< Nov 2009 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

[20020407]ゴスペラーズ坂ツアー2002 -GT-@八王子市民会館

※この文章は過去、web上にあげるために書かれた文章でしたが本人都合によりweb上にあがることのなかった文章となります。今回、web上にあげるにあたり文章の見直しを行いました。ご了承ください。
※なお、ライブレポート集のインデックスページは、此方になります。

続きを読む "[20020407]ゴスペラーズ坂ツアー2002 -GT-@八王子市民会館"

初めて行った、八王子。
学生の頃、西国分寺で武蔵野線に乗換とかしていたんだけど(元・埼玉県民)中央線で西に流されたことないし。
さて。開演前のアナウンスは、酒井さんの凱旋同様、開演前のアナウンスから笑…、いや「凱旋公演にお越し頂きまして」とはいかなかったようで、至って普通ごく普通。
そんな中、PA宅後ろの数列に私とTさん、注目。どうやら関係者席らしい。その証拠に『スコブルイー』で髪を描いてくれと訴えた小林社長の頭が其処にあるではないか(爆笑)
頼むから竹内さんに会わせてくれーー(絶叫エコー付)…、と自分内竹内マネージャー欠乏症を訴えそうになる中、場内暗転。開演。

01.「侍ゴスペラーズ(Wild Wild West Mix)」
02.「Get me on」
実はこのオープニング、ソファーに座る5人に笑いが止まらなかったりする。何故だ(起爆)
場内歓声の中、黒沢氏「八王子ぃ、ただいまあああああ」
この後のご挨拶は、うーん…
村上さんが「國學院久我山高校出身」、黒沢さんが「八王子市立〜中学出身」、酒井さんが「○×▲幼稚園卒園!!」とやっていたのは覚えているんだけど、他は変化なし。北山さんの「身体で、感じてください」と安岡さんの「(声を作ると)会いたかったよ」は全会場共通らしい。

03.「永遠に」
04.「It should've been me (that loved you)」
「It should've been me (that loved you)」での北山さんが絡んでくる後半がいい(誉)。高い声がだいぶ安定して来たなー。2000年「ゴスペラーズ坂ツアー2000」でのふたり(酒井×北山)バージョン当時は主導権が酒井さんに握られてて、わかりやすく主従関係があった曲だったけれど、北山さんがだいぶ酒井さんの主導権に領域侵犯しているのが個人的に好印象。

05.「残照」
06.「DAWN〜夜明け〜」
「残照」と(全然内容は違うと思う)松任谷由実さんの曲「翳りゆく部屋」とが被る自分がトシなのか…と、はて。ともあれ、この後の「DAWN〜夜明け〜」までで「バラード攻め前半戦」と私はひとり勝手に呼んでいました。
「残照」から「DAWN」へと繋ぐ間に演劇的なモノローグが挟まれます。脳味噌が灰色じゃないから、全部の台詞まで覚え切れない(自爆)
「DAWN〜夜明け〜」後半、今回のツアーから初参加、キーボードの松本圭司さん(彼もベースの須藤さん同様、元・Tスクエア)の見せ場が個人的に嬉しい。以前よりゴスペラーズのバンド自体に鍵盤の動きが増したのが嬉しいのか。

07.「告白」
08.「東京スヰート」
09.「この世界のどこかに」
10.「Air Mail」
11.「誓い」
「告白」から「バラード攻め後半戦」と呼んでいました、ここからはメドレー。こうなると「バラード攻め」というより現実は「バラード地獄」ですが。
「告白」と「誓い」の扱いが惜しいと思ったのは、私だけなのかなあ(苦笑)「告白」はオリジナルの、CDのほうが良さが出てると思うし、特に「凱旋門」ツアーでも中野サンプラザ及び武道館公演から入った「シンセソロがイントロで長く取られたオリジナルに近いバージョン」というのがあっただけに、本当に惜しい。「誓い」は冒頭のフレーズから始まった、かと思えば2番の歌詞から歌い始めるバージョンだったしで。
メドレーもいいのだけれど、選曲を絞って一曲一曲を丁寧に聴かせる方法もあると思うだけに、「これも、これも」となりすぎて焦点が絞れていないことに不満少々。それに「誓い」フルサイズやったのって2001年11月酒井さん凱旋刈谷公演からじゃなかったか?と、そうなるとフルサイズ、生で聴いた人間は限られると思うだけに…
このパートでの収穫は「この世界のどこかに」でしょう、メンバーでも安岡さんじゃないとリードが取れないと思わされた。

12.「Body Calling」
この曲で座って居るというのは、ちょっとした拷問かもしれない。身体を揺らして、リズムと声に任せていたいだけに起立が出来ない状況下はつらい…、かも。
「誓い」と「Body Calling」は、使い方を巧くすればより、聴かせる、客席により印象付けられる曲だけに惜しい…、なあ(苦笑)扱いが。

ここで一挙にトークへと。分数にして15分ほど(推測)。
この日、お隣になったTさん曰く「島根(島根県浜田市)は30分くらいやってたと思う」
村「「愛の讃歌」聴いていただきました」
曲の何処に「あなたの燃える手で〜、私を抱きしめて〜、ただふ〜たりだけで〜」って歌詞ありました?(笑)
安「なんかさ(黒沢さん)硬くなってない?」
本人もそれは思っていたことらしく頷いていると、横から「Body Calling」を歌う人が。サビを歌った村上さんにハモリを入れる黒沢さん。
黒「この曲がいちばん歌いにくい」
歌い終えて洩らすと、またも質問が。
安「あれでしょ?今日はホントに、本当の地元なわけでしょ?」
黒「うん。同級生とか一杯来ている」
その隣では、この人が客席に質問していました。
村「黒沢、学芸会で主役だったって本当?」
これに手を叩いて「本当」と応えて見せる同級生に「予想外のリアクションで答えがきたなあー」と村上さん。ともあれ凱旋公演、恥かしいそうです(本人談話)。これで終わらないがゴスペラーズ(?)。
黒沢さんが今度は「八王子の方言で、超とかスゲェって意味でネキシって使わなかった?」
場内、虚を付かれた反応に「使ってない?」
黒沢さんの同級生は「使った使った」となる中で、お客の中からの反応は「非常に薄い」。盛りあがるどころか自分たちでも言い切ったほどに、この話題では盛りあがらない。でも流石に「ネキシ」の用法は覚えたぞ、これで。
しかし、今度は「ネキシの言葉の語源がわからない」となって
村「マキシからじゃねえの?(納得しかかる人がいた様子だったので)おい、今、3割くらい信じただろ?」
黒「でも、英語に強くない不良の人たちが使っていたんだよ」(今、この時代に不良の人たちという言葉も聞かないと思う。北山さんが「ハンパしてたって言葉をこんなに短い時間に聞くとおかしくて」と指摘していたのと同じかな、と)
「思いっきり」が「思いっきし」そこからなんじゃないか?という意見が出る中で
酒「たいていのことは考えればわかる。だけど、ネキシ。頭がネだぜ?」
この後、酒井先生の暴走こと「酒井雄二ショウ」開幕(酒井さん「好きな料理はネキシカーーーーン」(場内大爆笑)となったのは、軽く触れておくべき?)『FRENZY』に関して語った安岡さんが「プレイヤー乗っけて1曲目、ドン、ドン、「ネキシすごぉーい」」とか。
安「ここからは、ネキシ盛りあがって」
イエー、となった場内に
村「英語で言うと、Are you readyーーー?」
今度は客席にマイクを向ける。忘れずにお客も「Yeahーーーー」
言わせたはいいんだが、このコール&レスポンスに「初めてやったーーー、寒いーーーーーー」と自らふったくせに心底寒がってませんか?村上さん。
ともあれ、後半戦に突入。

13.「ポーカーフェイス」
ここで起こった。遂に。というか、やっぱり。というのか…
衣装を着替えて登場した黒沢さんを観て「あれ?襟…」
黒のシャツに白のスーツで登場したのはいいが、ジャケットの上から出ているはずの開襟シャツの黒の襟が見当たらない。まさか…
正面を向いた時、「あ、素肌にジャケットだ…」

14.「熱帯夜」
この曲の間奏(2番後、3回目のサビ前)で黒沢さん、ジャケットを半脱ぎ状態に。一際場内の声が高かったのだけど、その時に半身で笑うお客がいたこと(私の後ろの列は観客の半数がそうだった・爆)を見逃さなかったりもする(笑)
1999年12月ゴスペラーズFC会報vol.15で黒沢さんが(FIVE KEYSツアーで、黒沢さんが上半身裸で上着で登場する一幕があり、場内の反応が様々だった。が)上着を脱ぐのを見て笑った人がいたのに対して「ペンキのバケツを持ってきてぶちまけたかった」発言を残していたけども。
やっぱりバケツでペンキ(色は赤を希望)ブッかけられてもいいから頼む。笑うぞ。笑わせてくれ(大爆笑)
エンディングでの、黒沢さんガッツポーズ停止時間が長かったからか、次の曲へ入るまでに少々時間を要した(私が初日として観たのは4/4の宇都宮なのだが、この日と比較して2倍増)。次の曲があるからか、流石にジャケットは羽織ったまま。

15.「八月の鯨」
16.「ひとり」
この流れに関して、一言。
村上さんの「すごく盛りあがる、俺が」発言(2000年8月27日、斎藤ノブ≪宴≫@二子玉川アレーナホール)を思い出すようになった。この時はアンコールで、最後に加藤登紀子さんの「朝の食事」をやる前に言ったものなんだけど、それと近しいものを、この流れには抱いてしまう。俺モード、というのだろうか?
正直なところ、言ってしまえば。すべての人に簡単に理解される曲順ではないと思う。
同じ根っこを元にした曲だと思えば、苦痛は幾らかなくなるのだけれど。それに気付けるまではツラいんでは?

17.「Atlas」
18.「FRENZY」
19.「FIVE KEYS」
「FRENZY」か「FIVE KEYS」の冒頭でだと思う(うろ覚えだ、このへんが)黒沢さんが脱いだ(大爆笑)「FIVE KEYS」ツアー序盤で観たような姿だった。隣で「揺れてる〜〜」の声がした(笑)
ツアーで脱ぐことは想定していたけれど凱旋公演で脱ぐ人もいないような…、まあ、そこでやってしまうのが黒沢さんなんだろうなあ…
「FIVE KEYS」の2番後(CDでいうと「カモンジャンプ」で終わる台詞のパートといえば的確か)倒れる演出で「声援が欲しいな」で立ちあがる箇所で、流石。八王子は違った(爆)黒沢さんだけ「薫様」コールですよ、薫様。薫様…(爆)
何気に倒れパートで、ギターの玉川さん+ベースの須藤さんが倒れることなく、ステージ正面に据えられたソファーへと正座で避難していた(のを見逃さないのは、やっぱりバックミュージシャンまで観ようぜ!!ってキャラゆえか。因みに宇都宮で観た時は床に転がっていた、3階席から観て、それはまるでラッコのようだった)。

EN-1.「こういう曲調好き(なりきりゴスペラーズ)」
アンコール、出て来たものの
村「座っているヤツ、いただろ!?」
ということで「じゃ、僕らも」とヤンキー座りでしゃがみ込んで、挨拶し始める(笑)が、まあ、その後ご起立して「歌いますか」
曲に入る前、音とりで♪お祝いは文具券〜(♪ドレミファソファミレド、のフレーズで)と歌う酒井さんにステージの上ほど反応がない(爆)本当に仲良しですね、ゴスペラーズ(棒)
村上さん以外がひとりひとり歌っていくパートで(安岡さんが「STAND BY ME」、北山さんが「LA LA MEANS I LOVE YOU」なのは判明済)「懐かしいところを思い出してしまった」ということで酒井さんがHOUND DOG「ff(フォルテッシモ)」のサビから歌い出したのが印象深い。
ただ、ハモりながら拳を振上げて歌うことは、もう、ないと思いたい。

EN-2.「砂時計」
EN-3.「約束の季節」
最後に、以前のFC会報にも掲載されていた青山学院女子短期大学のライブ[2001/11/03]よろしく、この人の
村「五人は皆の」
客「ゴスペラーーーーーズ」
以上、これにて大団円。
メンバーが手を振りながら(中には音叉を投げる人も)これで終わると思ったら「ああ、今日はよかったねえ〜」と思っていた頭上から、こんなアナウンスが来るとは思いもしなかったっすよ。あるかもしれないけれど、この時には場内が水蒸気や汗でホール全体が煙るわ、自分が汗だくだわで頭の中が空っぽだったんで抜けていたのよ、スマヌ。

「以上を持ちまして、黒沢薫凱旋公演は終了致しました。」

こうなると「北山陽一凱旋」こと八戸公演が、楽しみですわね(ニヤリ)
最後に「FIVE KEYS」制作秘話があったので、今回、記録として残しておきます。
アレンジャーのK.Mutoさんの実家がこの会館付近とかで「「FIVE KEYS」は、八王子市民会館の半径100メートルくらいで出来ている」のだそうです。
「そこの交差点のジョナサン(ファミレス)で(「FIVE KEYS」の)打ち合わせ、してました」とのこと。
これによって新たなゴス名所が発覚した、ってことと、村上さんが安岡さんを大宮のジョナサンで口説いた話以来に村上さんの口からジョナサンなんて言葉を聞いたわよ!!ワタシ(笑)というツッコミを最後に、ライブレポートになってない八王子レポート、終わります。

■songlist

01.侍ゴスペラーズ(Wild Wild West Mix)
02.Get me on
03.永遠に
04.It should've been me (that loved you)
05.残照
06.DAWN〜夜明け〜
07.告白
08.東京スヰート
09.この世界のどこかに
10.Air Mail
11.誓い
12.Body Calling
13.ポーカーフェイス
14.熱帯夜
15.八月の鯨
16.ひとり
17.Atlas
18.FRENZY
19.FIVE KEYS
----------------------------------
EN-1.こういう曲調好き(なりきりゴスペラーズ)
EN-2.砂時計
EN-3.約束の季節



さて。2009年の秋ですよ。

今回、此処の管理人が書く文章の感じ、と幾分違うかと思います。
曲順と感想が交互に入る形式の純然たるライブレポート。実は、この手のライブレポート形式ではライブレポートの類は書いてこなかったですが、これに限っては、こういうライブレポートで書いてありました。それを今回、まるまんま活かしてます。
2009年の今なら多少わかりづらい可能性もあるだろうから、何らかの情報を追加すべきか?と思って追加したのは「黒沢さんにペンキをブッかけられてもいいから笑わせろ」云々の下り、そのペンキ発言の出元でしょうか。昔、作ったHTMLファイルが此処で生きるとは思いませんでした(自爆)ありがとう過去の自分!
まあ、初めて上着にジャケットした1999年"FIVE KEYS"ツアーがあって(その姿に爆笑したクチだ、生涯忘れられないぞ)その後の"G5"ツアーも福岡公演で
「皆さんも俺が脱ぐことに抵抗感を覚えなくなって嬉しいです」
そう、かっとばしたのが黒沢さんですから。ええ。今も変わりないのか、それは。

今回の文章を見直していて、思い出したのは「八月の鯨」「ひとり」「Atlas」という流れの中で(宇都宮含む)八王子までの公演までは、「ひとり」と「Atlas」の間にMCが挟み込まれていなかったこと。
八王子の後に、私は秋田公演[2002/05/18]を観た時に「Atlas」に入る前に少し、MC(台詞)を入れるようになったんですね。
記憶が確かならば、新しい地図を広げ、地図に一つ一つマークをつけていく。ツアーをしていくということ、それを「地図」に絡めたMCを、村上さんが話す。話して、それから「Atlas」の、あのイントロに繋がる。
これが八王子までは一切、なくて。ないままに「八月の鯨」「ひとり」と俺様な(俺様に、ともいえる)楽曲やって、そのまま「Atlas」だったので「何が言いたいのよ村上は」状態が拭えなかった。と。ゴスペラーズって、割と言いたいこと(主題)がライブの中で見えることが多いので、そういうことを思うんでしょうねえ…
そのへんを詳しく書いたメールのやり取りをしていたことを不意に思い出したんでした。

< ドキュメント2002-2008 | top |