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カプチーノ(1999)

「梅が散る」と歌詞にあるからか、かねてより梅が散り出す季節で桜が咲く前に思い出す曲。

ともさかりえって思ったより歌えているんだよなー
ともさかりえ(歌)+椎名林檎(作詞作曲)コンビで出した楽曲の中では一番親和性が高い?
と、思いつくことを箇条書きしつつ更に思う。
此れ「アイドルが歌を歌う」と分別したら良いの?
かといって「女優が歌を歌う」にしたら良いのか?
非常にわかり辛いのに気付くのだ。
なので、彼女の経歴を見る。
1999年は19歳から20歳という頃か。立ち位置がアイドル女優から若手女優に移り行く"移行期"に、私には見える。
恐らく、最初から仕事の主軸にあって目標も、実際のお仕事も"女優さん"なのだろう。
けれど現実的にデビューから数年はアイドル女優な仕事をやって(ジャニー○モノのドラマの女優さんの仕事もあれば、若手女優集団モノのメイン格を張ったモノもあるので、何となくアイドル然と見える)、お仕事としての歌手もやってみて(1stアルバムが好例)、だから「ともさかはアイドル?」と思えてしまう節があって。で、高校卒業を機に、だろう。
彼女はアイドル女優から若手女優に活動の色を変えようとしつつあったのでは?と睨む。

問題は歌だ。
アイドル女優として既に歌は歌っていて、一定の成果は得ている。
今度は若手女優として、お仕事で歌う?
して、どうする。

1990年代中期から後期で「若い女優で、歌を歌う」となると中谷美紀が想起される。
坂本教授プロデュースで再デビューして、歌手活動途中から作詞もおっ始める中谷美紀。坂本教授が"プロデュース"という遊びに飽きると、歌手活動もすっかりやらなくなって久しい彼女。作詞する中谷の自己主張とも、ともさかのは異なるんだよなぁ…
中谷とは3歳差(中谷がともさかより3歳年上)というのもあるだろうし中谷が歌手再デビューしたのもあるだろうけど、ともさかの自己主張は、先ず、歌の"お仕事"からの脱却にあったのだろうと思う。
それに手を貸した----、ともさかの自己主張に加担したのが椎名林檎なんだと思う。

歌手再デビュー後の中谷美紀には、こういう路線は敷かないだろうし、させないだろうなあ…
そう思って観たのが、「カプチーノ」のPV。
完全に完璧なアイドルシューティングだよ(苦笑)
そして、此れらを引っ張りだしたのは歌詞の赤裸裸さ、10代終わりの持つ生々しさだろう。

全て味わって 確かめて イーヴンな 関係に成りたい
-----ともさかりえ「カプチーノ」より

こういう歌詞の解釈広げてみたら、結果、挑発的な、あの衣装たちになるのだよ(苦笑)と思うと、どうなんだよ(起爆)広げるのは良い、悪くない、が、着エ○的なアレはいささか仕事が安かないか!と突っ込みたくもなる。



ともさかりえ best album『rie tomosaka best』より「カプチーノ」(iTS)

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