* 1999年のゲームキッズ *

原作・渡辺浩弐の、プレイステーション専用ゲームノベル。 ○ボタンを押す事によって様々な効果(カットインが入ったり、 コマの中が動いたり、キャラクターが動いたり)を出しながら進む、読むゲーム。 主人公シカはロボットで、町の住人も動物もみーんなロボット。 中央に塔がそびえ立ち、町の外には異常な電磁波が飛び交っているので、 出る事は出来ません。丸い町の中に閉じ込められているのです。 そんな町の中で、シカが体験し、出会う住人や、謎を読み進めていく・・というもの。 シカの見る、自分を追いかけてくる誰かの正体は? リニューデイの意味とは?老人の永久機関と塔の関連性は・・? 想像すればするほど、謎が深まる物語。 発売当時のファミ通で連載されていた、同名コミックスも面白いです。 外伝的な話ながら、生まれつきの強面といわれた男の悲劇、 翻弄される赤子ロボット、町の外の少女の過去、ペットの記憶などなど。 夢野れい氏の、暖かいけどどこか陰のある絵柄で、 どこかキューと締め付けられる気持ちになったものです。 短い話のなかに、日常への疑問から繋がる大きな恐怖。 淡々と、静かに、かみ締めてみてください。

関連ページ * ゲームコミック2999年のゲームキッズ * 2999年のゲームキッズ完全版(書籍) * 夢野れい公式ページ *

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