クリアーゆえの考察
MOTHER3のロゴ
MOTHER3のソフトを手に取り、真っ赤なボディーにきっちり印刷された ロゴを見たときに、最初に私ことシマが抱いた感想と展望は 「なるほど、侵食されつつある森をなんとか家族で救っちゃうってェワケか! お友達ではなく家族で冒険たぁ、今度のMOTHERは粋だねぇ!」

その期待が、プレイヤーの想像を飛び越えて破壊されたのは、 おそらく共通の思いではないかと思っている。

さて、ちょいとロゴから脱線してしまいますが、ここでキマイラについて話をしようと思います。 キマイラの語源はキメラということは有名ですが、 はて、キメラというのは生物学的になんであったか・・・。 シマが本を読んだりしてみたことには、

キメラ:複数の受精卵による、染色体の欠損もしくは過剰による融合

と、なっちょりました。身近な所で言うと、植物の刺し枝がそれにあたります。 以前、生命DNAの奇跡!なんて特集をやっていたときみたものは、 ウズラとニワトリの翼の部分を交換したキメラでした (ちなみにこのニワトリキメラ、生まれて間もなかったヒヨコのころはよかったのですが、 成長し、ニワトリになってから拒否反応を起こし、翼が動かなくなっていました) つまるところ、本来違う2種以上の生物を技術的に合体させたのがキメラ、 ということでよいでしょう(余談1)とまぁ、 ここまで脱線しておいてどうしたかっていうとだね!

クリアーした後に、シマさんロゴをじっくり見てみた。 虫眼鏡まで引っ張り出してまじまじと見てみた! で、当初に抱いていたイメージを粉砕することになったのだけども、 しっかりみてみたらこのロゴ、金属光沢の部分と木の部分が繋ぎ合わせられて出来ている。 もちろん、箇所によっては木の中から金属が見えるような部分もあるし、 金属の部分から木がでているように見える箇所もあるのだけども・・・。 深い、なんて奥深いタイトルロゴなんだ。

一つ目は、平和な森を侵略しようとするブタマスク達、それを憂える未来と捉える事もできる。 二つ目は、白い船の過去を偽りの記憶で埋めようとした過去、と捉える事も出来る。 三つ目に、ドラゴンという神秘と世界の最後を生き延びた人々の、 ぶかっこうなキメラじみたノーウェア島の現在(ニューゲーム時の世界の全て)と、捉える事も出来る。
最後に、いまだ解釈に困る部分が一つ。Mの文字の右側。木の中からさらに顔を出した金色の部分。 金属部分のような冷たい雰囲気ではなく、木の枝にも似たこの部分に与えられた意味とは、 いったいどうしたものでしょう。

つづく!(追加でぼんやり考え中)

パパ電話
パパ電話からバックトゥ

余談1: また、これと対になるものにモザイクというものがあります。 こちらは

モザイク:単一の受精卵内部で、染色体の欠損もしくは過剰による融合

こちらは受精卵になる前、精子と卵子の時点で多かったり少なかったりすることや、 精子と卵子の持つ組み合わせの偶然で起こる、ある種突然変異ぽげなもののようです。 同じく身近なものをあげれば、オス三毛猫がまさしくそれにあたります。