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GO UP HILL title
告白 この曲の初披露のことは覚えてます。
ライブでの初お披露目は「ゴスペラーズ坂ツアー2000」名古屋公演、「センチュリィイィイー」と叫ぶお兄ちゃんがいた、名古屋センチュリーホールです。
そう。前述「永遠に」で開眼したという12月3日のことです。
しかし。その日の前に私は、「告白」は12月以降の曲順に入ることを掴んでしまってました。
 
「告白」
c/w「Beginning」
「This Christmas」

2000/12/06リリース

あれは2000年12月1日のこと。
キリンジの渋谷公会堂に行った私は、イベンター・ディスクガレージが発行する無料の冊子『DI:GA』を貰いました。
あれは月ごとに発行されるので、会場では当月のものが頂けます。そして12月1日なので、12月の冊子の第一陣を手に入れたわけですね。
良い音楽を堪能、良い食事をしてホクホク上機嫌に帰路、渋谷駅も東横線のホームまで来たところで私は冊子を開きました。開いて直ぐ、村上さんと双数姉妹の演出家・小池さんの写真が目に入りました。
「おおう、アカペラライブのかーー」

しかし。それを嬉々として読んでいた私は途中で冊子を伏せるのです。怒りの混じる落胆。同じ轍。また踏んだ。
「何でだよ!!」

  そこには「12月からは新曲「告白」がセットリストに加わることとなった」の一文があったのでした。
------、ッたく!!!!!
これで中野の開演前に『GI:GA』読むな!!って触れ回らないとならないじゃないのよ。
ネタバレされることで生まれてくる不信感。ネタバレ行為で起こるファン心理。動揺もある、けど期待を裏切る落胆具合。最初に直撃した人間がとるべき行動なんて即断で、つく。動くほか策はない。
何で、ひとつのツアーで2度、1ヶ月ごとにネタバレされて。今回はしかも出逢い頭に衝突されてんだ。こんなところで、この嬉しさ半減の情報ガッチシ掴まされたのって私くらいだよ!!!
どうして一人奔走するの覚悟にしつつ東横線車内で怒髪状態に陥らないとならないんだよ、ただの個人が!!!!(苦笑)

えーー(コホンと咳をする)この「ゴスペラーズ坂ツアー2000」というツアー。何故か「ネタバレ」がキーワードになってしまった、そういうツアーでもありました。
先ずFC会報で。10月下旬段階で初日(大宮公演)のレポートが「ライブ速報!!」としてあがってきていたんですね。曲順は殆ど伏せてあるもののわかるものもあり、ネタバレと思しき写真(飛び道具だろうLove Machine様)もあったため、ライブを観て会報を読んだ人から
「観てないよね?ライブ。なら会報、読まないほうがいい!!ネタバレしてっから。楽しみが奪われるぞ」
という触れ回りが起こって(苦笑)後になかなかスリリングな展開が…(起爆)
とはいえ、それはまた別の話。なので省略。
で、先ず。それがあった。で、これ。やられてますよ凹みますよ。
で「しゃーないな最低限」と思った私はAOMIさんとこと、Takiちゃんとこと、掲示板に顔を出すと「ネタバレの恐れがあるので今回の『GI:GA』は開演前に読まないほうが賢明です」と書いて(苦笑)こんなこと書きたくないよー、だけど念を入れて書いて。立ち去るわけです。
(※そのへん触れたい方は日記サイトを捜して下さい、捜してバックナンバーから2000年12月1日の日記をご覧ください、やや被害者意識のたつ文面ではありますが…ネタバレや情報提供元まで含めての憤りが露になった文面が勢いよく綴られております。そのへん具体的に明記してるのは12月13日だけどもね)

そんなことがあった2日後、3階席最後列で新曲の「告白」の初披露の現場にいたわけです。
CDの音源は偶然、NACK5で耳にしていて。メロディーの流れ方といい割と私の好きな系統よねえ、けどバッキングの打ち込みは苦手だなあ(苦笑)シングル買うか悩むなあ<中古で買おうと画策する人、と思う中。
場内が「新曲だー、どんな曲だろう」と中盤のバラードの流れの中でご着席状態です。一方で最後列の三人並びは「これは立たねば」と臨戦態勢、整えてんの(自爆)ご丁重にご起立してんですわ(笑)
だって、この中の一人は「えー?新曲は12月からのリスト入るんでしょ?なら今日からだわ」
2日前があったんだ、知ってるんだもんよ、スッパリ言い切ってるんだもん(爆笑)ネタバレされてんだ、新曲披露の楽しみよりも「ライブでナンボ」の値踏みに入ってますよ、こうなると、此処まで来ると。捻じ曲がってます。
で、ライブで観て。

「ライブのほうが断然新曲、イイじゃないよーーーー!!!!」

で「告白」の発売日、そのレコード店にあった最後の一枚を手にしてました(笑)てわけです。てーか、どうしてか、なかなか中古に流れなかったんだよ「告白」はッ(起爆)

「告白」はPVを観ると年長組、専門用語でいえば「夫妻」が一本のマイクを奪い合うように歌いあう曲です。でも、どういう割り振りがあって後輩組にはキッチリとハモりに徹しさせ、リーダーであり作曲者の村上が丁寧に追うリードとなり、その上で縦横無尽にフェイク気味な別メロを黒沢が担当することになったのか。
「んー、場の流れで?例のメンバー内オーディションでかな?」
「やっぱりシングルのリードといえばツートップなん、かなあ?」
思っていたらですね、翌年のアカペラライブ(アカペラ街)のアンコール。3月30日です、後に『コサキンDEワァオ!!』にタレこまれた「館山の寿司」話。現場にいた人はご存知だろう、この言葉→「それはトロに」当日ですわ(大爆笑)
この日の「或る晴れた日に」でのこと、曲の途中で「告白」を各自が歌い出すのですが、ここで。各自が言いたいことを歌うんですね。ここで黒沢さん、何を思ったか、こんなこと言ってくれましたわ。

「レコーディングの時、他のメンバーにはパートを割り振ってて、「村上、俺は?」って訊いたら「あ、黒沢は適当にあわせて」」

漫画見てんじゃないか?ってくらい絵となってスタジオの光景が目に浮かぶんですもん…
「…、っらっしいなあ」と思わず笑みをこぼしてまうのと同時に、「そんなんかーーーい」とツッコみつつ、一方でガクーーーーーッと力が抜けたのはどうしてなんでしょう。

リリースされた直後は、この曲の基調を支える村上さんの「力を張らず比重が軽いけれど浸透率が高い」ボーカルに新たな一面を感じつつ、後に「最軽量のコーラス」と北山氏が述べていたようにしなやかで軽い、けれど「存在」を感じるコーラス。
思わず、この曲の後ろに入れたい曲は「えー、中西圭三さんの「NAVI」で是非に」(微笑)
あとは「Sing Like Talkingでなら、そうね、「Rendez-vous」でも」とゴスペラーズより年齢上ミュージシャン諸氏の名前を挙げたいかな、と。何というか、「告白」ってゴスペラーズにそうはないアーバン系(絶滅品種の死語)の系譜に入りかねない曲ですよ。
だから、ゴスの世代より少し前。あのへんが持っている空気を後輩ミュージシャンが継いでいってるんだなあ、と思えたんでしょうね。そのへんにガッツリ十代、ヤラれて育った人だったから「告白」にヤラれたんじゃないかと。

「Beginning」は、一言で言えば「年越しソング」です。
クリスマスソングは多い、確かに。冬の歌もあるぞ、確かに。年を越す時の曲となるとゴスペラーズ、カバーしてます、Yumingの「A HAPPY NEW YEAR」ですね、有名どころだと。
のちにFAMILY STAND「It should've been me (that loved you)」を『FRENZY』に残すコンビ、ですね、酒井・北山コンビ。この当時、このふたりのリードでゴスペラーズの曲とは思わなかった!!
c/w曲に掘り出し物が多いゴスペラーズ、でも久々に会心!!と思えた曲が意外にもコレだったりします。本当に嬉しい誤算←え?
高音になるとまだ不安定さが残るものの、丁寧に言葉を紡ぐ北山氏。一方、2000年は兎角「化けた」とファンに言われる成長をみせた酒井氏に安定感を見ます。「Atlas」の頃が嘘のようだと母の心境に<待ちなさい。

最後に。「告白」とタイトルされた邦楽ナンバーを軽く3つ(大御所女性アーチスト様でふたつ、もうひとつは…、この後出ます)は普通に指を折々、言うことが出来た私から言えるのは
「割に売れない曲になりやすいんだよなあ、「告白」ってタイトルだと…」
どうしてなんでしょう。「告白」というマジになりそうなタイトルに怖気づくの?やはり。だけどね、声を大にして言わせてくれ。マジで名曲、多いんだよ!!!?(爆)
あたしゃJIGGER'S SONの「告白」(amazon.co.jp)なんて打ち震えたよーーーー
最後には音楽好きの一吼えになってしまったんですが(涙)はふう(溜息)

 
 
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