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FULL MOON PRAYER(2001)

何かを始める以上に、何かを終える時の方がしんどい思いをするのだろう。
何十倍も。
始まりは先が真っ白で、結末は見えない。だから不安より期待が勝る。
何かが終わる結論を出す。
それが当事者であればあるほど、結果を聞かされる人間以上に何十倍も苦しむ。

長らく音楽モノの世界にたゆたっているからか、何度も何度も、活動休止、member降板、交代、group解散、そういったものは折々に面して来た。radio番組しかり。今は正直「慣らされている」と言っていい。
ただ。それらを外側から見ている傍観者(私)でも何かが終わる時というのは、なんとなく、だが、感づく。何かの折に「終りを迎える前」から歯車が徐々に噛み合わなくなっている(?)のを垣間みることがある。
過去にliveの場で、そういったものを嗅ぎ取ったと思ったのは、ふたつ。
rough laughの時は2000年5月の「妄想深海魚」の終盤「会場の後ろまで届いてない」と思った途端に(体調が悪くて、後ろの壁にもたれて、しゃがんで聴いていた)。
なんだろう、食い違ったと思った。この先を越えられないんじゃないか?そう思って観ること自体をお休みした。
SMOOTH ACEの時は2003年11月の「LIVE 2x4」で客を立たせた瞬間に得た「違和感」に。
彼女たちの起こしたactionに「?」と思った時に「その選択は悪くないけれど、それまでやってきたことを貫いた方がSMOOTHらしい」そう思った、それが違和感の始まり。

CORE OF SOULの解散messageを読んだ時に、思い出したのはJIGGER'S SONの活動休止時のmessageだった。
もう、行きつくところまで行ってしまった。
すべてが、この言葉にたどりついてしまう。
文章を読みながら「これで完成形が出来てしまった。これ以上は難しい」というJIGGER'S SONの時と重なった。
思い返せば、過去に一度だけ、CORE OF SOULのVocal、蕗子ちゃんが歌うところを観たことがある。あれは"GROOVE DYNASTY 2001"でだから、単純計算で5年前(苦笑)2001年11月11日だ。
debutして、まだ間もない頃?あれは。
『Natural Beauty』に収録された、singleにもなった「FULL MOON PRAYER」を聴きながら、回想modeになりつつ。


NATURAL BEAUTY
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