない。10代からSLTに突き落とされて以来、といった顛末の持つ欲目を抜きにして。


「東京ワンダーホテル&ツアーズ」オリジナル・サウンドトラック
TVサントラ 佐藤竹善 西村智彦 野澤美香 David Foster David Lasley Boz Scaggs
ユニバーサルJ (2006/02/22)

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FULL MOON PRAYER(2001)

何かを始める以上に、何かを終える時の方がしんどい思いをするのだろう。
何十倍も。
始まりは先が真っ白で、結末は見えない。だから不安より期待が勝る。
何かが終わる結論を出す。
それが当事者であればあるほど、結果を聞かされる人間以上に何十倍も苦しむ。

長らく音楽モノの世界にたゆたっているからか、何度も何度も、活動休止、member降板、交代、group解散、そういったものは折々に面して来た。radio番組しかり。今は正直「慣らされている」と言っていい。
ただ。それらを外側から見ている傍観者(私)でも何かが終わる時というのは、なんとなく、だが、感づく。何かの折に「終りを迎える前」から歯車が徐々に噛み合わなくなっている(?)のを垣間みることがある。
過去にliveの場で、そういったものを嗅ぎ取ったと思ったのは、ふたつ。
rough laughの時は2000年5月の「妄想深海魚」の終盤「会場の後ろまで届いてない」と思った途端に(体調が悪くて、後ろの壁にもたれて、しゃがんで聴いていた)。
なんだろう、食い違ったと思った。この先を越えられないんじゃないか?そう思って観ること自体をお休みした。
SMOOTH ACEの時は2003年11月の「LIVE 2x4」で客を立たせた瞬間に得た「違和感」に。
彼女たちの起こしたactionに「?」と思った時に「その選択は悪くないけれど、それまでやってきたことを貫いた方がSMOOTHらしい」そう思った、それが違和感の始まり。

CORE OF SOULの解散messageを読んだ時に、思い出したのはJIGGER'S SONの活動休止時のmessageだった。
もう、行きつくところまで行ってしまった。
すべてが、この言葉にたどりついてしまう。
文章を読みながら「これで完成形が出来てしまった。これ以上は難しい」というJIGGER'S SONの時と重なった。
思い返せば、過去に一度だけ、CORE OF SOULのVocal、蕗子ちゃんが歌うところを観たことがある。あれは"GROOVE DYNASTY 2001"でだから、単純計算で5年前(苦笑)2001年11月11日だ。
debutして、まだ間もない頃?あれは。
『Natural Beauty』に収録された、singleにもなった「FULL MOON PRAYER」を聴きながら、回想modeになりつつ。


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podcasting

iTune、使ってしまうはpodcast。
radio番組の一部をstreaming配信してくれるのは有難いがpodcastにしてくれたらより嬉しい!と思うことが多い。それは単に手元に残しておく、の一点なのだが。
それはさておいてpodcast、こんなの聴いてます。以下、氷山の一角。

暗やみの色
MEGASTAR-Ucosmos(planetarium projector)のPodcast、これは原田郁子ちゃん絡みでおさえている。
podcasting954
在京AM局と言われると名前を筆頭に出してしまうはTBS RADIOのpodcast。「コラムの花道」は面白いなぁと改めて。
wonderground
wonderground所属artistのpodcast、なのですが、今なら鈴木祥子さんがnew album『鈴木祥子』について語っているのですよ。
NIGHT STORIES MONDAY
月曜日、スガさん分は!となるじゃないですか。深夜『ACROSS THE VIEW』からスガラジオは聴いていて、aircheckのMDが箱一つ。はあるんじゃないか?恐らくは(不安)となりかねん人やもの。

余談ですが、先日大量のaircheckのMDが我が家で見つかりました。その半数が1999年頃のNACK5『THE GOSPELLERS' SHOW』でした。
う、うう、ううむ(唸)

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