第15話BACK / 一覧 / NEXT 

茗子の秘密
「話してほしかった…」

茗子:そんなべたべたした友情なら、私いらない…
DATA
放送日(KEY局)1994.06.19
視聴率(関東)14.1 %
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アイキャッチ(A)茗子-悟史-なっちゃん
アイキャッチ(B)光希-遊-銀太
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オープニング笑顔に会いたい(ver.1)
エンディング素敵な小夜曲
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収録巻(ビデオ)vol.4
収録巻(DVD)DVD-BOX Part.1- DISC 3
収録巻(LD)Marmalade-BOX 1- 4B
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補完1放送日1997.07.03
補完2放送日2001.12.22

[スタッフ][ストーリー][感想][瀬川さん評][次回予告]

STAFF
脚本影山由美
美術伊藤岩光
作画監督佐藤道雄
演出山田 徹
原画生田目康裕
小島 彰
武藤 稔
窪  敏
佐藤陽子
動画ガーリー・マグレンテ
ロデリオ・モノイ
ネスター・パラブリカ
ペングノ・マカンラライ
背景塩崎広光
行 幸江
大関恒雄
伊藤信治
仕上ピーコック
マヌエル・ベルナス
 
色指定衣笠一雄
仕上検査堀内由美
特殊効果中島正之
撮影三晃プロ
EEI−TOEI
編集花井正明
録音川崎公敬
音響効果石野貴久
選曲茅原万起子
記録伊藤好子
演出助手柳 義明
制作進行川西泰二
美術進行田村晴夫
仕上進行森田哲庸
挿入歌「MOMENT」
歌:國府田マリ子(アポロン)
録音スタジオタバック
現像東映化学
声の出演
小石川光希國府田マリ子
松浦 遊置鮎龍太郎
須王銀太金丸淳一
秋月茗子山崎和佳奈
小石川 仁田中秀幸
小石川留美川浪葉子
松浦要士島田 敏
松浦千弥子江森浩子
茗子の父梁田清之
茗子の母阿部道子
三輪悟史太田真一郎
鈴木亜梨実久川 綾
桃井亮子浦和めぐみ
麻理小野寺麻理子
桂子中村尚子
千草永島由子
校長中江真司
教頭山口奈々
名村慎一古谷 徹
協力青二プロダクション



 ● ストーリー
「何だか気まずいなあ・・・。」
 そんな感じなのだろう。
 別に光希が悪いわけではない。深く言えば遊も悪くないのか・・。
 結局朝御飯すら食べずに学校へ飛び出してしまう。
 それを見ていた遊は責任を感じているのだろうか・・・。

「そういえば、昨日は出かけたままだったなあ・・」
 そう思いながら茗子の席を眺めている光希。
 何かあったのだろうかとも考えたが、チャイム寸前で茗子が入ってきて安心する。
 光希にとって茗子とは無くてはならない存在なのだろう。

 なにを思ったか、昼休み銀太が屋上に光希を誘う。
「気長に待つことにしたわ。」
 思いがけない発言である。しかも銀太から。
 遊のこともある光希にとっては救いの一声である。
 それにしても、男子部の視線が光希の脚に行くとは・・。男子部も目がよく無いなあ・・。
 そんなことばかりだから年々弱くなるという光希だが、銀太と賭けまでする始末。
 銀太とのことが吹っ切れたと思った光希だった。
 しかし、すでにその足下では、また別の事件が・・・。

 放課後、銀太とのことが吹っ切れたので絶好調の光希。
 それと対照的な桃井先生。
 名村先生に思いを寄せるのはわかるが、もう少し積極的に・・・、いえ、桃井先生はそういうことができない人なのでしょう。
 ぼーっとしている真横にところに光希の打ったボールが。
 それにふっとなりはっと顔を上げると、教頭先生が名村先生のところへ行くのが視野に入る。
 何か用事があるようでどこかに呼び出されている。
 その呼び出された姿に悪い予感を感じたのは桃井先生だけだった・・・。

 光希の絶好調は次の日も続いていた。しかし、学校では何か騒々しい。
 銀太たちに話を聞くと、茗子と名村先生の関係を聞かされる。
 はっとなったのは光希だけではない、遊もそうだ。
 当事者以外にこのことを知っているのは遊ぐらいのものだ。
 茗子から聞かされていたとおり光希はなにも知らなかったのだ。
 遊の茗子に対する一抹の不安はここで当たってしまう。
 また、クラスの全員がなっちゃんに『裏切られた』というような雰囲気になっていた。

 茗子は数日の謹慎処分で済んだ。
 しかし、これも一時的な措置であるから、最終的に退学を受けてもおかしくない状況だ。
 一方の名村先生は職員室の机で考え込んでいた。
 きっと茗子が退学などの処分を受けると自分はどういう責任をとれば・・とでも考えているのであろう。
 茗子が退学になる前に自分ですべての責任を負ってしまえば・・。
 桃井先生も考え込んでいたことは同じである。
 今まで好きだった人に既に恋人はいて、それは自分自身で受け持つクラスの生徒。
 しかし茗子に対する嫉妬などはほとんどなかった。
 逆に名村先生や茗子のことを考えているようである。
 しかしまだ、心の中に名村先生が学校を辞めるという最悪の事態は浮かんでこなかった。
 結局、長いつきあいの桃井先生もちょっとした冗談を言うことしかできなかった。

 その放課後、光希は茗子の家に行くことにする。
 銀太もついていこうとするがひとりで行かせてと頼みひとりで行くことになった。
 茗子の家の前につくと茗子が家から出てきて散歩に誘った。
 歩きながら名村先生の話を聞き始める光希。
 それには茗子のなっちゃんに対する想いが切々と伝わってくる。
 こんな事をひとりで悩んでいたのだろうか・・・。せめて、自分に相談していてくれれば、何か力になっていたかも・・。と光希は茗子に言う。
 が、茗子に『親友だから何もかも話さないといけないの?』などといわれ、光希は大きなショックを受けてしまう。が、茗子も大きな後悔をしていた。

 光希は走りながらいろんな事を考えていた。この5年間、茗子とはずっと親友だったのに。今までの5年間はいったい何だったのだろう・・。
 家に帰ると「ただいま」も言わずに部屋に駆け込んだ。
 驚いたのは遊だった。
 部屋をノックする遊に返事もできず、親友に裏切られたみじめな自分をみられたくなかった。
 遊は光希の気持ちを察したかのように、ノックをやめる。
 このまま茗子といつもどおりの関係に戻るのだろうか・・それとも・・と思う光希を月明かりが照らしていた。
 また、茗子となっちゃんの関係も少しは思いながら・・
 しかし運命とは皮肉なものであることが光希にも少なからず分かってしまうのである・・。
(大杉駅さん)


ほわいとさんによる<<第15話ステータスレポート>>
亜梨実  ・・・ たぶん、まだ遊の事が忘れられず、泣いているのだろう。
光希   ・・・ 絶好調になったが、思いもよらない事件のため長くは続かず。
茗子   ・・・ なっちゃんのアパートから朝出てくるところをスクープされる。
悟史   ・・・ 茗子が落ちない理由がわかる。
遊    ・・・ 亜梨実とのキスで噂の的になっている。
銀太   ・・・ 光希ちゃんの事を気長に待つと決心する。
六反田  ・・・ なにしてるのかな?亜梨実の事でも考えてるのだと思う。
両親s  ・・・ 朝御飯はちゃんと食べているのね。
なっちゃん・・・ 校長先生に呼び出される。
桃井先生 ・・・ なんだか、なっちゃんの事で頭がボーットしている。


 ● 感想

■ママレ補完計画2より


ともちんさん 2001/12/22 (土) 17:11

第15話感想です。

光希の問題が「とりあえず」でですが、クリアになったとたんに
茗子の問題勃発。

しかしですねぇ、茗子が光希に名村先生との事を話せなかったのは
無理もないような気も・・・。
光希は光希ですからね。
それでも、あの言い方はきついですね。
こういう状況だから、混乱してきつい言い方になってしまった
っていうのは重々承知していますがね。
普段、落ち着いている茗子だから、この時はどんに混乱していたのか。
っていう事がよく分かりますが。
光希が傷付くのは仕方ありますまいね。
例えば、茗子が中学生の時に、名村先生に出会ってすぐに
その時のことを光希に話していたらどうなっただろう。
光希が今になって傷付く事は無いかもしれないけれど、
茗子と名村先生がどうなる。ってものでもないし。
光希は混乱するだけだろうし。
仕方のない結果なんでしょうがね。

とにかく、茗子にはがんばって欲しい。


☆由貴☆さん 2003/04/18 (金) 17:32

私!この話で大泣きしました!!!!!
めいこ言い過ぎだと思う><
これじゃみきがかわいそうだぁぁぁ〜〜〜
もうちょっと違う言い方があったのではないのか!?
そりゃぁ〜皆にばれてショック"大"だと思うけど。。。
それと!!
めいこがなっちゃんと付き合ってる事を話さなかった事が納得いかん・・で・・・す。
みきは色々とめいこに話してたのに><

やっぱりあの言葉はヒドイよ。
私が言われたら絶対立ち直れない;;
でも、みきは強い!!!!!!!!!!


CHOさん 2004/03/20 (土) 22:54

確かに親友にあんなこと隠されてたらショックうけますよね〜だけど茗子が光希に言ったこともヒドイようですけど少しわかる気がします。人それぞれ考え方がありますし〜一応光希に言おうとした事もありますし、隠さなければならなかった茗子もつらかったと思います。このあとさらに光希との仲はよくなりますし友情には少し試練みたいなものがあった方が更に友情が深まるのではないかと思います。


ここあさん 2004/04/25 (日) 19:08

やっぱ、友達なんだから、何でも話してほしいよねっあの、めいこがいった「そんなダラダラの友情なんかいらない」すごく、私も、悲しかったです。めいこがそんな風に考えてたんだなんて・・私もビックリしました。


さやかさん 2004/05/04 (火) 12:38

やっぱ悲しいよね。友達なんだから、話してほしいよね!でもやっぱ、めいこの言う何でも話すのが友達なの?は、ちょっとひっかかりますね(−。−)


ゆき☆☆さん 2005/03/03 (木) 19:40

親友だと思っていたからこそ悲しいですね泣 でも何でも話せる人ばかりじゃナイってことですよね・・・悲しいけど。


■ママレ補完計画より

ほわいとさん

 光希ちゃんの太くなった足も好きなんだけどな。まあ、それは、おいておいて、笑顔に会いたいとは、このことだろうなと思った。光希ちゃんの笑顔みるとこっちもうれしくなります。
 話しは、茗子ちゃんとなっちゃん。茗子の「べたべたした友情なんて、私いらない!」は覚悟してはいるものの、ショックです。光希ちゃんと茗子ちゃんの間がもうダメなのー?見ていて恐くなりますね。
 でも、最初にママレをみていた時には、茗子ちゃんの言い分が当然のように思っていたけど、光希ちゃんの気持ちもわかるようになったな、私。それだけ、茗子ちゃんはなっちゃんの事が好きなわけで、それは、光希ちゃんすらいらないぐらいな訳だからこそ、あーいった発言をしてしまったのでしょう。茗子ちゃんには、なっちゃんがいてくれるけど、光希ちゃんは、茗子に相談してばっかりなのに、突き放されて相談できる人がいなくなったのですから辛いですね。光希ちゃんは、自分の事をすべて茗子ちゃんに相談していたので、そのぶん、ショックも大きかったのだと思います。
 今回の見所は、桃井先生が職員室でなっちゃんに声をかける所。桃井先生の精一杯のなっちゃんに対する気持ちがジンジン伝わってくるよ。

きりたんさん


大杉駅さん

大杉駅さん連載、ママレな心理科Vol.7 in15話へ行く

さくらひ


ママレードガールズにおける瀬川さん評(尾張小牧同人ネットワーク内)
15
 だんだん私個人の手に負えない問題を引き摺り始めるママレードであるが、もとより一視聴者の意見として、頑張って書き綴っていこうと思う。はっきり言ってここでの解説が偏ったものであるのは自覚しているが、ことの本質は多数意見によって正解を導き出される類いのものでないのは明らかだ。果たしてどうするのが本当に正しいのか、誰が間違いを犯しているのかなんてことは、このママレードな状況下にあっては容易に判断されるものではない。ある領域でそれは正しく、またある領域では誤りであるからだ。これだけ割り切れない話しを積み重ねるのも、ママレードがかたくなに青春リアリズム路線を追求してきたからであることは、重々承知していただけることと思う。ここに描写されている青春の軌跡は、ある部分にあっては作者自らがくぐってきた道の反映であろうし、またある場面にあっては答えがついぞ出なかった疑問の再提起であるに違いない。ことが人間同志の関係性にテーマを据えていて、他の状況的・環境的設定の中に逃げることを許さないところが、スポ魂でも勧善懲悪でも、まして推理・歴史ものでもない、リアル青春ドラマの厳しさである。あるいはトレンディ系スタイルを取りながらそうなり切れないところが、単純な結末へと予定調和的に編み上げる能力を放棄したこの深刻な混線少女マンガの、良いところなのかもしれない。いずれにせよ、この手法で攻める限りどんな結末を引き起こそうとも外部からの非難は免れないだろうし、議論も頻出するのは覚悟せねばならない。いや、むしろそこで意見したくなることが本来の狙いであって、単なる批判でなく批評を求めているのだとすれば、皆が納得できる当為として、理論派ママレードの存在価値があるように思われる。
 話しに入ろう。結局なんだかんだすったもんだもめまくった揚げ句、銀太の出した結論は「気長に待つわ」だった。実際、それが一番良いのかもしれない。光希のような女の子に急な返事を求めても、当然まともな返事が返ってくるはずがないのだ。彼女を追い込めば追い込むほどに、過去のトラウマった記憶はフラッシュバックされて銀太の存在自体が圧迫になる。それよりもむしろ、今まで折角築き上げてきた最高の友人同志としてのスタンスを崩さずに、青春時代をいい形で共有することのほうが互いの利益になりそうだ。うん、光希と銀太は恋愛をあせってはいけない。今、お互いが大切な存在であることを自覚しながら、発展的に高めあうことが重要だと思う。そういう絆を作り得るのは多分、この組み合わせより他に無いのだし。
 光希と銀太が停戦状態に入ったと思いきや、ところが今度は茗子と光希の間で戦闘勃発となるわけで、この休まる暇のない事件簿には正直頭痛い。とりあえず言えるのは光希の無自覚、そして茗子の思いやりの無さ、であろう。まず考えるべきは、光希が茗子に示す友情と茗子が光希に示す友情とが、形として異なるものであることだ。互いのことをおもんばかる本質は同じでも、友情の表現形態や介入の度合いはそれぞれのパーソナリティによって異なるもの。それを忘れて自分と同じ価値観で相手を裁いていては、友情の総崩れも避け難い。特に光希と茗子は人間のタイプが違うだけに今まで踏み込んだ付き合いができてきたのであって、その違いを考慮に入れなければコミュニケーションは成り立つべくもない。光希は、自身がこれほど重大な局面をもしあらかじめ友の口から知らされていたとして、それを自らの胸の内に引き受けるほどのキャパがあったかどうかを反省するべきである。話さないことも、思いやりの一つなのだ。
 そして茗子ちゃん。光希ちゃんの言う「友達」観念のおしつけについ苛立ったのはわかりますが、「親友って、弱みも傷口も何もかもさらけ出して慰めあったり甘えあったりする関係? そんなベタベタした友情なら、あたし要らない」という発言は、いくらなんでも言い過ぎです。クラスメートに「バイバイ」を言い捨てて教室を出ていった時の冷たさにも通じるのだけど、あなたは突き放した物言いを突然してしまう癖がある。干渉されるのを嫌うあまり、自分を心配してくれる人まで切り捨てて殻に閉じ籠ってしまう傾向は危険です。あなたが多分あまり得意としていない、「他人への思いやりの気持ち」を、もっと大切にするべきではないでしょうか。それは重ねて「あなたが守りたい」「あなた自身」に対する思いやりでもあるのですから。

16話予告
茗子 「ごめんね光希、きっと傷ついたよね…、光希にはなにが何だかわからないよね。あの時は先生の所に行くしかなかった…もし私のせいで先生が学校を辞めなければならなくなったら、どうしたらいいの?」
ママレード・ボーイ
男の決断
「なっちゃん、辞めないで!」

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