FOR SALE!!2
三浦恭子
「ス・・・スティーブ・・・ちょっと離れてくれる?お、襲われたら大変でしょ?ねえ。
・・・こら!だから、大体なんであんたがここにいるの!?今はバイオ『2』よ!あんたは、コードベロニカでしょ!?」
「そうだそうだ!今のクレアのパートナーは俺だぞ!がきはすっこんで大人しく刑務所はいってろ!」
「うるさいなー。薄給警官は。俺はクレアお姉様のナイトだぜ?お前なんかとは格が違うんだよ!バーカ!」
「なにおう!!」
さっきから険悪モードのレオンとスティーブがまたもやクレアを挟んで睨み合う。
スティーブはクレアの腰にしがみついてアカンベーをする。
「こら!スティーブ!レオンもおとなげないわよ!」
「『だってこいつが・・・・』」
「えーえー。わかったから。大体ここどこなのよー・・・・。さっきのランチャーで吹き飛ばされて・・・。・・・ん?ねえ。」
「『何だよ!』」
「あれ・・・。なにかしら・・・。」
「へ?ゾンビじゃないか?」
「・・・にしてはでかくねえか?お姉様・・・。近づいてくるよ?」
「スターズ・・・・・」
クレア達は知る由もなかったが、こいつこそ「3」のジルの最大の敵。『追跡者』ことネメシスであった。
「・・・・・スターズ・・・・・・」
「おいおい・・・あまり友好的な雰囲気じゃないぞ?」
「ちょっと!私たちはスターズじゃあないわよーーーー!?」
クレアの言葉にネメシスは少し考え込んだ。そして・・・。
「・・・・・ノ、イモウト・・・・」
「何じゃそりゃ!!」
「逃げるわよ!ひいい!走ってきたあ!」
「ぐう、ぐう、ぐう・・・。」
「お、おーい・・・ジル・・・。ワクチン打ったんだから、いい加減起きてくれよー・・・。
はは・・・。起きてゾンビになってたらどうしよう・・・。俺殺されるよな。」
カルロスはジルを揺すった。全く起きる気配がない。
その時。
「た、助けてーーーーーーーーっ!!!!!」
扉が開いて3人が転がり込んできた。
「・・・・あ・・・・・?」
「ああっ!ちょっと私好みのお兄さん!お願い!助けて!!」
クレアがカルロスの腰に縋り付く。
「お姉様!そんな男止めとけって!」
「だから、お前はいちいちクレアの腰に抱き付くなっての!!」
「・・・あの・・・・おたくら・・・いったい・・・だれ・・・?」
カルロスが呆気に取られているが3人は(主にスティーブとレオンは)ギャーギャーやっている。と。
大きな音がしてドアが吹っ飛びネメシスが入ってくる。
「ギャアアアアアア!来たーーーーっ!」
4人は縺れ合いながら礼拝堂の奥に避難する。その時ジルの体が動いた。
「うるせーーーーーーーーーっっ!!!」
マグナムが火を噴きネメシスの身体が吹っ飛んだ。
「おお!最終兵器!!」
寝ぼけ眼のジルがマグナムを構えて欠伸をしながら目をこすった。
「人が気持ちよくねむってんのに・・・何なのよ。あんたらは・・・。」
明らかに不機嫌に、マグナムを数発うち込んでネメシスを完全沈黙させてから、今度はクレア達に銃口を向ける。
「え・・・・?まさか・・・。」
「人の安眠じゃましといて只で帰れるなんて思っちゃいないでしょうねー?」
「・・・つーか、この状況で安眠するなっつーか・・・。」
パンッッ!!
「うっ!」
いらんつっこみをしたカルロスが床に沈む。
「・・・・さあ。次にこうなるのは誰かしら・・・?」
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
3人の悲鳴が時計塔にこだました・・・・・・。
END
■あとがき■
さすが・・・。(笑)最強ですねえ。私スティーブ君の性格誤解してますね。
クレアのパシリになるの目に見えてるのに・・・。それでも惚れるか・・・。愛ラヴユー。
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