FOR SALE!!
三浦恭子


「あーもう!なんでこんなにゾンビばっかいるのよー?!しかも美形ゾンビとかいないのー!?
 ・・・いたら私・・・あげちゃってもいい・・・なーんて!きゃっ!レオンたらナニ言わせるのよもう!」
「言わしてねって・・・。」
レオンは溜め息を吐いた。
さっきから襲い来るクリーチャー達に加えこの超爆裂娘のハイテンションに疲れてきた。
「おまえ・・・もう少し静かにできない?ゾンビの足音が聞こえないんだけど。」
「何いってんの。さっきからゾンビ倒してんの全部あたしじゃない。
 怪我して休んでるくせに、偉そうなこと言わないの!」
「そりゃそうだけど・・・さ。」
だったらもう少し怪我人はばかって静かにしてよ。といいたいのを堪える。
下手に怒らせては自分の命が危ない。そーゆー娘だ。
ハンドガンの弾を投げてやってレオンは大人しく観戦することにした。
彼女の戦い振りを見てるつもりでもついつい胸とか太股に目が行くのは男の性である。
(いい身体してんのに・・・。色気がありゃあな・・・。)
あぐらを掻いてそんな不埒なことを考えてると、曲がり角から突如現れた影がクレアに飛び掛かった。
「きゃあっ!?」
「クレアッ!!」
クレアが地面に押し倒される。レオンは慌ててハンドガンを構えた。
「お姉様っ!俺だよ!会いたかった〜!!」
「す・・・スティーブ!?あんたなんでこんな所に!?ここは2の時代だからあんたの出番はないはずでしょ!?」
「何だ?知り合いか?クレア。」
「え、ええ。まあ。」
「クレアお姉さまー。誰こいつ?なんか野暮ったい奴だなー。」
スティーブと呼ばれた少年がクレアの胸に顔を埋めながらレオンを睨み付ける。
なんとなくむっとしてレオンは彼らを引き剥がしにかかった。
当然スティーブが抵抗してクレアを挟んでもみ合うことになる。
「こらっ!ガキ!その羨ましい手を放せ!大体俺を野暮ったいとは何だ!
 俺は地元でもラクーンでも抱かれたい、抱きたい男のNo1として輝いた・・・」
「ラクーンでどうやってアンケートとったの?ゾンビ相手に。それに今抱きたいって・・・・」
「クレアお姉様に触るなよっ!この薄給警官!カプコンはスティーブ×クレア一押しなんだ!
 (注:別にカプコンはそんなこといってません。)おたくの入り込む隙間なんてないんだよ!」
「むがががが・・・・!!」
ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・
「・・・・何この音?」
「今はそれどころじゃ・・・・え?」
「・・・・ラ、ララララララララ」
『ランチャーだーっっっ!!!!』
時既に遅し。
ドッカーーーーーーーン!!!!!!!!!!
何処かから放たれたロケットランチャーの弾が着弾し、3人を遠い空のかなたへ吹き飛ばした。
『やな感じーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!』

「ふふふふふふふふ・・・・・・。」
ジル=ヴァレンタインは一人ほくそえんだ。手にはしっかりとロケットランチャーが抱えられている。
「ざまあ味噌漬(ちょっと古いかしら)!人がウィルスで苦しんでるのにラブコメなんかやるからこうなんのよ・・・!
 ちっ!あのがきんちょ遅いわねえ。早くワクチンとってこいってーの!」
ジルはランチャーを投げ捨てると再び横になった。それからいびきをかいて眠り出す。

そのころ、病院に行ったカルロス君は・・・・・。
「ひいいいいいいいい!なんじゃこの生物はーーーーっっ!!」
ハンターに飲み込まれながらもジルのために必死こいてワクチンを探していた・・・。
合掌・・・・・・・。

終わり


後書き
スティーブかきたくて・・・出してしまいましたヨ。
バイオはおんなどもが強くていいですね。0も発表されたし。うちのジルってこういう人なんですよ。

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