終了番組評価 評価詳細(コメント有りor評価公開可のもののみ)
No. | 作品名 | 評価 | コメント | 転載許可/評価公開可 |
1 | 交響詩篇エウレカセブン | ふつう | 「世界的権威の交響楽団による、指揮者不在の演奏会」 おそらく今回調査対象の作品からベストエピソードを選べばその中の半分は入選しそうなほど個々の話の完成度が高かったのがこの作品。 しかし一年間を通してみてみれば、前半はとにかく作中の基礎情報を出し惜しんだ上展開も迷走を重ね、後半になってようやく開示したかと思えば受け手が混乱する勢いで垂れ流しにしてしまい、ラストが綺麗に終わったから良かったものの、お世辞にも誉められる流れになっておりませんでした。 確かに作画も演出も個々の脚本も良く出来ていたと思うのですが、致命的だったのはシリーズ構成の存在が名ばかりで、とても全体をコントロールしていたとは言えない状態でした。 ボンズの今後の課題は、作品を作る時は題材もさることながら、腕の良いシリーズ構成を見つけ出すことにあると実感した作品に。
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2 | ゾイドジェネシス | 殿堂入り | 「有能な指揮者に指揮してもらった、素人貧乏交響楽団の演奏会」 初めは皆が不慣れだった事もあって聞き苦しい箇所もおおかったわけですが、指揮者がそれらの弱点を全て承知していたので、楽曲はあえて難易度の低いものを選ぶ。 しかし難易度を抑えるだけでなく、芽が出そうな楽器担当者には注目が集まるようなパートを作って活躍させて客を引き付け、最終的には全体のレベルアップも達成して、楽団の期待された水準を上回る交響曲を奏でて客を満足させた演奏会。 と、こんな感じの一年間でしたね。 お世辞にも作画も演出も安定していたとは言い難かった訳ですけど、その代わり脚本とシリーズ構成の完成度が圧倒的に高く、話そのものにグイグイと引き込まれて行き、半年も過ぎた頃には体制も整ってか安定率が上がって、そのままゴールを迎えた作品でした。 惜しむらくはゾイドが本来大事にしていた機械生命体という側面の描写が弱かった事と、最後が尺足らずになってしまったことでしょうか。 それでも歴代ゾイドアニメでは頭抜けた完成度だったと言えるでしょう。願わくばこのスタッフにもっと良い環境を整えたうえで他の作品が見たいものです。 | 転載可
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3 | よみがえる空―RESCUE WINGS― | 名作 | ドラマでは予算の都合で不可能な潤沢な航空機・船舶を出演させ、大規模災害からのレスキューなどもやってしまった今作。登場人物のドラマも大人向けということで深みのあるものを見せ、また展開も安易に救助成功とせずに失敗や悲劇なども盛り込んだのは評価すべきだと思う次第です。 | 転載可
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4 | 甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜 | ふつう | 「こんなのムシキングじゃねぇ」 開始前ではその豪華な布陣から一番期待していた作品だったわけですが、蓋を開けてみると、昆虫たちの世界での物語という設定と逆に、どうにも地に足が付いていない作品だったなというのが私の評価でしょうか。 この作品も確かに期待通り作画も演出も、個々の話も秀逸なものが揃っていましたけど、本来の売りであったはずの3DCGの甲虫バトルの描写が一番ぞんざいで、逆に重視したのは2Dキャラの戦闘。初期のサーカス団の大活躍に始まり、風を操りだしてからのポポやらアダー、特に最終回なんて甲虫が出てくる必然性が皆無という徹底振り。果ては移住惑星だと宇宙船だのという突飛に巨大なスケールの話を持ち出されても、こちらは唖然とするばかり。スポンサーサイドの代表であるムシキング教室との乖離なんて序盤から甚だしかった上に、ついには嫌味ごとまで言われていましたけど、むべなるかな。 メイン視聴者である親子に、単純なバトルではなく感動や一緒になって考えてほしいテーマを盛り込む姿勢そのものは誉められるべきなのでしょうけど、明らかに匙加減を間違っていた作品でしたね。 | 転載可
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