藪の中の真相


(1999/04/20 23:00)
 

先日、TakiさんBBSをご覧になって、かなりの方が驚かれたかもしれない。
「ゴーズメガ」編集部が立ちあがり「ラジオ編集部2強時代?」と思われた矢先、突然の「ゴスショウ」 編集部の解散。これには驚かれた方も多いかもしれません。物事の始まりがあったら、終わりがあるさ♪と言い切ってしまうことも出来るだろうけれど、それでも済まないことが多いな、と、最後の挨拶を書いては直し、送信するのを辞めようかと思っていた私は、最後、結局30分もかけて最後の挨拶を書いてました。
その終盤に出た言葉こそ、心からの、本音に近い言葉なのかもしれない。
 
「もう、私たちでなく、新しい人たちで、このレポートを書いてもらいたい」

急展開気味の編集部解散まで、私たちの間では、どういう話が持たれたかを書こうとは思わない。ただ、私が思っていたことが「本当に聴ける範囲の人なら、これを読んで、どう思われるだろう?」 彼らの呼吸、話し言葉の体温、そういうものを私というフィルターを通じて届けることで、歪められはしないのかな?そういうことがいちばん念頭にあっただけだった。ログにするだけなら出来なくもない。読み物として、レポートとして提供する情報も加味して、文を書くべきか。それ以上に、彼らの言葉を届けるのには、私は余りに文章力がなさ過ぎた。それだけは痛感した。短時間で巧く書けなかったのは、やっぱり自分の文章でも汚点だと思うから。

書いてる最中、一度だけ、レポする私の努力なんぞ徒労でしかないんだな、と思ったことがある。 1月のOAでのレポだった。村上さんのコーナー「S.F.C.」でのことだ、「一度、苗場でこれ>安岡優のバラリロスキャットをやろうか?」この発言が出た後のオフィサルBBSでだった。
私にしては珍しく、好奇心で覗いたのが仇になったと思う。(その前からもネタバレがあったりして私は殊更行かないように努めていた)私は過去おおよそ2、3度しかないが、他人のカキコを見て怒り狂ったことはないけど、それ以上完璧に、今まで以上の勢いと憤りで切れに切れたほどにオオマジメに怒ったんですよ、そこで。そして、かなり、危険発言です(覚悟)。
…その時の発言に触れたカキコが、もう、あるんである。
なんでー?(疑問)
あれってネタバレでないの?
って思った私は「ちょっと!×2」と画面に向かって、慌てて叫んでいた。

たぶん純粋に楽しみで、彼女は、「ここなら自分の文も、兄さんが見てくれる」と思ったのかもしれない。 彼女は私の「ゴスショウ」での苦慮も、村上さんの発言から発生するネタバレの配慮など知らなかったのかもしれない。そして、オフィサルのBBSほど、数多くの不特定多数の人間の目に晒されており、肝心の(爆)兄さん以上に、本当は沢山のファンの人間でひしめく場所であることも、実は頭になかったのかもしれない。 そして、そこに来る人がライブに行けなかった人もいたり、理由があって事情によって行けなかった人もいたり、苗場が初日になる人もいたのかもしれないことを、知らずに書いたんだろうとまで、簡単に想像がつく。…ただひとつ。ルールも守れないカキコするのだけは、これを機会に、しないように努めよう。<反面教師
ふうと涙をぬぐって、私は決意を固めた。以来、余計にオフィサルBBSに行かなくなっている(自爆)
 

”今回のOAは、村上さんの発言で苗場に触れた発言もあり、これはネタバレに相当すると考えたため、今回は翌週にレポを仕上げます。”
 

私の書いた文章は傲慢だったのだろうか?そしてやはり、あれって徒労だったんだろうか?それでも私は間違ってなかったんだろうか?自問自答するけども、それこそ本当に藪の中の真相である(爆)
 
 

最後に、編集部員としてお粗末過ぎるレポを提供してまいりました。 余談が多く、脱線が多く長ったらしい、それだけは三拍子揃った見事なレポ(自爆)だったと思います。そして、あれで本当に皆に楽しんでもらえたのだろうか?そう思います。
正直な話、「ゴスショウ」が好きで、好きだからゆえに始めたレポ稼業でした。 そしてレポを辞める本当の理由は「レポすることで、彼らの言葉ひとつひとつに衝突してしまう自分」を、私の場合は殊更、痛感したからです。 「こんなんじゃないよ」何度も思いました。「ハガキだって無難なところばかりで面白みがないし」と言い、「本当に彼らが言いたい言葉って、本当は何だろう?」時には、聴き直しながら、そう思いました。
「昔は面白かった」と、過去の「ゴスショウ」を指して非難したことも多いです。昔を知るゆえに先入観があるんだと思います。それに今でもラジオ中心の生活を送るゆえの耳の鍛錬のせいでしょうか?(爆)そんな人間がレポを書いて、面白かったよ、楽しかったよ、と言えるのだろうか?と思うこともありました。
「ゴスショウ」を求められる声と対峙して、私の中ではレポは”ラジオを楽しむ”範囲を越えました。

私は、次の>秋の番組改編で「ゴスショウ」が打ち切りにならず、無事に乗り切った時に、本当にこれは辞めようと思っていたんです。仕事も過密になるだろうと思い、そろそろと思っていたんです。それを切り出すきっかけが半年だけ早まって、全員で辞める形になっただけと思ってます。
編集長には思い切った決断をさせてしまって、大変な思いをさせて、誠に申し訳ないです。そして、苦楽を共にした(でしょう)元編集部員の皆、これからも宜しくね。
 


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