2006/Sept/24 | live
[1999/12/27]"1999 FINAL CONCERT IN LANDMARK PRODUCED BY SAITO NOBU"@横浜ランドマークプラザホール(ゲスト:ゴスペラーズ、稲垣潤一)
※この文章は過去、web上にあげられていたものを再録したものです。
なお、ライブレポート集のインデックスページは、此方になります。
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正直に。
この年のゴスのライブの中でも「良かった」と言える部類のライブでした。
贅沢なライブを観たと思います。お金をもう2倍積んでも、私はその場で「行く」と解答するだろう、そう思います。それくらい、このライブは観たい要素があったから。
たぶん「音楽として」ゴスを楽しめるのか?という自分の中の問題に対する答えの様な、気がします、このライブ。
音楽としてキチっと凄く存分に堪能できたんですよ。自分が学園祭に不参加だからだとかじゃなく、「五鍵」以来で久々だから興奮したからだとかじゃなく、純粋に「良い音楽」か。そのために手を抜いたり、自ら惜しんでいることは無いのか。
そんなことが「五鍵」から燻っていたように思う、だからこそのアンサーが欲しかった(苦笑)
実のところ「熱帯夜」リミックスで早々にご起立した部類ですけれどね。
その前のノブさんバンド演奏だけで心からノリノリで、食い入る様に観ながらも数回あったギターソロの良さに思わず声をかけ捲ったのが私です。五月蝿かっただろう…、周囲の皆様ゴメンナサイ。
が。言いたいんですよ。
態度で出来れば教えてあげたかったんですよ。
ジョイントやゲストライブを楽しむなら、そこに参加する「人」で判断しないこともひとつの指標なんだということ、「人」の基準を払って音がただ楽しめるか否か。その音で判断しろ、ってことを。
ジョイント、ゲスト登場ではそういう観方も必要じゃないかと思う、そうすることがゲストに招いた方の相手への敬意の現れだということだってある。ゲスト登場時だけ盛り上るだけ盛り上って後は引いてしまう、は、それってやり逃げと同じかもしれないですよ。
だから。んー、あそこで良いソロをしたな。と思ったらキチっと客からも表現しないと、ソロを披露したミュージシャンが意気消沈して演奏が凡庸になるんですよ。
ミュージシャンをより堪能したいならキチンと応えよう、称賛しよう。だからこそ「コール&レスポンス」というんじゃないですか。前の方の反応の鈍さに「…、あちゃ★」と思いつつも、本人は至って楽しすぎたので良かったんですが。
ついつい「ライブって」という話が良く口をつくんですけど、私はライブこそ「ONE&ONLY」であって欲しいんです。その日その場所限りなモノを、その瞬間を私は観たい。だから期待して行くんです。
その瞬間の証言者になりたい、それはまるでそこに存在証明を置くみたいなんですけれど、本当にそう思います。
ワンアーチストのライブって結局「ファンが集まる」可能性が極度に高いから「その彼らの(彼女達の)音楽」だけでファンがご満悦になる。視覚でKOされる率が本当に高い、冷静じゃなくなる。だからアンケートも結局「良かったです」の羅列になる、考える時間なんて与えないじゃないですか、それじゃ育つわけ無いでしょアーチストが。そう思うんです。
だから普段、アンケート提出する事が殆ど無い、「無言・未提出」で解答にするんです。よほど良いか、よほど悪いかのどっちかでないと、その場で出てこない。
あと終わった後から育つのがライブの感想というか、ライブの効能なので。
そのライブに人が集まり、盛り上る。満員の客席で。それはそれで良いことなんですけれど、そのファンを観ていると時には「ぬるま湯にアーチストをつけ込んでる」気がする。だからこそ「五鍵・静岡シリーズ」は本当に貴重だと思ったんですわ。こんなに近場でこういう彼らを観れたことに。
晒された冷水(現実)の中でこそ本当の、彼らの持つアーチスト性だとか潜在的ポテンシャルを測ることが出来るから。
今回は「実力のあるミュージシャンの中で、ミュージシャンとしての彼らを測る」なのでした。だってノブさんですよ皆さん、「(『音楽は世界だ』(※過去OAされていたテレビ東京の音楽番組で、タモリさん司会進行の音楽バラエティー。はっきり言って「音楽教養」プログラムとしても絶賛されるべき、そしてタモさんの趣味が爆発してる番組でもある。なぜかデ・ラ・ルスがよく出た番組でも極一部で有名。ゴスもちょっと出たらしいが。この番組でノブさんはレギュラー出演状態だったのでした)で)出てない日までパネルかなんかで出ちゃってる」と、あの佐藤竹善に言わしめた人物なんですよ(爆笑)
その凄さを初めてライブというものを観た時に私に「ライブの何たるか」を教えてくれた人が、SLTだったり、タカさんだったり、ノブさんだったりしたんです。
それを再確認した気がします。が、ノブさんのMC。恐ろしいですぅ(安岡口調)。
まず「新宿のライブ(「五鍵」ツアー@東京厚生年金会館)行ったら頭が爆発したのから…」とはっきり言うわ、さり気にゴスメンバーの衣装の激変に「お前らもなぁ」と言いつつ「G5」を「G1」と言い放ち、彼らの食生活に関して「ダメだよ、そんなの。俺、今日、リポD2本飲んだから(決め台詞)」(撃沈)と説教を始め、ライブ前に缶ビール1本をひっかけた事実を自ら暴露した後に「あれは酒に入らない」と言い捨てる。
そうっすよー、そうっす。ミュージシャンに禁欲は良くないっす、酒くらい当然っすよ!!と、私なぞ高島(父)的親指を出して大絶賛の意思表示をしてしまうわ、壊れ爆笑×壊れ拍手>関根勤氏ばり、をしてしまふ。
本当、正面ブロック○列目の皆様(実のところ凄いメンツだったりもする、ページ持ち&濃ゆい、という人が一列10人分のうち7人分を占領していた事実があるのだ。
私の左隣がAOMIさんで「酒井さんさ、歌が巧くなった〜」と曲の途中でふたり褒め褒めだったし(だから酒井さん・信吾さんサイドを選んだくらいだもの、私ぃ)。右隣がTakiさんで、もう数人挟んた向こうに「社長」ことゆいこさんが座ってるし♪おまけにAOMIさんとゆいこさんのサカイストふたりがバリ語で歌う「ロコモーション」はステキだった。本当に感謝感謝。
翌日、前の列で私の前に座っていたまりさんが「あの列さ、何か空気が凄かったよ、怖かったぁ」というコメントを頂戴するが…。え?翌日って何さ(起爆)
●この日いちばん>ネタバレ敢行した曲:「ロコモーション」
中尾ミエとキャロル・キングだけで(陳謝)
あのね、キャロキン(堂島くん表現)好きなの。だから言わずにいられねーって。ということです、スイマセン。
■songlist
01.inst.[unknownsong]
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guest:ゴスペラーズ
02.Song For Donny
03.If you don't know me by now
04.No one else come close
05.熱帯夜[remix ver.]
06.シークレット
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guest:稲垣潤一さん
07.[unknown song]
08.メリークリスマスが言えない
[with ゴスペラーズ]
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09.[unknown song][ハービー・ハンコック]
10.Locomotion
[with 稲垣潤一&ゴスペラーズ]