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RENASCENCE(2003)

関心空間に置いてあるさちの空間は好きな音楽中心にcategolizeしていたことを思い出し、今になって気づいた事ですが(自爆)さちの空間と、このblogにある「listen」categoryとは丸かぶりするのですね。
関心空間は以前より更新意欲もなくなっていて「どういう按配にしよう?」と思っていたこともあり、ならば過去に関心空間で書いた文章を推敲し、此処にslideさせることで「listen」に残せば良いんだと思いました。とはいえ、全部slide出来るか、ってーと「しそうにありません」。面倒だもの←投げやりな。
残したいものを此処の「listen」にslideさせ、残すことにします。
その第1回目は、Sing Like Talking『RENASCENCE』です。

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このalbumの発売日、地元t○werrecordsに向かった私を待っていたのは「本日休業」(某地方都市の宿命、水曜定休日が多い)。で、発売日翌日、会社帰りに寄り道し、入手。

前作『METAPOLISM』の時、曲を聴く前に歌詞cardを熟読してしまい「これがmelodyにのってると思うと」と驚愕かつ焦り、tourを観るまでは「SLTも怖いなあ」と思っていたのだ。
ところが。
tourがね、tourが!!!!
もー会心の!!だったんだ。
そう言える。
live終了後、ただ興奮の中にいた。冷めてた熱も上がりに上がった。こうもネタバレできないってつらいもの?そう思った。私より後に参加する知人に発熱状態のままに「戦闘態勢を整えて参戦してください。凄すぎます。」と書いたmailを送信したところ「今回は戦うのですか」と恐れられ(笑)でもって観た後「それがよくわかった」と携帯にmailが来た、という。liveに関しては連戦の猛者をも敬服する、それだけのlive内容だったのだ。
気持ち的に使いたいのは「事件は現場で起こってるんだ!!」。
2002年。あの1年を通じてbestだと思えたのはSLTと結局3回観ていた(が、全部土地が違いすぎ!1月は結城、10月の浜松、12月中野だった!!)Skoop On Somebodyだったわ…

閑話休題。
で、METAPOLISM tourを境にsmoothに「最新作を心待ちにする」SLT modeに入れるようになれてきて。かつ、先行で切り出されたtriple-A singleの内容に非常に安堵し(笑)このalbumを通して聴いて。所属record会社の公式HPにあった「今回のalbumは、9枚目までとMETABORISMの融合的なものに結果的になりそう。」なる竹善氏の発言が非常に頷ける、そんな作品群。

M-1「摩天楼の羊」は2002年12月のtourでは確か「SKYSCRAPER」というtitleで歌われた新曲ではなかったか?前作同様のrock色強め。そして、このalbum中、いや、現時点のSLTにとって会心の出来に仕上がったと思う、M-2「月への階段」の存在、コレが光る。
曲の持つmessage性、melody、arrange全てにおいて現在最高点。ただ難点があるとするなら、編曲全般がVanessa Carlton「A Thousand Miles」っぽいんだけどもなあ(爆)ということくらい。
前作『METAPOLISM』路線的エグい言葉が続くM-3「欲望」と、このalbum、頭の3曲で各楽曲の世界観がガッチリあることに自然と気付ける。
他artistの作品集と比べ、ものすごく個性が強い楽曲が揃い並んでいて、けれども一本の筋=背骨が太い。だから通して、スルリと聴き通せてしまう。個性が強い分だけの濃さがあるのだけど、聴いてもくたびれない。強すぎる印象を此方に残した前作と比べ、今回の作品はsmoothに聴ける。

そんなことを思っていた折、K-MIXの公開録音に運良く、入れまして。配られたquestionnaireの質問にあった「albumの感想」に、めっちゃ手短に(件の瞬発力で!)回答をサラサラと書いてホイと提出してしまった。で、これが取り上げられてしまった。その時書いたalbumの感想。
「濃縮。…というか濃い、けどsmoothに聴けて。大切な一枚になりそうです」
実際は曲がかかっている最中に読まれたんで、実際の放送には出ない。その点では非常に安堵した(笑)そこまで目立ちたくはないから!ね!(苦笑)で、この時、この文章に応じる形で竹善氏「前作が足し算なら、今回は引き算で作った」と仰ったんですな。
この発言ひとつで、前作と今作の小さくて大きな相違点が見える。
実は『METAPOLISM』も『RENASCENCE』も、どっちも濃いぃのだ。
けれど私が「smoothに聴ける」と漏らしたように、聴きやすさを覚えるのは「何か足りない」と思って加えて足して音数増やしてover-produceになりかねないところを、今回は「しない」ことに徹した。むしろ思い切って間引く、音数を増やさないで全体の風通し良くすることで余地を与えた。だから「引き算」という言葉が出たのだと思う。


RENASCENCE
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