第7.5回感想率調査(2006/02/22) ― 新新番組調査プレテスト結果 ―

新新番組調査プレテスト結果

▼前置きはいいから最終集計結果表へ飛ぶ▼

　いろいろと考えさせられることがあった、新番組調査新バージョンのプレテストの結果が出ました。プレテストというに、実に77サイト様からのデータをいただけました。ありがとうございます。

　今回は初の試みということで、いただいたデータからいろいろな集計を出してみようと思っていますので、やたら表がいっぱいになってしまいますが、ご容赦下さいませ。

　表の中にある数字をクリックすると、コメントページにジャンプします。どの表からジャンプしても、同じコメントが出るようになっていますので、お好きなところから。

　マウスオーバーすると、その項目のコメント数が表示されます。（右図）　コメントが書かれていないもの（コメント数：0）にもリンクは張ってありますので注意してください。

　コメントまとめ読みする方はこちらへ直接どうぞ（ソートは最終ランキングになる総合点でしてあります）。

継続

　これまでの新番組調査では「継続」はひとつの項目でしたが、これを、

継続

数話見て見てみて、今後も見続けて、基本的には最後まで見続けるつもりのものを指します。現在まだ判断しかねている場合は「表明不可」となり、集計対象数から外れます。
様子見で５話以上経過しているものは、「継続」になります。（開始時期が古いものが不利にならないため）

基本的には終了番組評価調査の殿堂入り〜駄作までと対応する感じで評価をお願いしました。

　のように５分岐していただきました。まずはこの継続データを主に使って、いくつか表を出してみようと思います。

継続平均点

　最初の表は、番組を「継続」した人のみを対象とした、番組を見続けるテンションを表すであろう、「継続平均点」の表から。

　つまり、とりあえず見なかった人や見られなかった人、見切った人を抜いて、継続した人のみでの番組の印象を５段階評価していただいたもの、ということになります。つまり、「終了番組評価調査」を終了前にやってみたらどうなるの？　という表です。

　終了番組評価調査と同じ５段階評価なので、これらの番組が終了したときに、このデータと比べてみるとおもしろいかも知れませんね。

　継続平均点では「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」がトップになりました。まぁ作品コメントはあとまわしとして、この表について考えてみる。

　終了番組評価調査と同じく、視聴者が少ない作品でもガンガン上に上がれるチャンスがあるのがこの集計の特徴ですね。人によっては納得のいかない表かも。

　では次ー

継続総合点

　なら、視聴数も加味してみるとどうなるのかやってみました。点数計算方法は、
　｛（大好き）×５＋（好き）×４＋（よさげ）×３＋（ふつう）×２＋（うーん…）｝÷（継続＋見切り＋視聴なし）

　で、どうかな。前半の赤いところが、総合獲得点。これだけでもランキングは可能だけど、それでは見られないものや、知らないものも０点にしてしまうことになるので、全体数から「知らない」・「表明不可」・「不可」を抜いた、つまり「継続」＋「見切り」＋「視聴なし」で割ることで、データ調整。

　何となくいい感じに。ここでもかしましがトップ。WEEDを落下させる目的は成功。

　一応こっちも５点満点だけど、点数があまりデータとして意味がない感じになってしまうのが、ひとつめと比べた難点かな。でも必ずしも真ん中の「継続率」の順番になってないところに作品に対するテンションが反映されているような気がするね。

　んじゃ継続データいじくり最後に

継続率

　いつもの、継続率。今回からは「知らない」や「表明不可」もあるので、前の「不可」のみを抜くシステムよりは正確性があるかもです。いつものと併記しようかと思いましたが、その「知らない」や「表明不可」をどこに分類していいかわからないので無理でした。

　継続率は、継続数÷（継続数＋見切り数）の、純粋に１話でも見た人がどれだけ継続したかを表すパーセンテージ。下の表の「チェック数」が「継続数」＋「見切り数」ですね。

　ついでに「視聴可能域事前情報率」も出してみました。これは、
　（継続数＋見切り数＋守備範囲外[視聴なし]＋視聴忘れ放置[視聴なし]）÷（継続数＋見切り数＋視聴なし数）…てことは「知らなかった」の確率か。「知らない」が視聴可能域か不可かわからないので、いまいち意味のないデータかな。

　今までの継続率がいかに強引なデータであったかがよくわかる結果のような気もしますね。確かにいい作品ではあるのですけど、続編ヂカラが強く出てしまう傾向がよくわかるかと。まぁ今期の作品はあまり見切りがないようなので、いまいちおもしろいデータになってないだけのような気もしますが。

視聴なし・見切り

　今回からは「視聴なし」や「見切り」も細かく分解され、いろんなパターンが出せるようになっています。上の継続データで使ったものは、基本的にその値を合計したものですね。とりあえず各項目の定義から。

視聴なし

　何らかの理由で、一瞬たりとも作品を見ていないものを指します。ただし、「番組の存在を今現在も知らないもの」「視聴範囲にないのがわかっているもの」は「視聴なし」ではなく「知らない」および「不可」となります。「番組名は知っているけど、見られるかどうかわからない」場合は「知らない」となります。

見切り

　初回や数話を一応見たけど、継続して見ないことにしたものを指します。「とりあえず見た」ことがある過去と、「今は見ていない」という現在があれば、見切りとなります。ただし、５話以降に見切りしたものは、継続のルールにのっとり、「継続」となり、５話未満で態度を決めかねている場合は「表明不可」になっています。

　こんな感じ。では、このデータを使って、いくつか表を作ってみましょうか。

見切り平均点

　とりあえず見切りデータだけでランキングしてみる。点数はいろいろ異論があるだろうけど、てきとうにつけてた点で、うっかりそのまま総合ランクを作っちゃったので、今回はこれで。

　ひやかし：-1点、まぁ切り：-2点、つまらん：-4点　になっています。

　１位の「The King of Fighters Another Day」はそもそも見切りも何も継続すらないので…参考までに。Excelの都合で一番上になっちゃうのです…。

　作ってはみたけど、いまいち感。「つまらんので見切り」データだけちょっとおもろいかな。意味的には、「なんとなく切られてしまった」のか、「つまんなかった」のかがわかる表になると思ったんだけど、見切り数がある程度あるような状態にならないと、データとしてはちょっと、ダメかも。

見切り＆視聴なし平均点

　とりあえず視聴なしも混ぜてみる。

　範疇外：-3点、忘れ：-1点、知らず：-1点です。

　範疇外―守備範囲外は、むしろ見切りに相当するのではないかという議論を元にとりあえず-3点になっています。

　やっぱ平均点だと微妙だなぁ。ポイント制にしてみるか…。

視聴なし＆見切り総合ポイント

　継続のところでやったのと同様に、（視聴なしポイント＋見切りポイント）÷（継続＋見切り＋視聴なし）で、視聴可能数に対する視聴なし＆見切りポイントという風にしてみる。

　つまり、継続分を加味したということになるのかな。継続のテンションを無視して、継続が多ければ、つまらんという声がいくらかあってもあまり影響しないことになる。

　うむ、なんかそれなりに納得できるランキングに。何か数の力でごまかされてる気もするけど。

　あと出してないデータは…。

不可・知らない・表明不可

　残りまとめて。

不可

　番組の名前や存在は知っているけど、自分が見られる環境にないことを知っている作品。よくわからない場合は「知らない」に。

知らない

　番組の名前すら知らない。／いつやっているのか知らない。／どこでやっているのか知らない。／自分が見られる環境にあるかどうか知らない。といった特に興味のない作品は「知らない」としてください。点数評価をすることになった場合は、点数に含まれませんが、番組知名度データになります。あ、でも０点で計算（分母に数が入ってる）されてます…(^^;

表明不可

　見てはいるけど、今後見続けるかどうかはまだ決めてない。／見る予定だけど、まだ見始めてない（未視聴）。／見続けているけど、初回〜何話か見ていないので、評価として加えるにはしのびない。／教えたくない　等 何らかの理由で上の項目が選べない場合。評価母数から外されます。

知名度

　とりあえず知名度データ出しとこ。（総参加サイト数-知らない）÷ 総参加サイト数 です。

　みんな知ってるアニメはなかった模様。

　さて、このついでにくっつけた不可データ、ある意味「見てない人の期待度」と取れそうな。

不可期待度

　見たい：4点、まぁ見る：2点、要検討：除外、見ない：-2点です。

　最近は見られないアニメというのもそんなになくなってきたのか、データ数不足感が漂いますが、上位陣はどうやらおもしろそうに見えている、ということで。

まとめ

　これでとりあえず行けないコメントはないはず。あとは、それぞれを総合してみたランキングなどを出してみて終わりたい。（表作りに飽きたらしい）

総合評価点

　これまでの表で何度か出ていた点数を全部集計してみます。単純平均ですけど、母数が集計対象数になるので、上で何度かやってたポイント制にする意味はないというか、同じデータになりますね。

　上位はだいたい継続総合点の互換になりましたな。まぁ、継続総合点が高い…つまり継続率がだいたい高いやつということは、見切りや見ず切りが少ないと言うことになるので、そっちの影響をあまり受けないということに。

　だんだんなんだかよくわかんなくなってしまったけど、１位は「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」ということでいいかな？ 　いくら解析してもキリがないので、ここらで作品コメントに移ります。

第１位 「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」

　＞[ コメント ]
　いわゆる百合アニメに分類される作品。女３人百合要員や性転換設定からはベタベタな展開が予想されていましたが、フタを開けてみれば、普通に恋愛模様が繰り広げられ、元男という設定もうまく生きている上、それぞれのキャラが実に生き生きとしてるという…各地でハマる人が続出している様子。

　表１：継続平均点、表２：継続総合点がともにトップということで、継続者のテンションの高さが伺えます…。継続数60は…２位かな。

第２位 「よみがえる空―RESCUE WINGS―」

　＞[ コメント ]
　ぱにぽにの後番組。この時代に珍しい、自衛隊を舞台にした真面目な救難部隊もの。見てるといろいろ考えさせられてしまうのです。重厚なドラマに皆惹きつけられている様子。

　継続数は62とトップですね。継続率はダークホースのMAJORに抜かれて２位ですが。

第３位 「Fate/stay night」

　＞[ コメント ]
　tvk組は「よみがえる空―RESCUE WINGS―」の裏という取り合わせですが。TYPE MOONのPCゲームが原作の超話題作。

　表１：継続平均点では実に12位というふるわない順位ながらも、「とりあえず見ないわけにはいかない」ということで、表２：継続総合点では、このランクと同じに３位、表３：継続率では４位です。楽しもうと頑張っているけど、いまいち期待に応えてくれないといったところでしょうか…。

第４位 「マジカノ」

　＞[ コメント ]
　何で「マジカノ」が４位なんだ？と思ってはいけません…というか私も思いましたが。確かに数値的にはさほどふるってる感ないのですが、見てる人がおおむね好評なのと、見切りの人や見なかった人がさほど否定的ではなかったことからこの位置に現れたようです。その微妙さ加減が実にマジカノというか…。じわじわおもしろいのです。見られない人が見たそうにしているのもポイント増加に役立っている模様。

第５位 「陰からマモル！」

　＞[ コメント ]
　何で「陰からマモル！」が５位なんだ？と思ってはいけません…（２回目）。これは…普通に好かれているのかな。一見人気作に見えませんが、実は結構気に入られているという、クラスにひとりぐらいはいそうなタイプ。

　まぁ継続平均点を見れば、3.09と、終番評価の点と比べるとさほど高いというわけでもないんですけどね。

第６位 「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」

　＞[ コメント ]
　新番としてはこの位置にくる模様。最初はインパクトのあった歌いまくり（ミュージカルと言え）も、だんだん飽きがきているとの話もよく聞くので、最終的には落ちていくのでしょうかね…。

第７位 「かりん」

　＞[ コメント ]
　11月開始番組、一応「５話段階での評価」としていただいていることなっていますが、その先の記憶が消せるわけもなく、多少なりとも積み重ねてきたものが他の作品より有利にしてしまったところもあるのかな？　まぁ不利になったところもあるかと思いますが…。

第８位 「半分の月がのぼる空」

　＞[ コメント ]
　というかあと１話で終わりですな、コレ。ギリギリでした。全６話ということで、気軽に見られる人気があるのかも知れませんね。継続率は87%あるけど、継続平均点は2.44しかないというところに、その何となく見ている派が含まれている感じ。

第９位 「あまえないでよっ!! 喝!!」

　＞[ コメント ]
　不可数がトップ…かな。平均しちゃうと少なくみえるけど、プラス側にある不可期待度が強めに影響したのかも知れませんね。ということで、もっと放送してください。

第10位 「タクティカルロア」

　＞[ コメント ]
　継続平均点は2.67とそれなり…でもないけど、見切り点-3.33がダントツ。見続けている人はそれなりに引っかかったところがあるけど、見切りにした人は開始前の番組イメージからはかけ離れた、というか騙された感があったのかもですな。自分は特に情報を入れていたワケではないので、騙されたつもりはありませんが、設定やキャスティングからはこんな話はあまり想像しないですよね…。

　ここまでがTOP10。えーと、「マジカノ」「陰からマモル！」「あまえないでよっ!!喝!!」「タクティカルロア」と、中原麻衣出演作（３つメインヒロイン）が全部入っちゃいました。（それが書きたかっただけかヨ）　特に「陰からマモル！」はなかなかの新境地で聞きどころですなぁ。

　あとは適当にコメントしやすいところをかいつまんで。

第11位 「ガイキング―LEGEND OF DAIKU-MARYU―」

　11月開始作品、見られる地域がほとんどないのですが、不可数がバカ高いということもなく…、知られていないようです（寂）。見なかった人や見切った人はそれほどネガティブでもなく、見てる人はそれなりに楽しんでいる様子。まぁ、まとめちゃうと可もなく不可もなしということなんだろうけど…。３月中旬から放送時間が変わるらしいですが、それでまた視聴者が減らないか心配。

第17位 「The King of Fighters Another Day」
第22位 「クレイアニメ 太鼓の達人 第２期」

　今回の調査はこの２作品のおかげで苦労したとも言えます…。特にKOFはかなりの勢いで雑音でした。現状ネット配信でしか見られません（もうすぐCS放送です）ので、ほとんど知られていない上に誰も見ていないという、データとしてはどうしようもないものに。あちこちの計算式の分数の分母を０にしてくれてかなり困りました。ひとつでもエラー数値があると順位が出ないんだYO〜。ということで、あちこちの表の変なところに入ってますが、あんまり気にしないでください…。

　某アニメ情報サイトに新番組としてあったからといって、何でもリストに加えちゃうのは考えものなのかも知れません…。

第25位 「爆球HIT! クラッシュビーダマン」
第26位 「キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE 2」

　まぁ、こんなもんでしょうかね…。２作品とも０話見切り（守備範囲外）されまくった様子。

　番組集計はこれで終了します。

　表がいっぱいですみません。細分化されたおかげで、いろんな解析ができるようになりましたが、集計者の知識がさほどないために、上手く数字を操れた気がしません…。どの集計がベストなのかも実際のところよくわかりませんし。

　今回はプレ調査ということで、いつもより参加者（サンプル数）が少ないためもあって、いまいちデータとしての信憑性がない集計もいろいろある感じですね。

　とりあえず元データをここに置いておきますので（カンマ区切りファイル：無駄なデータや使ってない集計データも入ってますが）、詳しい方は拾って解析やいい集計方法などを試してみてください。

　何かいい方法がありましたら、こちらで次回以降に採用したいなぁ…とか。


　では続いて、細分化されたことにより、サイト解析もいろいろ楽しくなったということで、サイト解析ページへどうぞ〜。（参加者ぐらいしか興味がないかもですが）

＞＞新新番組プレ調査サイト解析編へ