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ゴスコト試験運用のお知らせ

Twitterで"短期集中"と銘打ってヤツらの過去のコメントをまとめていたのですが
・労苦の割に一瞬で終わる。このまま流されるのは何とも惜しい(はてなダイアリーに、Twitterの投稿は毎日自動的にバックアップされるようにした。なのでログは残るが)。
・BOTが作れるならBOTをこさえるのも、一興。
そんなことを思い、短期集中分は12/19まで!とした上で、BOTをこさえたのでした。
「ゴスコト」と言います。
http://twitter.com/goskoto
名前は「ゴスペラーズのコトバ」なので「ゴスコト」です。
この名前に、作者の思考回路が回らず、決断を脊髄反射で行った感がバリバリと(笑)

コヤツ、30分1回、24時間、ゴスペラーズの各メンバーの発言が順繰りでpostされ続けます。
発言は1995年から始まり、2002年くらいまでがターゲットとなってます(要は、元ネタの範囲内)。まあ、稀に2003年とかあるんですけども(微笑)ラジオだったり、雑誌媒体だったり、パンフレットからだったり、ライブでの発言だったり。真面目なのから、おかしいのから、いけすかなくなるものまで。そんなのがFollowすると定期的に読めるようになるのですね。
知らぬ間にFollowする人が30人越えしてんですが(しかも毎日誰かしらFollowを入れるので増加するばかり)作り手は2000年以降ヤツらに対して見事な情報遮断め傾向あるんですけども…。それこそ、最近のヤツらほど益々興味が沸き立つ気配ないのですよ。という人なんですよ。
なーーんか誤解…、されてんなぁ(苦笑)
なお「試験運用」なのは、発言が一回りするのに一応計算上、恐らく4日要するからです(キッパリ)なので2回3回は回して様子を見ようと思うと、当分は、どう考えても試験運用です。

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140

12月に入ってからTwitterで投稿出来る文字数上限(140字)を逆手に取って、デビューから2002年までのヤツらの発言から拾い上げてます。
発言モノを投稿する前、前置きを置きました。こういう具合に。

◆短期集中私的15周年前祝い、The Gospellers発言集。2003年以降拾い上げ作業してないので2002年まで。"私的"なだけ徹底首尾ひねくれるぞ、きっと[twitter]
ポイントは
・短期集中
・私的
・15周年前祝い
こんなところかな。
もともと2001年2002年あたりで、こういう語録モノをやりたくて元となる原稿もまとめ(一人じゃ偏るので「Gosでゴス」のさんた嬢に協力してもらいました。その節はthx)丁寧にもHTMLファイルも出来ていたのでした。ただ、FTPしてなかった。
それを今回、拾って再利用して、活かして。
それなら12/19を前に、その頃にはネタが尽きるだろうから(笑)ゆえに期間は短期。12/19ということはヤツら15周年の前祝い(相変わらず記念日好きだね!)。それにはなるだろう。で、大きなポイントは"私的"、にあるのかな。
この人(苦笑)ですよ、1999年2月22日開設から2001年あたり(掲示板閉鎖まで)の「GO UP HILL」を知る、奇特な人はわかるだろう。私がやることは極私的かつ偏屈だぞ。この人が選ぶんだから北山陽一の発言は私にとって「いけすかない」の連続だ(起爆)

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FIVE KEYS(1999)

原点回帰(だけど、元の場所に戻ってはいない)。

1999年、このアルバムが出た当時のネット上の状態を今も思い出せる。そして、このアルバムを携えてのツアーのことはより印象深く記憶に刻まれている。この前にもこの後にもゴスペラーズにあっただろう幾多のターニングポイント。そのひとつが世紀末の夏の終り、"FIVE KEYS"ツアー序盤の戸田から浜松までの間にあったんじゃないか?あれから10年経た今も思うほどに。
アルバムが出る毎に前作と今作との違いはどうしたって生じるだろう、が、私が様々な反応をリアルタイムで、言葉という形で目にしたのが、この時(1999年夏の初め)だ。それは自分の持つ人との繋がりに「ゴスペラーズの音楽が好きな人」の流れが新たに出来て来たからわかったことでもあるし、また、ネット上での誰かしらの発言を実際に追ってみてわかったことでもある。
この時、目にしたのは、こういう言葉だった。
「それまでのゴスペラーズと違う」

それまで。それは『Vol.4』までのゴスペラーズ。
ところで。『Vol.4』というアルバムを携えてのツアーの際、ステージを観て私が思ったことは「この人たちはスタレビになりたいのね」だった。
徹底的にショウマンシップにゴスペラーズが走っていた点を捉えて「あ、この人たちはスタレビになりたいのね」発言をこぼしたのだ。2時間半を踊って、ひとたび話をすれば個々のキャラクターが立ってて、でも、歌はしっかり聴かせて(時には泣かせて)スッキリ会場を後に出来る。それに5人が全身全霊を注ぐ。
ゴスペラーズはエンターテイメントに徹している。そう思ったから出た私の「スタレビになりたいのね」発言だったが、悲しい哉、それはゴスペラーズが実際は自作自演出来るミュージシャン集団で、各自が歌うたいの集団だということを私が感じなかったという証左でもある(これには随分と後になって気付かされたわけだが)。

良いメロディーを作り、それに言葉をのせ、彼らが歌う。

この点を踏まえていたら、『Vol.4』も『FIVE KEYS』も大差ない。同じだ。だが垣間見えた「これまでと違う」と思う理由の大元は"サウンド面"にあるのだと思う。
モータウンを想起させるシャッフルビートの"ポップス"らしい楽曲「夕焼けシャッフル」が出たのが1998年だ。その「夕焼けシャッフル」から1年数ヶ月経って出したシングルは、ゴリゴリ"R&B"圧しな「熱帯夜」である(でもって、あのPVだ、あの衣装だ・爆)。アルバムに至ると、かつ同一人物がリード歌っている曲に限定すると、一方が「傘をあげる」、もう一方が「I LOVE YOU,BABY」になるんだぞ<待て。どっち聴いても、彼の才能を認めつつ私はガッツリ固まるんだが(自爆)
どうだろう。この幅振りを彼らからのコメント抜き、音だけ聴いて、どう理解しろと言うのか。理解の前に予備情報を入れたくもなるさ!と予備情報の為に雑誌を開けば「もう料理の話はしない」と言い放つ"最年長"のメンバーがいたわけだよ(起爆)
理解以前、印象を口にしてしまうだろう、これまでと違う。ゴスペラーズは変わった----------
詰まるところ「夕焼けシャッフル」の路線は、アルバム『二枚目』から徐々に強調・補強された路線だ。恐らく、この路線の萌芽はsg.「U'll Be Mine」と睨む(「Winter Cheers!」は正直、世間とポップスとに迎合し過ぎているきらいが、ねえ…)。
ポップス×R&Bが程よく掛け合わさって、彼らの良さも出て、周囲からも好評だった。だから、この路線に線を延ばして行くことにしたのでは。この曲の編曲担当だった田辺さんがその後も起用されるが、田辺さん関与の総決算が『Vol.4』のバラエティさでは。
そして、それを体現したライブこそ前述の、私が「スタレビになりたいのね」と言ったステージ、だ----------

「1st『The Gospellers』の180度向こうに『Vol.4』があるのなら、そこからグイッと針を『The Gospellers』側に180度戻した。これが「変わった」の印象に繋がったのかなぁ…」
"歌っている彼ら"は変わりない。だけど、変わったように見えるのはどうしてだろう。踏まえている点の違い、それが変化の理由に関与しているのなら、それは何だろう。そう考えた時に、こう洩らしたのを今尚、覚えている。

BOYZ II MENやTAKE6を聴いてR&Bをポップにやることを知って、その彼らが辿ったルーツを自分たちも辿ったりを経て、彼らは自分たちのオリジナルの音楽を作る方向に向かった筈だ。
その端緒が『The Gospellers』だったとすると、様々な経験を経て、もう一度、R&Bをポップにやってみせたのが『FIVE KEYS』のように私には映る。
原点回帰。だけど、元の場所に戻ってはいない。
これは螺旋階段をイメージするといいかもしれん。螺旋階段の入口、いちばん下にいたのが最初のアルバム『The Gospellers』なら、螺旋階段を昇ってって『Vol.4』の時に入口の反対側に来た。その後、『FIVE KEYS』で、入口の位置ながら昇ったところに立ってみた。足元、その下がちょうど入口になる。その時、それまでのペースと比べて急ぎ足になった。階段数の分だけ立った位置は上に昇っている。これでイメージ、しやすいですかね…
原点回帰。でも、階段を降りて入口に舞い戻った感が、このアルバムにはないのだ。ちゃんと足は進んでいる。盤全体から、それが伝わってくる。『The Gospellers』を1999年に習作すると、こういう感じになるのかなぁ(嘆息)という言い方も出来るところがまた…、だが(自爆)

だが「侍ゴスペラーズ」→(「星空の五人」)→「或る晴れた日に」と続いた"アルバム序盤で所信表明するスタイル"。これは彼ら崩していないんだよね(苦笑)今回はタイトルチューンがまんま1曲目で「FIVE KEYS」と。
フォーマットは、そう簡単には変わらなかった、というところか。その後も「FRENZY」なんか、わかりやすく出して来ているしね。


FIVE KEYS
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