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[1996/07/28]ゴスペラーズ坂ツアー -夏の陣-@日清パワーステーション

※この文章は過去、web上にあげられていたものを再録したものです。
なお、ライブレポート集のインデックスページは、此方になります。

1999年頃、最初にアップロードしたものを「ver.1」。
後にリニューアルに際して文章を書き直したものを「ver.2」として、双方を掲載します。

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■ver.1
このライブを観た事で、今のようになったんではないだろうか??だって、ゴス歴はこの辺からあるんで。
初めてのライブハウス、初めてのパワステ、初めてのゴスのライブ、それで整理番号が40番台とは抽選プレゼントに感謝×2>NACK5様


「Two-way Street」での「踊るゴス」、早速新曲♪「それでも恋はやってくる」とか>アップテンポなもの、その一方では「予感」>どバラードも、しっかり歌えてた。CD聴いてて聴ける、と思ったのは間違いじゃなかったみたい。
特に、私が「竹善さん系の声??」と睨んだ黒沢さんの声が良い。いいぞいいぞ(笑)
ちょうどスタレビ直後だったんで(苦笑)アカペラ聴いてると比較してしまうんですよ…、自分の中で。ゴスって凄く各自の声が違う。各自、色が強いから残りやすい。全般的に癖が強いのだ。
村上さんと黒沢さんの中音から低音域の声を並べてもそれはそれで「差がある」と思うし、それを安岡さんと酒井さんとでしたら相当差が生じる(というか全然ちゃうねん!!<爆)。考えたら、めちゃめちゃ不都合なことじゃないのか、一体感というのには声質も含まれると仮定したらマイナス要素でしかないんじゃないのか。
スタレビが「まだ統一感あるハーモニー」だとしたら…<ひとり多重は別♪(爆)
だからか。と思った。
逆に各自の歌の癖も声の質も違う、だから産まれるざらっとした手触りが心地よい。不思議な混ざり具合をする。そういうアカペラやハーモニーってないよな…。そう思ったら、不思議と魅了された。
もともと曲が良いと思っていたから、気に入らないわけじゃないじゃーん(笑)
コーラスに拘っても所詮多重になってしまう(起爆)日本の音楽業界で生き残って欲しいものだ。と思ってしまった。いやー、良かった。疲れるほどね。
終わってから30分近く、会場から出られない(自爆)本気で歩けないくらいね…(爆)

●この日いちばん耳をダンボした曲:「祈りの街」
あのコーラスワークは観ないと判らない(苦笑)



■ver.2
「音楽の神様」は存在するのか?

本編終了前のMCでの村上さんのcommentが「演劇の舞台には舞台の神様がいて。そう考えるとstageには音楽の神様がいるんじゃないか」という話で。その直後の「Promise」、静まりかえる客席の中に埋もれつつ、疲労困憊の私が思ったこと。
「完璧に引き摺り下ろしたね…」
見えないものの存在を感じそうになった、それくらい打ちのめされるものも若干あった、そんな初めてのゴスペラーズでした。

抽選ご当選で行って来たゴスペラーズも初のパワステだったんですが、私自体実は「livehouse初めて」だったんですよ。
それでも3列目、酒井さんsideを陣取れたりしたんですが(苦笑)
新曲(M-2、M-5)を折込ながら、A cappella曲を交え、bandを使った曲、DJと6人で披露した曲(M-9は後に「衣食住」tourで全く同じものをやり直している!!)と見せ方が沢山あるのが面白い、尚且つvocalistが5人もいるので目が離せない。
ひとりに魅入っていると別の人がまた前に出てくる、というのかな。それが面白いと思ったところでした。
何より曲が良いなあ…、後半の「Tonight」から「祈りの街」、そして大好きな「Higher」への流れはup tempo、slowと織り交ぜつつ「Moving」まで疾走する感じが個人的ながら「わ」「わわ」と思って観ていました。

スタレビを3月に観たからかもしれないんですけど、A cappellaを観た・聴いただから聴いてると比較してしまうんですよ…、自分の中で。
ゴスって凄く各自の声が違う。各自、色が強いから残りやすい。全般的に癖が強いのだ。村上さんと黒沢さんの中音から低音域の声を並べてもそれはそれで「差がある」と思うし、それを安岡さんと酒井さんとでしたら相当差が生じる(というか全然ちゃうねん!!<爆)。
考えたら、不利な材料であって、統一感を求められがちなところ不都合なことじゃないのか、一体感というのには声質も含まれると仮定したら、確実な不利要因でしかないんじゃないのか。スタレビが「まだ統一感あるharmony」だとしたら…<ひとり多重は別♪(爆)
しかし、眼前で目の当たりにすると、その混ざり具合が面白い耳心地を生み出しているのに気付く。これには正直、驚いた。
そういうgroupの成り立ち方をしていないと思っていただけに、そこまで先を考えて後から入ったメンツ(特に酒井・安岡両氏)を選んだのか?と思ったので。
逆手に取った勝利。というのかなあ…。ぶつけ合いの勝利を狙った?と思ったのかな…。
各自の歌の癖も声質も違う、そこから生まれた「ざらっとした手触り」が心地良い。不思議な混ざり具合をする。
そういうA cappellaやharmonyってないよな…。
そう思ったら、stageの上の彼らの立ち方とあいまって不思議と魅了されてしまった。
もともと曲が良いと思っていたから、気に入らないわけじゃないじゃーん(笑)と思っていたんだけど「これ、機会があれば再挑戦」と思わないわけが無いじゃない!って位に。年に一度は必須?ってどっかで思い始めるじゃ…
そして「12月にA cappellaだけのtourします」なんて言われたら「絶対参加」と思うじゃないですか。

いや、最初に戻ろう。音楽の神様は存在するのか?
いるんじゃないのかな、と思う。彼らを観てて思ったことがそれだったから。


【注釈】
当時書いた文章を引っ張り上げて来ました…、記憶から。何十回も推敲したので覚えてしまったんですよ、このliveに関する文章は。

当時の私が書いた通り「全般的に癖が強い」「声が違う」ことはA cappellaには不利なのでは?というのを後日、「坂道発進」パンフレットで北山氏が指摘していたことでもあります。
こっちが驚いたさ(苦笑)

■songlist

01.Two-way Street
02.それでも恋はやってくる[newsong]
03.U'll Be Mine[A cappella]
04.Down Town[A cappella/SugarBabe]
05.今日が終わる前に[newsong]
06.Summer Time Romances
07.イントロ'95
08.GO'S THEMA
09.something in my soul
10.I'll just call to say "I LOVE YOU"
[A cappella/Stevie Wonder]
11.Tonight
12.祈りの街
13.予感
14.カレンダー
15.Higher
16.Moving
17.Promise[album version]
--------------------
EN-1.U'll Be Mine[original]
EN-2.真っ赤な太陽[なりきりゴスペラーズ]
EN-3.GO'S THEMA



いろいろ補足が要りそうなので登場しました、1996年の10年後(!!)2006年の「さちさん」です。
ver.2の注釈に
「当時書いた文章を引っ張り上げて来ました…、記憶から。何十回も推敲したので覚えてしまったんですよ、このliveに関する文章は。」
そう書いてます。
当時はワープロでライブレポートを書いていて、それを指して、こう言っとります。
紙ベースで持っていますが(笑)このライブレポート冒頭、当時の『THE GOSPELLERS' SHOW』(この当時なのでNACK5『HEART BEAT NIGHT』内のワンコーナー、である)に触れてます。
この「夏の陣」大阪ライブ終り、当日のうちに大阪から東京に戻った村上・酒井両名が、この日のお話し相手(録音と生放送とあって生放送は月に一度。他の週は10分程の枠で、うち5分程がトーク。残りがゴスの曲のOAに割かれていた。録音時は5人のうち2人が喋るスタイルが基本)。
東京駅で(爆笑)己のバテバテをトークに露呈させる、というのを耳にして「あー、アタシも同じだ」と思ったところを導入に、ライブレポートを始めてたんですね。
たぶん、それをまんま載せようものなら、より注釈の嵐だわ!(大爆笑)

そういうわけで「幻のver.0が存在します」という、お話でした。
つまり、その「ver.0」を下敷きに今回アップロードした「ver.1」、「ver.2」と進化していった。そんな感じです。
基本的に書きたかったこと(声に関して)にブレがないのが見て取れる。

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