< Sept 2006 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

[2000/12/08]ゴスペラーズ坂ツアー2000@中野サンプラザホール

※この文章は過去、web上にあげられていたものを再録したものです。
なお、ライブレポート集のインデックスページは、此方になります。

続きを読む "[2000/12/08]ゴスペラーズ坂ツアー2000@中野サンプラザホール"

予感が……、するんだ。(c)安岡優[G5ツアー「予感」から曲中台詞]
悪寒じゃないですよ、でも、進行が進むにつれて悪寒に近いものが身体を何度か走ったのは事実でした。
久々に「どう終わるのか」それを考えてしまう、怖くなる、それは場内の「半分から後ろゆえ」の事なのだろうか。

名古屋翌日公演となった大阪公演の報告を聴いていて、とても嫌な予感がしたのが「東京公演初日」だったんです。
理由は簡単。
土日、finalは遠征組が出る。coreなファンが入るから盛り上がるのが当然。
じゃ、そうじゃない日は彼ら、どうするのだろう?
ほぼ満員の場内、名古屋でも条件は近いものがあった。
名古屋はそれでも遠征組は多かった(自爆、私がそうだから)。
大阪は平日立見完売だったという。
平日だ。
遠征組の力、それが見込めないとしたなら?それもある、首都圏は押えますという人が市川公演、神奈川公演以来で観る。
だとしたなら、どうなる?
初めてという人も多い筈だ、だとしたら?
それが「東京初日公演」だった、ある意味試金石だと思って行きましたね、中野まで。

確かに「よろしくない」お客が多かったのも事実なんですよ、客席から不用意な突っ込みをするのはどうかと思う。
本当に話の腰を折るだけ折るので後ろで観ていて「をいをい」と呆れるほどで。
あれじゃ酒井さんも痛烈に皮肉に行きますよ、最後のMC。と思ったくらいで。その言葉の裏にある真意に何人が気付いて襟を正すのか、それを私は見たいです。
もしあそこまで皮肉られてやってる事に気付いていなかったら、それは相当、他人の感情の先を読めない人ってことになりかねませんよ、本当に(苦笑)
でも、それが後ろの方の一般客が聴けば聴くほど気持ちを下げる効果を生む事も事実。っちゃー事実で、「One More Day」「永遠に」聴くまでは客席のノリがずっとおかしかったままだったもの。
これは1階2X列目にいたから言えるんです。10列目だとか、半分より前ならきっと感じ得ないと思うことだから。

そこまで言及するほど。会場内にむちゃくちゃな温度差があったと思います。場内の空気が割れたまま、それに彼らが逆に手をこまねいた、そんな印象さえ持ちました。
もっと「これから」の人に向けて欲しいと思うんです、「後ろの後ろまで僕らの歌が届くように」と言うのなら。だからこそ東京初日は「良くなかった」と思えてしまって余り思い出したくない一本ですね。
相当記憶から抹殺かかっていますから、それほど嫌だったのでしょう。逆に言えば、それくらい名古屋で「来ちゃった」んだと思います(自爆)

なんか身内を固めた感じになりかねなかった中盤のMC[「タイムショック」にしても「台湾デビウ」にしても新曲「告白」にしても]にしても言えるのですが、この日ほど新しい課題が出て来た気がするんですよね。
売れたい、もっと知られたい。そう言い切るのなら、って。
そのためにしなければならないことが、眼前にあるってことに気付くかどうか。
以前(「衣食住」はキメが本当に多かっただけに)少なくなりつつあるものの、それでも多い振りの数もそうかもしれませんし、PAを含めたsound面にしてもそうだろうし、bandとの連携もそうかもしれない。あとは各自のcommentにしても。
逆に言えば
「現実が見えたでしょ?」
「これからの課題が分かったでしょ?」
と言いたいのだと思います。
古株状態で昔から知っていて、何度も参加する人ばかりじゃないんだよ?ということは彼らも承知していると思うのです。
ただ、それを頭で捉えるか、はたまた眼前で証明書を突きつけられるのか。それの違いなんですよ、そこの認識の大きさってきっとあるだけに。

■songlist

Wild Wild West[intro.]
01.〜侍ゴスペラーズ
02.Unlimited
03.パスワード
04.裸身
05.Forgive Me
06.Slow Luv
07.MIDNITE SUN
08.EVERLASTING LOVE[黒沢・安岡]
09.Higher[村上・酒井]
10.月光
11.告白
12.熱帯夜[remix version]
13.シークレット
14.夢の外[including bandmember solo]
15.Love Machine
16.One more day[a cappella]
17.永遠に
----------------------------------
EN-1.あたらしい世界
EN-2.〜U'll Be Mine
EN-3.FIVE KEYS[including「靴は履いたまま」]
EN-4.ひとり[a cappella]



ところで。
このライブレポートを書いたのは2000年12月です。
翌年に持ち越していません。この時は2001年1月に『MUSIC STATION』に出て「永遠に」を歌うなんて想像だにしなかった(キッパリ)し、その後の顛末まで思いもよらない。例えば武道館でやるであるとか。

なんというか、後に「予知る、さちさん」と言われる萌芽が此処に。そんな文章です。
補足すると、この日、中野サンプラザ。一階席の前半分をFC、一階席の後ろ半分を一般客。という大雑把な席割りが為されていたんですね。
ぴあのリザー○シートだとか、他にもプレイガイド、ございますが、あのへんに一階席後ろ半分を割り当てていたというのが自分以外の席確認をしていくうちに露呈(爆笑)
更に周囲の客の会話、反応で
「こりゃ、相当初めての、が、来るぞ。マズいなー」
で、大丈夫だろう名古屋がああだったんだ!と思ったら。
名古屋がなくて、沼津から中野だったらアタシ相当凹んだんだろうなぁー…
という出来でした。

MCで。中野サンプラザでSING LIKE TALKINGを観た、っていう黒沢さんに「オイラと同士!(私も過去SLTを中野で拝見、1994年ー!)」と思ったのが収穫か。
このライブの終演後、SLTファンの方と合流した後、ふたりして
「何時のアミュポケ(ライブツアーのタイトル略称)だよ」
「黒沢さん、いったい何日に来たんだ?と思った」
という会話になったのは、言うまでもありませんよ。出ますよ、そりゃ。

< [2000/12/03]ゴスペラーズ坂ツアー2000@名古屋センチュリーホール | top |