2006/Sept/10 | live
[1996/12/26]ゴスペラーズ坂ツアー -アカペラ貴族-＠渋谷PARCO劇場
※この文章は過去、web上にあげられていたものを再録したものです。
なお、ライブレポート集のインデックスページは、此方になります。
この1996年12月26日の公演は、1日2公演でした。私が観たのは1公演目です。
ご了承ください。
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新しいドアが開いた。
もうひとつのゴスペラーズの側面。another face。
芝居がかった台詞を含め、一定の脚本と演出をもって歌で、声だけで、本当にstageがひとつ出来ること。
simple に歌を聴かせられること、これはequal、彼らの最大の武器である「歌を聴かせる」ということを見せたこと。声だけのstageでも感動できる、それを彼らが証明してみせたこと。
この100分（encore含む）に正直にそれに拍手を送りたい、そんな素敵な舞台でした。
この1996年の中でも、観た中で最高点の部類。
私は、このliveの評価がめちゃくちゃ高いです。
なにせこの初回の模様をたった数秒しか「さかあがり。」という彼らのvideoで使わず、そのliveの内容の殆どを未だお蔵入りにしているKi/oon様、本当に金のなる木を自ら失ってなくもないわ!!!!!て位に今も言うくらいですから。
なんて言うのでせうか。きちっと歌って見せて（それは同時に魅せて）そして泣かせて、時に笑わせる。それをstageで出来る彼らに確かな成長の証をも見たんですよ。更に、歌も半年でこう、…何か掴んできているのか。
特にこの回、黒沢さんに目を奪われるだけ奪われたんですよね、私。
各自、こう歌の成長が半年前より解るというのが先ず、驚くべきことで。そして、次に各自のcharactorが出て来たことへの驚きがもうひとつ。
各自のsoloのcornerが設けられていて。Christmas仕様の楽曲がA cappellaで、というものよりも、私はそこに見えたrootsみたいなものに「キャア」となってしまって。楽曲選びのsenseの時点で撃沈だったんですわ（苦笑）
曲を聴いて余計にゾクゾクしたんですけど。
特に、当該cornerでの黒沢さんによる山下達郎氏の初期の名ballad「FUTARI」、ここでのfakeとchousが絡まる後半の感じ。
酒井さんの「A dream goes on forever」のintro.のゾクゾクする感覚。
北山さんのTAKE6ってのも納得するなあ…
そこで、こう直球に投げつつ実は癖のあるball投げていた村上さんの「Wonderful world」てのもあったですね…
あ、ヤス…（自爆）
あと、忘れないで書いておきたいのがrearrangeされたoriginal曲の良さを再確認した、ということでせうか。
確かにA cappella曲があるゴスペラーズ、という側面上「こうくるかな」というA cappella曲もあるんですけど、むしろA cappellaの為にrearrangeしたこと、もう一度練り直したことでより良さを取り戻した曲の凄さもここで痛感した、そんな印象がめちゃ強かったりします。
特に、元の曲にないphraseを入れることで曲の持つ世界を増した「U'll Be Mine[♪someday〜、のintro.の今のversion]は、ここで初耳でして…。
「夏の陣」でのは非常に元の曲に近いarrangeで、お聞かせできないのが本当に悔やまれるところですが（当然だ）original versionでも好きな私で動揺したほどのシロモノであったことを書いておきます。
あ、あとleader村上の登場sceneで。
「声はすれども姿は見えず」の冒頭の演出、やっていたので思わず
「あれってStevie Wonderの「Dancing to the rhythm」[live album『Natural Wonder』収録]だろーーーー、でもってplus、KANちゃんの「パーナメント・ドラゴン」のパクリだよお」
と思ったのは、あの会場、500人ほども入らなかっただろう客席の中で多分私ひとりだけだって思います（自爆）
あの時、記憶が正しかったら。確か会場中が「爆笑して」迎え入れていたんですけどね…。
笑顔でご満悦の村上さんが、舞台の底、つまり奈落の底から階段昇ってご登場遊ばした冒頭の曲（苦笑）
兎に角、新しいゴスの一面、側面をここで観たと思っています。素直に良かった、それだけです。
■songlist
01.White Christmas
02.Christmas in Heaven
03.GOS' THEMA
04.City Beat
05.Winter Cheers!
06.虹
07.SMILE
08.Betcha by Golly,Wow
09.Silent Night
10.Last Christmas
11.The Christmas Song
12.FUTARI*:黒沢solo[山下達郎]
13.A DREAM GOES ON FOREVER*:酒井solo[Todd Rundgren]
14.All My Loving*:安岡solo[The Beatles]
15.Wonderful World*:村上solo[Sam Cooke]
16.OH COME ALL YE FAITHFUL*:北山solo[TAKE6]
* M-12からM-16は各自solo corner/[----]はその曲のoriginal artist
17.侍ゴスペラーズ
18.Soul Man
19.真っ赤な太陽
20.Air Mail[piano by Y.Kitayama]
21.U'll Be Mine
22.Promise
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EN-1.待ちきれない
EN-2.今日が終わる前に