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[1997/12/26]ゴスペラーズ坂ツアー-アカペラっぽいの好き-@御茶ノ水カザルスホール

※この文章は過去、web上にあげられていたものを再録したものです。
なお、ライブレポート集のインデックスページは、此方になります。

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今年も、一般でこれに行けたこと。凄いことだと思ってる。
解ってる。
判ってる。
その事実の重みを入り口界隈に居並ぶ「チケット譲って下さい」の紙を持つ、諦めきれない女の子たちに垣間見る。
それを横目に、思いを実感しつつ、ひとりそそくさ会場に入ることにした。さもないと今の私は本気でticketを手放しそうだ。
去年は渋谷だった。
今年は私が(通っている眼科もあるため)慣れたる街・御茶ノ水。
普段はclassicのhallだけに、今日の人並みは異常なのかもしれない。

友人からの仙台での報告とは全く違う(カザルスホールはclassic専門なので生音live、仙台はlivehouse。ゆえに曲順、構成も違うらしい)曲とその構成に「あら?!」となってしまって。
…、正直な話、今回は不完全燃焼。
なんていえば的確なのかな?
凄くreport態勢を整えていたので、何時も以上に冷静で、最初からガツンと純粋に音には入れなかったこともあるのかもしれない。
あと去年を知る分だけ、頭に去年のimageがあって「ここをこうすれば」「そう来る?」とか、ずっと観ながら比較していて、それで頭の中が一杯になっていたからかもしれない。
生声で一番遠い席[1階席最後尾、一番酒井さんsideの角席]だったから、その分だけの距離の不利もあったのかもしれない。
最初から世界には入れなかった。
最初からのめり込めなかった。
だから徐々に追いつくしかなくなった、そんなカンジ。
恐らくlive冒頭に、北山さんからの「立つな、歌うな、手を叩くな」<よくよく考えるまでも無くA cappellaも生音となると進行の妨げになるものを羅列して禁止を命じたのが、それに対して期待した気持ち的に歯止めをかけられた!!と思ったからか。
高揚していたところを水を差すというのか。
そこまでお子様じゃないよ、と反感からstartしてしまったからか(苦笑)
その割に通路を通り抜けてひとりひとりがstageに向かう構成にしたら、私の列の向こうを黒沢さんがゆっくり歩いていたんですが、手を触ろうとした子が居て(爆)手に触れた途端、振り払われていたのまで、ちゃぁんと見てます(笑)

あと。この日、orangeの拡声機片手にhuman beat boxする酒井雄二氏を観た。
思わず撃沈。
心中「そんなことしたのはclassic専門のこのhallでも前代未聞だろーな。で、あなたが最初であなたが最後だわ(爆)」
マジ貴重なものを拝んだわ(爆)

でも、行けて良かった。最終的には、そう思って。
だって観れない人からしたら何百人単位の幸運を掴んでおいて、その文句は無いだろう(苦笑)って思うから。
だけれど、それを最後の最後にやった、酒井さんleadの「A HAPPY NEW YEAR」を聴いた時、ようやっと思えたんですけど…。
その前の村上さんのMCが本気で泣ける内容だっただけに<あの日のMCは、本編最後の村上さんMC selectをしても上位3位に食い込むものだと個人的には思うからかもしれないんだけれど。
確か、仕事の席で。
interviewで嫌な思いをして、腹を立てて。そのままの気持ちで会場入って。
そしたら、皆が僕を、僕らを待っていてくれて。
嬉しいというのか、だから歌っているんだ。みたいな話で、非常に心洗われるものだったんですよ。
黒沢さんのMCが「大学辞めて。それでも今年、こうして歌を歌って食べていけて」という、実感混じり、回想混じりのものだったし。
年の瀬だからか、全員がここまで歌ってきて、そしてやってこれたことに素直に驚いたり、感謝したり、というのを言葉にしていたんですよ。
それをより痛感したのが年長ふたりのMCだったんですけれど、その発言の現場で立ち合えたことに、此方こそ有難う。と思ったくらいです。

ただ。
……、それにしても。来年はどうしよう…?ticket確保。<FC未在籍の立場に居ながら、A Cappella liveに2年連続皆勤賞。2度も参加できたけども、3年目はないだろう【当時】(爆)
ただ。
「不完全燃焼」だの「のめり込めず」と書いてしまったから「悪かったの?」と思われるかもしれない。
いや、ね、悪くはなかったんですよ>ゴス。
でも。自分の中にある、このliveへの期待とか内側の感情とかと反りがあわなかった、単純にそれだけで。だから私は「良い」と手放しで思い切れなかった。そういうことなんです。

■songlist

01.Air Mail
02.Silent Night〜Christmas in Heaven
03.Last Christmas
04.The Christmas Song
05.Winter Cheers!
06.Soul Man
07.U'll Be Mine
08.W[newsong]
09.This Christmas:酒井solo[Donny Hathaway]
10.NO ONE ELSE COMES CLOSE:黒沢solo[Joe]
11.October:北山solo[高野寛]
12.七つの海の地球儀:安岡solo[CUTE BEAT CLUB BAND]
13.トランジスタラジオ:村上solo[RCサクセッション]
14.星空の五人〜真っ赤な太陽
15.終わらない世界
16.Promise
17.参宮橋
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EN-1.待ちきれない
EN-2.A DREAM GOES ON FOREVER[Todd Rundgren]
EN-3.A HAPPY NEW YEAR[松任谷由実]
EN-4.カーテンコール
EN-5.「アカペラっぽいの好き」のテーマ*
*「「アカペラっぽいの好き」のテーマ」はalbum『Vol.4』に「或る晴れた日に」と改題されて収録

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