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991103-1

君はぼくに ひれふすんだ
-----スガ シカオ「いいなり」
ゴスが「ついて来い」と叫んだのを観た時。最後の最後、正直に納得がいかなくて首を傾げた私が、がなる様に彼が歌う「ひれふすんだ」の瞬間、「平伏してるよ…」と思いました。
この音に、ミュージシャンシップといふものに、そしてグルーブに。
この熱に当てられて、珍しく興奮状態のまま帰宅したところです。

昨日、会社を「用事が有るので6時に」と抜け出した先は渋谷・NHKホールでした。誠にスミマセヌ>会社の方々
スガ シカオ&Family SUGAR(バックバンド様はこう命名されている、やっぱスライの影響大か)に念願かなって参加して来たところです。
それも3階席の最後尾、でも直球ど真ん中なので「スガはいつでも視界内ぃ」というか、単純にメンバーの動きが一番判り易い場所でしたけど…。そんなのを物ともせず、というか、お構いなし(爆)
私なんてカチっとスーツ姿だっちゅーのに、も、拘らず。序盤からノリノリの客の仲間入り(爆笑)
1曲目の「310」の時点でご起立。グルーブに乗るに従ってヘドバンの初期症状に入っていた(^-^;
「日曜日の午後」での沼沢氏(dr)と森氏(key)による後半のインプロビゼーション(即興演奏)状態なんてえのは、それこそ興奮度が急上昇モン。竜も空を駆け巡るどころか、こないだダイエーに譲った日本一を強奪できるモン??がある(笑)
言葉がもどかしい。兎に角、あの場所では只、何なんだあ!?としか言えない。(現実に「何あれわあ」と言った。そしてあの場所での拍手の多さがそれを物語ってると思う。ある意味で前半・中盤・後半と分けた時の前半のハイライトはあそこでしょう)そして凄い。としか思えない。
ある種、SLT武道館初回(ビデオ発売中・それでご確認下さい>ををる)で繰り広げられた「風に抱かれて」イントロでのDIMENTION小野塚氏×SALT塩谷氏のキーボードの掛け合いによる冒頭そのものの光景(あ゛ー、SLTファンしか判らない表現でゴメンナサイ。他に例えようがない)で、あれにボルテージが高まる客席というのも、スガ氏のラジオを聴いていて常々思う「音楽感度の高いリスナーが多い」傾向を如実に物語っている証拠ではなかろうか。

その「音楽的な幅の広さ」を、今度はバンドから痛感した極めつけは中盤。
「ふたりのかげ」からスタートし、「In My Life」での完全生音アレンジを持ち込んだところからではなかろうか。これは独断だけど、あれはかなり演奏力に自信がないとしないことだから。
そしてそして!!(手を叩く)この日の中盤のハイライト。そして特筆すべきは、ここでやった「これから むかえにゆくよ」の編曲であろう。
完璧なジャズアレンジ(個人的嗜好的中、心中感涙咽泣状態)。
ウッドベース、ドラム、ピアノのトリオにジャズギターと歌が入るのだけど、最初「これ、聴き覚えのある曲なんだけど…(うろ覚えの人)」となって、終盤にかかり、 ♪むかえにゆくよ の下りに来てやっと「「これから」じゃん!!<驚愕(「これから むかえにゆくよ」はsg「黄金の月」C/W曲でアルバム未収録曲)」と思ったけど(^-^;
これがドンピシャだったのよ…、スガさんにジャズって予想外(というかファンクじゃん。スガさんといえば「自称・日本のファンク番長」だもん、確か<間違ってたら>掲示板にて指摘ぷりぃず)というか、これほどジャストマッチするとは思わない。
スタレビの"おこたタイム"以来のジャズ系アレンジのクリーンヒット(笑)というか。というより、いうか、ではない。今年観たライブ中、編曲で肝を抜いた曲があるとしたら、Grapevineの「大人」とゴス「終わらない世界」(このアレンジはある意味、時流を掴んだ傑作だと思う)とこの曲かもしれない。
けど、その一番手は絶対にコレ。今年残り数本観ますけど、私が勝手に決めました(爆笑)多分、数年は確実に自分内で君臨すると思う(爆笑)

その後の「黄金の月」、谷口崇くんがスガさんの前でカバーしたバージョンを思い出した。
この曲では身動きも出来ずにいた<本当。動けない。大きなチカラの有る曲。それは月の引力ではないけれど(苦笑)

その後は、そうです。スガファンク、どっぷり濃ゆいファンクメドレーと相成りました。
タカさんと坂本さん(b)のボトム隊、凄過ぎ…。うねるうねる。こちとら踊る踊る(苦笑)
もう、このスガファンクメドレー状態の頭に披露された「バクダンジュース」(濃いなこれ)の時点でヘドバン重度の症状に陥るSeiくん(今回の同伴者:過日のCDMネタ>10月某日で悪人にしてしまって済まないです〜>本人様。私もヘドバンしてたからこの話はOKだよね??(自爆))と私ってさ…
「イヂメテミタイ」では、冒頭の歌詞が飛んだ(爆)後で本人曰く「あの瞬間、自分の部屋にいたんだよね…」(場内大爆笑で絶賛)
そんな本編オーラスは「ストーリー」で、終了。
♪ひとつずつ、ひとつだけ で、人差し指を立てて曲に合わせて。もうこの時点で空腹はどこぞへ飛んでしまい、ただただ音の鳴る世界だけを観ていた。
凄く夢中に、冷静さを残しつつも興奮して観てたと思う。
あっさりとメンバーもスガ氏も退場してしまい、当然ながら、こんな凄いライブをもう一度、と、アンコールがかかる。
アンコールの一曲目から「あまい果実」というのは…。
流石、オープニングから「310」を出すだけある(笑)と言えよう。

「このところちょっと」では、当然ながら ♪らららららら〜、ららららら♪ のコーラスを大合唱しながら、手を左右に振るということを。初スガだったので「ああそうなんね」と思いつつ、前の人に合わせてそんなことをしてみる。
最終日ということでアンコール2度目に「最終日だしもう1曲」で、「ぼくたちの日々」までしてしまうスガ(敬称略)。ツイストパーマまでは遠くの席過ぎてよく判らずじまいだったけど(苦笑)、あのNHKホールの三階席最後尾で、あのクリアーな音を提供してくれて、本当に本当に有難う。
あの音響スタッフさん、特に凄い。偉い。とんでもない。日本のサウンドチームでも有数じゃないのか!?(驚愕もん)の音だった。感服。
あの音(と演奏だった)なら、こんな遠くの席でも音楽だけでも興奮できるんだって(苦笑)
最初に叫んだんだよ、「キャーッ、マジ音が良い!!」って。それくらい音が良かった。
くそぉ、タカさんの行く先、やっぱり音が良い音響が付くのか…<をいをい。

にしても、この日は叫びっぱなしだった。「スガさーん」と叫べない私が何故か「タカさーん」と叫ぶというのは、ご愛嬌といふことで(自爆)済むとしても、何かにつけ絶叫状態になるなる(爆)凄過ぎて声にならないままに叫んでしまうんだよね、そういふものがあった気がする。
あまりの音だけに、音だけでも興奮できる!!というところは若干(苦笑)自分内SLTテイストではあるんだけど、そういう「音楽ぎっしり確かな満足」という某お菓子メーカーのパクリをも出してしまいたいほどの音楽一色のライブでした。
でも、MCの山崎さんネタは傑作です。特に「山崎まさよし氏のする田中邦衛」の物真似は絶品過ぎて、激賞してしまうものがありました(これじゃSLTライブでの「達郎さんの真似をする佐藤竹善(敬称略)」と何ら変化がないではないか!!)。

とにかく。今の私はゴスが霞んでます(爆)<をい。
ちょっと、…久々自分好みのするライブ>スガさん、だったからなのかな…。
ゴスも悪くない。凄いと思うしそれはそれで楽しいけど、あの一体感はゴスでしか出来ないし、ゴスでないと名物客席合唱状態にもならないけど。
にしても、さ。ちょっと。あのライブ…、凄過ぎるよ。会社がなくて良かったよ、今日(笑)

そういえば。
NHKホールの帰り、「あの音源、J-WAVE>アクロスで流すのかな??」とか「ライブの模様をビデオに」「いやCDで」という会話をした程、実は「魂を抜かれた」ライブでした。
が、その帰りの私@横須賀線は「ゴス静岡口頭レポ&東京初日1列目レポ」をしていた気がします(起爆)それも「酒井さんが〜、アンコールの直後に高校の同級生を見付けてぇ、本気で素になってるの〜〜」と(爆笑)

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