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GO UP HILL title
待ちきれない 「持ちきれない」「侍ちきれない」じゃない(苦笑)とラジオで言っていたのを妙に覚えています。後に出る「極楽」とか<わかりますよね(笑)その手の自らタイトルを損じて相手の記憶に刻み付けるパターンですね。
こういった形で振り返ってみると1996年というのはシーズン向けの楽曲をシングルに切っていったんですね。
冬の入り口で冬が「待ちきれない」、わきゃーないと思うんだけど…
 
「待ちきれない」
c/w:「Air Mail」
「待ちきれない」オリジナル
カラオケ

1996/11/01リリース
2002/09/19再リリース(12cm)

アカペラだけで回るツアーの第一歩「アカペラ貴族」が12月にあったわけです。それが「待ちきれない」ってよりは「行きたいけど行けないぞう、どうすっかな」状態でしたね。
この時、一般発売初日、窓口数分で完売ですよ。これはもう行けないと思ってました。結局、一般で。出来たばかりのローチケ、で、かな。12月に入ってチケ、取れたんです。
「9回裏で代打満塁ホーマーかっとばした気分」と口では勇ましいことを言った割に発券されたチケットを持つ手が震えていました(後先なくこの時限りの出来事)。「ライブは真剣勝負。手は全て打つ。諦めない、会場の扉が開くまで。…、一期一会だわ」と改めて痛感させられます。
こうしてファンクラブに入らずして一般でチケ奪取に成功した私がいて。翌年「アカペラっぽいの好き」の時も幸運なことに一般発売にてチケ、確保出来まして。
「ファンクラブに入ってないよ」で後々(特に「アカペラ人」の時の苗場で)驚かれるようになるわけです。
  後で知ったことですが、この時の東京公演、ファンクラブでも希望公演通りに全員が通ったわけじゃない(苦笑)んです。
それに東京公演はPARCO劇場だったんです。劇場って当日券、出すんだよ(爆)←盲点だった…

ともあれ「待ちきれない」って「カレンダー」で掴んだ上昇気流そのままに突っ走るか?と思いきや、思いのほか苦戦を強いられたシングルのように思います。
完成度も高いしソツもないんです。ソツがないってことはエグくはない。優等生のポップス然、といえば手厳しいと思うかもしれませんが、そういった印象を後から抱くようになりました。
けれど、その路線で突っ走って『Vol.4』まで到達するわけだから(苦笑)

実際にカラオケで歌ってみるとわかるんですけど、耳で聴く以上に「難しい」曲です。聴いている分には歌えそうに思えるんだけど、歌ってみると難しいと思える曲。リードを全般的に担当した村上さんの歌唱力の凄さを歌ってみることで体験できます。
そしてゴスペラーズ「c/w名曲説」は、この曲で決定だったでしょう。「Air Mail」です。
『Love Notes』に収録されたから、というのもあったのかなかったのか、12cm再発の時に唯一「待ちきれない」だけがTOP100に食い込むことが出来ず「何故!?」となった『真夜中のコーラス』のB型コンビがおられますけども(起爆)ええ、100万枚以上売ったアルバムを忘れてるとは思いませんし(再起爆)スタッフ主導で選んだ楽曲が揃っていたとしても「Air Mail」くらいは納得の行く曲だと思われていただけに。
c/wがアルバム未収録が多い中『Air Mail』は、後にアルバムに入ったc/wとなりました。「永遠に」「ひとり」だってゴスペラーズから出たものだけれど「Air Mail」の世界もゴスペラーズから出たもの。
詩、メロ、アレンジ、どれも引くことも出来なければ足すことも出来ない。ちょっと渋めな曲だけれども、だからこその通好み感があります。

「Air Mail」は1996年12月も「アカペラ貴族」で「一曲だけ、ピアノを入れて歌います。御免なさい」と前置いて、歌われたのが今でも印象に残っていますね。
北山さんがピアノを弾く中、他の4人が、ピアノの傍に立っていたり。階段に座っていたり。夕暮れを模した照明だったように思います、これは俄か『あすなろ白書』かよ!!!!と思ったんですけど(自爆)そんな中、歌われて。…、参りましたよ(涙)個人的に名場面だと思っています、今の今も。

 
 
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