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[2001/03/30][2001/04/03]ゴスペラーズ坂ツアー2001 -アカペラ街-@新宿シアターアプル

※この文章は過去、web上にあげられていたものを再録、かつ再編集したものです。
※1996年「夏の陣」から2000年「ゴスペラーズ坂ツアー2000」+2001年「凱旋門」までのライブレポートのインデックスページは此方(ドキュメント1996-2001)からそれぞれの頁へ。
※このライブを含めて2001年4月にweb上に上げた文章「さよならの物語」へのご案内
さよならの物語(0)
さよならの物語(1)
さよならの物語(2)

[追記]
「アカペラ街」の看板写真が見つかったので追加しました。「ひとり」ジャケ写の看板、懐かしす。[2010/Mar/16]


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■songlist[2001/03/30]

01.シエスタ[新曲]
02.GOS' THEMA
03.星屑の街[新曲]
04.JOIN 2 JOYS
05.讃歌
06.ひとり
07.靴を磨く
08.こういう曲調好き[新曲]
09.参宮橋
10.ひとり
11.星空の5人
〜夜をぶっとばせ
12.新大阪[新曲]
13.CityBeat
14.終わらない世界
15.Promise
16.今日が終わる前に
17.永遠に
18.星屑の街
--------------------
EN-01.侍ゴスペラーズ
EN-02.或る晴れた日に(なりきりゴスペラーズ)
EN-03.W
EN-04.One More Day


筆者注:3/30は、関係者後ろ[18列目]にいたので、終わった直後、前の人が曲順の紙を開いたところで覗き込んで、その場で曲のタイトルを覚えた。「こういう曲調好き」以外は覚えて帰宅したのを覚えている。

2001年4月9日web日記より。
(原文ママ、改行・斜体・一部太字を追加)

アカペラライブの季節が終わりました。
…、前回もいろいろ、本当にアカペラライブの度にいろいろと起こってたんですが、今回もありましたねぇ(苦笑)
特に会った人たち全てに騒然とされたのが、譲った当人が実にアッケラカンと、しかも大っぴらに言い放つので恐れられたのでせう、この台詞。
「あー、(4月)1日の1列目ね。譲ったあ(笑)」
でせうな、きっと。と思ってます。
行ける可能性が仕事の都合上、日曜日しかない方の知人筋経由で「さちさーん」
話が来て、話を聞いて「じゃあ譲る」となったら、それがたまたま1列目だったんですが、にしても今回、私を含めて知る限り、東京公演12回公演中6公演に知合いが1列目ってのはどうなんだよ、ええ、グラ○アス [ゴスペラーズの所属事務所]ッ、って思いました。
怖いくらいにアプルの5列以内、というのが多くて多くて。悪くて10列以内でビンゴするんで、それだけに「何だよーう、今年は古株にご祝儀ばかり前に置くのか?」と更に、口悪く突っ込んでいたんです。
が、理由は直ぐに判ったんですわ。
ネタバレが出来るから言います、中盤の路上ライブのシーン[というのがある]での「終わらない世界」、3月30日に18列目[関係者真後ろ]で観た時に非常に納得しました。
サビの♪Fly To Sky〜、でフリがあるんですが、あれ、後ろの方ほど出来ない人が多かったんですわ…(苦笑)
それだけファンの世代交代と、もうひとつが増加。増加が激し過ぎて、知らない人が多いという構図になっているんです。もう一般の席なんて絶対無理に近い。その場所で、1回目から完璧にフリをマスターして踊るだけに知っている私と知人は、終演後「今「Vol.」やったらさ、単純に怖いぞ」と(爆)「終わらない世界」を越えるダンス、知らないんだろう。と思うと、楽しかった頃を思い出してしまって妙に悲しくなったり、そこで一挙に観て来た歳月を痛感したり。要するに前に、昔からのファンを置いたというのは単純に「煽り」の為なんですよ。
多少なりと後ろに手本を示してもらうという教育方針と安全牌を置いて浮かない様にするための配慮でしかないんですわー(爆)
と、一介の音楽好きな一般市民にここまで読まれているんですけれど(苦笑)
ハジメマシテ仕様で、ご祝儀状態で新しくFCに入った人が1列目というケースに巻き込まれたことは、私も実際にあります(そしたら、バラード曲を熱唱する最年長の方の社会の窓がバリバリ開いていました。なんて話もありました。因みに「永遠に」じゃないので安心して下さい。「逃飛行」なんで(爆))。
けれど10列以内でアカペラ観たことないぜ、と思っていたら突然の1列目到来ですよ。
直後は携帯を数名にかけるほど驚きました、そりゃ驚くよ…とばかりに。まさか譲るのが1列目と私も思わなかったし。けれど、次に眉をひそめたんです。
で、次に出た言葉は「これはあ。罪滅ぼし?」(苦笑)

今年のアカペラライブのメモとしては、こんなところでせう。
3月30日に初見しただけで、これだけのネタを出せる状態になってました。
去年が双数姉妹だったら、今年はキャラメルボックスだ。演出方針が(起爆)
今回の双数姉妹の「不在者」も、結構ストレートな芝居だっただけに小池氏演出、俄かに路線変更か?
人がいて、交流が起こって、門(ゲート)が出来て。門と門の間に街があれば、街には通り(ストリート)があるだろう。「アカペラ」3部作のタイトルの関連性はそこか?
・芝居3部作について。最初が明快に「アカペラというもの」。
次が「不可能と可能」「過去と未来」「出会いと別れ」という背中合わせに対峙するものの物語。だからこその、顧みての「One More Day」。
今回はグッとテーマの枠は狭いと思う、「ゴスペラーズというもの」。
・舞台の中に、芝居の中に街を構築したのがゴスペラーズ。
音源として、CDの中で街を構築したのが、彼らとも同世代だろうし高学歴バンドとして枠に括れなくもないだろう、東京外国語大学出身のGOMES THE HITMANだなあ…。
山田くんと村上氏…、その対比も案外と面白いかもしれないな(ニタリ)

でも、芝居3部作[1999年「アカペラ人」→2000年「アカペラ門」→2001年「アカペラ街」]、実に3年かかって全部観たんですが「もう1度観れるなら、何を観たいですか?」と訊かれたら即答できます。
申し訳ないんですが、「アカペラ門」の芝居です。
曲のKO度では「アカペラ人」が最大ですが、ひとつの出し物としての水準の高さで「アカペラ門」です。
今回の芝居は悪くないし出来も良いものの、観終わった後、暫くしてずっと首を傾げる状態に突入したんですよ(苦笑)それもあって。
理由は「ひとつの〜」と前述しましたが、それを置いても芝居パートとしても、また音楽の持つライブというパートをしても振り分けも自然で流れが非常に良かったから。小池さんの勝利というべき芝居でした、あれは。今もそう言うくらいです。
どっちにしても筋がスッと通っていて、実に自然な流れのままに構築されていて、それが大きな主題へのひとつの流れとして成立していたから。それに比べると今回は厳しい箇所があって、私は初見の時点で其処に眉根を寄せていたんです。
あ、あと「アカ門」で聴いた「One More Day」の歌詞の方が、今のCDの歌詞よりも数段好きだから、というのもあります(起爆)
今回の芝居は嫌いじゃないんだけれど、どーも…。甘いんですよね(起爆)2回で十分だ、観るの。3本は要る、と観る前は「アカ門」を思って言いそうになったけれど、今回は2で要らない。
アンコールの「なりきり」で、何を歌ったかなんて「ネタバレ掲示板」で押えるので十分だ。そう思ったくらい、アンコールだけの為に観る状態になってしまうんで…。
今回、内容を2回で覚える舞台です、3回観ても味わい深いとまで言われた「アカ門」との違いはそこで、だから「甘い」という言葉に集約されるのだと思ってください。
それ以上にむしろ、昔の彼らを知っていて「今のゴスペラーズって、ライブつまんなーい」となって離れた人が、あれを観たら、むしろ「「坂道発進」や「衣食住」のゴスが戻って来た」と思うくらいです。
要するに、その頃の遺産消化(又は昇華)になっているのかもしれないですわ、あれ。
そうして「苦節」と称された時期を消すことはなくとも、ここで、ぶっちゃけた話、オシマイにしたいんでしょうね。

2004年4月14日web日記、一部抜粋。

『What's IN!?』を立ち読みしてアカペラライブの曲順を確認。
「ゲッ」と声をあげたために、同じように立ち読みをしていたお客に変な目で見られる。
冒頭の新曲「シエスタ」(冒頭、安岡氏が独唱する曲)が抜けたリストを見て愕然としつつ、練習シーンで出た酒井氏リードが本当に「こういう曲調好き」で半ば決定状態になったのが唯一の成果か。
これほど音楽専門誌が使えないライブレポートを載せているのを見たのは本当に珍しいことだ、としておこう。

30日に関係者に配った曲順リスト、あれを後ろから覗き込んでいた私の方が正確だとしたなら?と思ったのは何故だろう。
アプル公演も序盤の曲リストだというのは一読して判った。
私が初日を迎えた3月30日がライブツアー自体折り返し寸前というところだっただけに、そこで曲目変更を入れている(新曲「新大阪」「シエスタ」を、1日置きに「City Beat」前に入れる形になったからだ)。
もしかしたら曲リストとして関係者に配る紙自体に直しを入れたかもしれない。
つまり、1曲目から「GOS' THEMA」として書いていた。それを3月30日のところで変えた?とも思った。

さて。
2009年から8年も前のライブレポートから思い出せることは思った以上に少ない。

この段階で書いていないが「新大阪」初披露は、2001年3月30日の、私が観たこの公演だった筈。てのをハッキリとした文で私は書いていない。
と、まぁ、そんなことくらいしか思い出せないのだ。
書いた当時の熱は覚えているが細かな所作や曲目が何処で変更入ったか?なんてのは書いた当時に限る、のかもしれん。当時は有志のネタバレ掲示板があって(と書いたが、自分のところも短期間ながら運営していたのを思い出した orz)そういった掲示板にアレコレ書き散らしている。
当時の考察文章があがるまでの過程は
ネタバレ掲示板にある程度、書く

知り合いともケンケンガクガク話をする(ex.携帯電話)

ツアー終了後に考察文章ガッツリ書く、が、日記を利用してダダーーと書く

サイト用に真っ当な文章をキチンとおろす
んな流れではなかったかと。
「さよならの物語」[1][2]というのは、この「サイト用に真っ当な文章を」というモノにあたるので日記を踏まえて読むと文章の練られ具合がわかる…、…仕組みになっている。

一方で「私は、こう思った」がストレートに出ているのは、日記を利用した書き文章になる。
これらのベースになっているのが「ケンケンガクガク話をする」になるのだけど、率直かつ大胆に、かつ邪推満載で(大爆笑)書き殴っていると言っていい。
何列目に古株が多い固めてる何故だ!?なんて別段いーじゃんか、と今なら思うんですが当時は気になるところだったんでしょうね。当時はFC(ゴスマニ○)経由でチケット確保の場合、ローソンチケットに任せている現在の形じゃなく、十中八九、あの事務所が振り分けていただろうから出る邪推ですし(事務所の人が1999年五鍵ツアーの申込最多の人の参加本数を把握していた、てのが裏が取れていた、ってのもある)。
FC入って日の浅い人に最前列が回ってくるというケースも知っていたし、現に最前列に自分も回された人なのでしてね(で、薫ちゃんが-------、の流れを真っ正面に受けることとなるが、それは別の話)。

2回で十分だ、観るの。3本は要る、と観る前は「アカ門」を思って言いそうになったけれど、今回は2で要らない。
要は「このツアー、3回も観なくていい、2回で十分だ」というストレートな言葉は、生真面目な考察文章には出てこないところの真骨頂。かも。

最後に。抜粋した4/14の日記について補足すると…
まあ、3/30に関係者が見ていたアレ(紙)を元に曲順あげてねーだろ!Fさんよー
から端を発して、何時から「アカペラライブは3回目」と事実が歪曲されたのか(アカペラとついたライブツアーは基本、アカペラライブでしょうに。芝居仕立てになってからは3回目ならまだしも!)なんてのもあってねえ(嘆息)
心底、音楽ライターと呼ばれる人たちの職分って何なんだよ。と思ったんですね、ハイ。

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