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逃げろ

繋げられたら。
流れが傾いたら。
だから起こすな、絶対に起こすな。
毒が回ってる今のうちに逃げ切れ。
流れを掴んだまま最後の最後まで。

そんなこんなで写真は今年、日本一の胴上げ投手になられた方。
ホント、神ですよ。
して、この試合も1点差だったのか。

「逃げろ」そんな怯えを持って携帯の実況を追っていた(苦笑)今年の日本seriesでした。
1年前にもしっかり身に沁みた「持ってかれるとノる」怖さを一番に、そしてこれまでずっと相手にかまされ続けてきた球団が中日です。その結果が、半世紀たっても日本一になれなかったという事実。
それは監督就任後に優勝2回、2位2回の落合になっても。
2004年、対西武戦、続投した岡本が満塁本塁打を食らった。
2006年、対日ハム戦、2戦目の昌さん続投で流れが傾いた。
その決断を鈍らせたものを今回、監督自ら断ち切った。season中にはなかなか温情を断てなかった(じゃなかったら。私は山本昌を繰り返し先発させるか!と思う、昌の負け数が証明してますよ。監督が非情だったら投手陣最年長だろうとバッサリ切って若手に挑戦させたと思う。単純に勝ち星を計算したいのなら若手挑戦枠にしたでしょう。それに値するだけの投手が若手から出てこなかったのも少々問題なんですが・爆)。その人が短期決戦に際して心を鬼にした。
それが、あの第5戦目の継投。
あの継投は「あるだろう」と思った。「落合だもん、やるだろう」と。中日というteamを観て来た一人として。記録狙わせるか?と思う反面で大一番だから、岩瀬に繋ぐ可能性はあると。
たった1点差という僅差過ぎる僅差。本塁打ひとつで戦況が変わる。なら、中日は岩瀬に繋ぐ。向こうは同点、逆転をかけて武田久を投げさせた。だったら尚更。
それだけ怖かった。
いつ1戦目2戦目で寸断に成功したFighters打線に繋がりが戻るか、名古屋に戻ってからの試合中もそればかり思った。
Fightersが強敵だから岩瀬に繋いだ。
それは日本一を決める為の最後の最後だからこそ、ね。

で、第1戦目の前から思ってたのは、ダルを本気で攻略するには打者・福留がいて欲しかった(苦笑)これだ。
今年、阪神戦で「下柳を攻略するのに右がもう一枚足らない」と言って、暗に荒木の不在を指した時のように(これは荒木が2軍落ちの頃のお話)。もう一枚あれば。福留がいれば勝負に持ち込める可能性が高くなる。それっくらいダルは難攻不落。
けれど福留は怪我でいない。
加えて今年は英智も怪我で欠いた。
CSの2nd stage、巨人との対戦を終えて、監督が「ウチは戦力が無い」と言ったのは本当だと思う。
だから6戦、7戦ともつれこんだら厳しかったと思う。

そう。戦力的には去年に劣る。2006年の落合中日がbestかなあ、走攻守、人の輪、どれとっても。守備云々でいうなら2004年が最強じゃないかと(守備バカの人は特に)思うけども。
2004年を踏まえて戦った2006年の結果、"力"だけじゃ勝てないんだ。
あれほどまでに職人気質の指揮官が初めて精神論に言及したのを知って「ええーッ」となったのを覚えている。原因そこかい!となりながら。

兎に角、53年の空白は重い。
それをぶっ壊すんだもの、重いさ。
去年で52年の重さを重々!否応無く体感したけど、それでも尚、重い。それだけ過去の選手たち=現OBが体たら(ryとさえ思うわ、悪いがな(起爆)
53年の空白を上回ったのは「もう負けたくない」これに尽きるのかなと。
とはいえ10月に入っても、CS入る前は調子いいとは思えなかったけど、CS突入からは違った。こっちが驚いた。
特にCSでの鮮やかなsweepっぷり(1stと2ndで5連勝で突破!)、それを終盤戦でやっとけよーー!と思いつつ。CS以降、日本一をとる肝心要の時まで、ギリギリまで無理をさせなかったのが功を奏した感じ。
対阪神に関しては前年までの天王山での勝ち負け具合(正直、今年は阪神戦で調子落とすcaseが中日側に多かった)で。
対巨人に関しては10.10(去年10月10日、東京ドームで胴上げを許す)が上手く精神揺さぶりに作動すれば、どーにかなるか?と思ったけども。
同一leagueではズバズバ的中して。
で、中日はCSを5つで勝ち抜けたことで次の短期決戦攻略に自信が持てた。
同時に「5戦目までなら、この戦力でどうにかなる」という裏付けもとれたことになる。

日シリ第1戦目に0封されず、中日の入れた1点が「らしい」ものだったこと(荒木→井端→森野が繋がりましたね、あの時だけ)。
日シリ第2戦目をとった時に「打撃の調子がおちてない」とわかった上で勝てたこと。中田が前日の川上の力投をきっちり継いだ上で、しっかり打線を封じ込んでくれた。これで相手打線封じ、毒が回り出したと思った。
当初「五分で名古屋に戻って来ればいいかな」と思ってた、2つ取れたらそれこそ儲け。で、王手を名古屋でかけて札幌に持ち越されたら。そしたら流れがわからんなーと思った。

「初回7連打が大きかった、あれでいけると思った」
土曜日のTVで井端選手が話してたのが名古屋に移っての第3戦目。
第3戦の朝倉は2点目献上させなかったことでピリッとしましたね。間が空いただけに不安視してたのはCS未登板組の朝倉と山井ですから(苦笑)
あと朝倉が踏ん張れたのは「中田に負けたくねえよ」に尽きるかな、と邪推。
朝倉「同世代には負けたくない、その中で一番になりたい」と過去に宣言した人だから。それに短期決戦で川上の次を任されてたのが朝倉のひとつ年下、中日のエース背番号20の中田だから。season後半戦も特に8月はエース様状態を見せて、コーチからも「朝倉を軸にローテ回してる」状態だっただけに「ここで男にならなー」という気持はデカかったでしょうな。

まあ。
今年4月5月の私に、11月の私が「福留英智抜きで日本seriesを4勝1敗で勝ち抜けた」言ったらまーーーーず信じそうにないわ。ホントそれっくらい今年は会心と思える状態にseason中、一度もならなかった。
特に4月5月、あの先発投手陣崩壊に6連敗を知っているとね。
ちなみに。この時も怪我で福留抜きだった2004年の日本seriesは3勝4敗の成績でした。
…、まさか逆シリーズ男?(ブルブル
は冗談だとしても。
今年も昌さんの日シリ1勝は今回もおあずけになったのは確かだ orz

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