SHIKAO & THE FAMILY SUGAR Tour '00-'01
Stage 1.2.3 diary
[ファミシュガ参戦日記 2000-2001]

[001220]Akasaka BLITZ
[010117]NHK hall
[010218]Yokohama arena

[caution]  以下の文章はSHIKAO & FAMILY SUGAR tour '00-'01に連動して書かれております。
が、明らさまに超個人的過ぎるliveに関する備考録となってます。ご了承くださいませ。
しかも、今回取り上げた曲は「歌詞、飛びました」という曲です、しかも全STAGE出してます(自爆)全部違います。


■001220 [Akasaka BLITZ:STAGE1]

ねぇぼくのいうこと 間違ってはいないよね

この日のhintは「livehouseなんで突っ走ります」。このradio comment。ならば突っ走る仕様に服を整える。というか、単純に7分袖の服を着ていただけだったりするんだがー、…その中に着てたinnnerの服の袖は無いのさ(爆笑)
だから予想、albumがalbumだけに『4 FLUSHER』の冒頭からstart。というのは実のところ予想の範疇にあって。で、最初から「かわりになってよ」〜「性的敗北」しますか!?(起爆)と思ったのも事実。初心者にそれはキツい冗談にもなるんだってば、毒か薬か解らないぞ、程があるっていえばあるんだってば(汗)minusもminusじゃないのさ!!と思ったのも事実。
この発言の理由は「一度でも観た事のある人」だったら平気だったんだろうけれど、という前置きが必要になるからかもしれない。ご一緒したのが初めてという人だっただけに其方が向こうの反応を窺ったのも、まぁ事実。歌詞がどうであれ、bandが百戦錬磨で個性が強いだけにsoundで行く事は出来ると睨んでいたものの。それもあってなのかしら、序盤で自分の正面向こうにbassの松原秀樹さんを見付けて「ニコタマ(2000年8月27日斉藤ノブ《宴》live)以来ーーーッ」と感激に満ちてしまったし。
私自身も「試運転」「肩ならし」「ともあれgroove体感」というのも相俟って思ったよりも冷静だった。これには自分がいちばん驚いた。なにせ、その前の回というのは序盤から崩壊していただけに(苦笑)もっと叫びそうなものだったんですが至近距離に人、人、更に人。人の多さに「東急東横線急行か?」と思ったくらい。あれほど人を押し込まれた赤坂BLITZはGrapevineでも観なかったね(爆笑)PA宅横で人込みという事実、これが凄い。

頭3曲は最新のalbumから、3曲終えて30秒も満たない挨拶を置いて、keyboardのさりげないintro.、そしてguiterを叩く硬い音、そしてcountを入れる声「1.2.3.4」。恐らく4声、裕子さん、久美さん、間宮さん、スガさんで合わせていた筈。
一挙にSMAPに提供して『FAMILY』でself coverした「リンゴジュース」、しかも冒頭a cappellaのversionでだ。このintro.だけで「キャア」という声が洩れる、本当に反応が早い。楽曲判別の早さが前だけではなく、後ろでも起こるのが、この人の強さ。後ろから観ていると、間宮さん前が結構元気。そのまま「正義の味方」へと雪崩込む。
このへんから沼沢さんのdrumに目を奪われる。細かいところのオカズの入れ方、breakの取り方、ノセ方、そういうものが徐々に見え出すのも「正義の味方」にある「みどころ」。これを知るとやめられなくなってしまう、この人を観ることもそうだけれど、その楽曲が奏でられるこの空間に行こうとすること自体身体が欲してしまう、マジ癖になる。後半のband master・森さん[keybords]soloは前回同様と記憶していたものの、その後にchous隊が入ってくるようになったのね…、スガさんの声が飛ぶ。

「AFFAIR」の前にMC。drama『愛人の掟』の主題歌だったということで、その話なんかを…
「dramaの主題歌だったんですけどね、曲、知ってます?♪You are everything〜…って」
dramaって『やまとなでしこ』だったか?!(爆)それとも君がMisiaなのか!?(再爆)と思っていると石黒賢氏の物真似をしてるではないですか。
「僕には…、できない…(顔を横に向けて)」
そのまま「AFFAIR」に突入してしまう、…、これは芸なの?(不安)MCらしいMCって、多分、このへんしかなかった。それくらい喋った印象がないのだ。

しっとりと「AFFAIR」が終わり、MAHOさんと「やった」と顔を見合わせたのが「黄金の月」。前回の『Sweet』時のtourというのはvideo『1095』にある通り、弾き語り。acousticでの披露だったんだけど(私は席位置の都合上、視界に入っていたのは光だけ)今回はCDと同じ、あのarrangeで!!心の中ですぅっと見えない月が昇り出す、紺碧の宙に。
見えない月が浮かんだ先に見えたのは漆黒に染まる海。「波光」が始まる、CDで入れられていたStringsを効かせたarrangeとは違って終盤をguiter soloが彩る。思った以上に好感触を得たのが、この曲だった。余りにCDのimageが強いだけに、そっちにやられるのでは?と思った曲だったから。

後半戦はぶっ放し気味。しかもsingle3連発、…気がつけば(自爆)まさか「あまい果実」「夜明けまえ」「SPIRIT」とは展開、予想つかず。思ったよりも流れが良かった気がする。このへんは「何をやってもスガシカオ」転じて「何をやってもFAMILY SUGAR」になるんだろうな…
「日曜日の午後」後半では、またも見せ所。"band master"森さんvs"groove master"沼沢さんのjam状態で曲が盛り上がっていく、あれ。keybordsとdrumとが丁々発止していく様は、本当に日本でも今では有数のものだと言い切りたい。「Fu!!」と声をあげてしまうのは「だから」だ、どうしても声が出る。
お馴染み?「SWEET BABY」。そうcallされるだけで会場中の空気の密度が更に高まる。それに新しい色をさし込んだ、と思ったのが「青白い男」の存在。拳を振り上げたくなってしまう、あのサビ。そのまま進んで「いいなり」、…、歌詞飛びましたー。客喜ぶ(笑)どうして客もこう間違えると、更にheatupしてしまう人間性が揃うんでしょうね…、私もだけど(自爆)
そして呆気なく幕切れた、と思う程の濃密な時間の最後を締めたのが「ストーリー」。この曲のintro.が奏でられるだけでfloor中に一体感が一層増していく。「終わらないよね?」と思っていた、そしたら、この曲でストンと終わってしまった。呆気なく、本当に呆気なく。
Baby-Gで時間を確かめる。90分ほどのstage、本当に言葉通りに突っ走った。「ストーリー」で現実に返って「あれ?終わり?呆気ない」と思ったのは確かに時間が普段体感するものよりも「短い」からで。でも、だから不満があったかというと全然なかった。殆どない。不満があるとすれば、今までの数少ないながら観た中で、いちばん声の調子が良くなかったかもしれないってこと。今までが良過ぎた(苦笑)
なにせ本人が「NHKのfinalは本当に凄かった」「(追加公演)1日目はパツーーーンて声が出る」と講評した日に参加していたんである。なら当然だよな、と思って。ちょっと「波光」の高い声の箇所が厳しかっただけに「ああ、やっぱり運が良かったんだ」と。

encore冒頭、「White Christmas」が奏でられ、電飾がstageに頭上に広がる。そこからa cappellaでサビを歌い出して始まったのが「たとえば朝のバス停で」。「ポストの中には4、5枚の年賀状…」の歌詞をさりげなーく「ポストの中には4、5枚のクリスマスカード…」に置きかえる。「そういうことをしない人かと思った」とMAHOさんは終演後に洩らしていたけれど、こういうことも実はする人だったりする(微笑)
そしてお遊び。「オマケなんですけれど」ということで「ドキュメント2000」。結婚式に歌う曲が俺にはねぇよな、というのを歌う人も凄いが「オマケ」これが凄い(笑)
来月の初めぼくたちは 結婚をします。」で始まる、この曲。実はここpoint。かーなーり面白いことになっていた。ご覧になれたアナタは頷いてしまうでせう。この「来月の初め」にあるduetを、FAMILY SUGARが当番で受け持っている(爆笑)という…
「T shuitで判断しろう」
ということで、この日はband masterの森さんと、choursの裕子さんのふたりが「来月の初めぼくたちは 結婚をします。」とやっていたのでした★そしてトドメはband member紹介のsoloも終わりも終わり、ここにあったんですねぇ…。choursのふたり(大滝裕子さん・斉藤久美さん)が紹介されて歌い出すのですが
それでは本日は最後に 二人のために 素敵な歌のプレゼントが…友人の…
友人の!?
ここでchoursのふたりが手をスガさんの方に「此方が友人の」とやっているじゃないですか!!
ダダ、ダダン♪と音楽が一旦止まって。しばしのbreak。spot lightは、二人だけを当てて…。え!?スガさんと間宮さーん!?(爆)
場内これには耐えかねたか爆笑と共に絶賛とばかりに拍手拍手…。ここで間宮さん、ひと言。
「友人の、スガ。シカオさんです」
------------------------、そのオチかああああああい(大爆笑)

その後、double encoreということになって最後、「木曜日、見舞いに行く」をやって本当に終了。Baby-Gを見る、21:00ちょうど。しかし濃密な2時間。…………、でも「イジメテミタイ」が、ないんだよな(起爆)どうりで抜けが悪いのか?<自分(自爆)

(♪スガ シカオ「いいなり」)


songlist■

01.かわりになってよ
02.性的敗北
03.ミートソース
04.リンゴジュース
05.正義の味方
06.AFFAIR
07.黄金の月
08.波光
09.あまい果実
10.夜明けまえ
11.SPIRIT
12.日曜日の午後
13.Sweet Baby
14.青白い男
15.いいなり
16.ストーリー
--------------------
EN-1.たとえば朝のバス停で
EN-2.ドキュメント2000
〜the sweetest day of my life〜
--------------------
EN-3.木曜日、見舞いにいく


■010117[NHK hall:STAGE2]

いまさら便りのひとつ  書けるわけでもないし…

どうも「たとえば朝のバス停で」は、歌詞飛びsongだったそうで…(苦笑)他の会場も行脚した知人's comment「いつも間違えるもん」(爆)追い討ちをかけたのが、この日のMCで「間違えるなよう」の声が飛んで「スイマセン、俺、これliveで歌うと思わずに作ったから」なんて事を…(起爆)

とにかく意表を突かれたopening。
客電が落ちて、声が飛び交い、拍手が零れる。stage上の影でbandがそれぞれの持ち場につくのを確認する。中央に彼が来て、guiterを手にして。そして「黄金の月」のintroに入る。前回STAGE1の音が鳴る中で登場しての「かわりになってよ」とは違う、静と動、陰と陽、前回観て焼き付いていた強烈な印象よりもそれはより鮮やかに私の記憶を塗り替えていった。ただそれだけで。
その余りにsimple過ぎる始まり方、その選んだ曲、そして僅かに定番を崩して。意表を突かれるだけ突かれて、そして終わったのがSTAGE2。というのも先ず言おう、「ストーリー」で本編終了の定番過ぎる最近の形で終了ではない。「SWEET BABY」だった、というのが真相のひとつ。若干のacousticを残して、STAGE1の爆走に比べたら曲順にも緩急が加わっていると思う。
そして、STAGE1とSTAGE2で明らかに違う曲順であること。連続で披露された「かわりになってよ」「性的敗北」なんてぇのは別にしても、また違う曲と曲でmedlay状態に組めてしまうこと。ただ直後のMC
「「かわりになってよ」…、酷い曲ですね」
製作者本人で言わないでください(爆)STAGE1はそれでstartしたんですから(大苦笑)
そして「このところちょっと」からfakeで持たせつつ突入した「SPIRIT」openingの広がり方というのは前回STAGE1よりも私には「おうッ!?「SPIRIT」だッ」と思わせてくれるのに十二分だった。
と、その前に「このところちょっと」。曲の途中にblues harpのsoloが入るようになったのですが………、あのぉ「友人の山崎まさよしくんを見て」とな?しかも「ソロが良くない場合はバンドが勝手に進める仕組みになっております」ってさ………(汗)
挙句、始まった途端に場内爆笑。お笑いmodeに突入し、ところどころでbooing飛んでいる中、やっぱり?bandにタッタカタッタカ先に行かれた挙句、例の如く?前回『Sweet』のtour finalで「追加公演決まりました」と叫んだ箇所で
「もーーうちょっとで山崎を超えるな」
……、場内ドッカン。

「座って良いよ」という声もないので、中途半端に立ってみたり椅子に腰掛けてみたりしつつ聴きいったのが「そろそろいかなくちゃ」。その繊細に描かれる世界と、それでも踏み込んでくる言葉にstageを余り観れていない状態になってしまう。intro.が鳴る度に拍手が少し零れる。やはり求められている曲だという実感をも残す「AFFAIR」の後、STAGE1でもやった曲「波光」へと移る。間宮さんのguiter soloが、この曲の持つ世界をより此方に引寄せる、そんな良い描き方をするようになった、と思う。年に数回しか帰らない街を思い出した、その街にある広い砂浜の向こうを思い出して「なんで見えるんだろう?」と思った。

ま、直後それも「キャア★」状態に陥ってしまったわけで…、音が鳴り出すと同時にご起立。それまでの感傷もブッ飛んだ。今回は身体を揺らしながらでもOKなんて嬉しいッ!!前回、1999年になる『Sweet』の時のtourでは"acoustic corner"として客をキチンと座らせていただけに立つことなど出来なくて、だから逆に食い入る様に音符の流れを追い続けた(特にbass lineとdrumのphase)「これから むかえにいくよ」
(>_<)<嬉しいらしい。『4 FLUSHER』の初回の8inch CDの中身ですよ。当然jazz version、だからか反応がまた早いのなんの。息を飲んで見守ってしまって声もあげれない前回分と違う、こう声が出てしまったら出てくるんですわ、客からノセの声までも。

後半のfunk timeは…、ある程度定番を押えつつも外したところは外した、と。それが冒頭の「ストーリー」で本編終了ではなかった、という言葉に落ち付いてしまうんですが…。でも、ただひたすら強烈だったのが「いいなり」「イジメテミタイ」そして「SWEET BABY」の変態3部作(大起爆)とでも言うべき、この怒涛のfunk medlayでせうな。劣圧された感情の大爆発、とばかりに客席、歌い上げるわよ…
もっともっと激しくいじめてみたい  いつまでもいつまでも抱きしめていたい
こんな歌詞の曲で大盛り上りする、って、さ…。人間性、正しいよな?(苦笑)この会場にいる人間、人間性、間違ってないよな?(爆笑)決して人間として歪んじゃないだろうなあ(大爆笑)普通の人たちが揃っている筈なんだけどなぁ…、coupleもいるし、私などはただノリノリでgrooveに身を任せているけれど、ホント踊り切っているけれど、でも、ちょっと待て。この歌詞で喜んで歌う、私らって一体何だ?(大起爆)

追記。「ドキュメント2000」の当番。歌ったのは間宮さん、今度は友人の挨拶をbassの松原秀樹さんが担当しておりましたですな。
この日のmember紹介を覚えているものだけでも抜粋。
「今日、財布を忘れた」>沼沢さん[drum]
「昨日、guiterを買った」>間宮さん[guiter]
「今、僕と一緒に禁欲生活を送っています」>森さん[keyboards]
待て、禁欲生活って何の?(起爆)何を禁欲しているの?>お二方
ところで。bassの秀樹さんはsolo後に「新しい動物みたいですね」(大起爆)ですが「STAGE1」での「○○に似ている」seriesの紹介がツボ中のツボでどうしようもないので、ここで披露。「似ている」seriesじゃなかった森さんの「杉並の安部譲二」てものあるんだけど。
「bassを持った桜金造」
その場で崩れかかるほどでしたぜ(笑)>スガさん

(♪スガ シカオ「たとえば朝のバス停で」)


songlist■

01.黄金の月
02.ヒットチャートをかけぬけろ
03.正義の味方
04.かわりになってよ
05.性的敗北
06.このところちょっと
07.SPIRIT
08.そろそろいかなくちゃ
09.AFFAIR
10.波光
11.これから むかえにゆくよ
12.たとえば朝のバス停で
13.あまい果実
14.ミートソース
15.ストーリー
16.いいなり
17.イジメテミタイ
18.SWEET BABY
--------------------
EN-1.愛について
EN-2.ドキュメント2000
〜the sweetest day of my life〜
--------------------
EN-3.木曜日、見舞いにいく


■010218[Yokohama arena:STAGE3]

今はもうたぶん今はもう  出番がなくて家にいるのかも

panfletを見る(因みにSTAGE3仕様、CD付6,000yen)。最後のpageにhintが2つ。
ひとつ、Stringsを入れるんだ…。オオバコに弦、となるとSLTの日本武道館、1998年も9月28日を思い出す。どうなるんだろう?………、もひとつ、dancerが入る、ってことはfunk tuneで何かあるね(起爆)

日本武道館のliveを思い出す、live音源をradioで聴いた。そして、NHK BSで流れたものを見せて頂いた。タカさんが初めて入ったtourだったと記憶している。私は参加できなかった、本当に行きたかった一本だった。
その折に触れたradio番組の中で、スガさんはこう言った。「武道館はお祭りですから」…、だから私も最初から「アリーナはお祭りだ」と思っていた。

開演時間から20分ほど遅れて。stage正面に○が下げられていて、その○の中にはbass drum宜しく「SHIKAO & THE FAMILY SUGAR」の文字が入っているのを横目に後ろを振り返っては「人が入ってるね」と話をしていると、客電が落ちて行くのと同時に○の中にflashback状態の映像が2分ほど流れる。
FAMILY SUGARだ。
裕子さん、森さん、タカさん、間宮さん、秀樹さん、久美さん…、そしてスガシカオの姿がドンドン切り替わるflashbackの映像の中で歌い、笑い、叩き、弾き、奏でる。そして、傍目に見て小難しい(だろう)スガsoundを圧倒的に楽しんでいる。私が好きでどうしようもない、愛すべき空気を切り取ったflashback。そのbackでは音が続いている。
長い。この長いintro.。しかし、このintro.が何処に繋がるのか、私には解ってしまった。あの曲しかない。このalbum、そして、このtourだから、この曲に他ならない。そう思う程、これだ。と思っていた。その通り、大正解。STAGE1よりも長いintro.を置いた形で「かわりになってよ」が始まる。

pieceの様な記憶しか、STAGE3は残っていない。STAGE1の前にあった「何をするんだろう」という不安はないし、STAGE2で思った「曲順変わらなかったら?」という不安もない。ただ単純に身体を音に任せていたら、こっからまた!?更にまた!?と。そうなるのは、ひとえにbandの演奏が固まって来たからだと思う。

specialだったんだな、と思わせてくれたのが中盤の「acoustic corner」。
武道館ではひとり、1曲目にやったんではなかったか。そう記憶している「前人未到のハイジャンプ」から、途中招き入れた"Strings SUGAR"を入れての「波光」までが、それだと思う。が、ここが実は私が「厳しいな」と睨んだ個所でもあって、点が辛くなる。事実、帰りに知人と話をしていて「中盤が」「Stringsが入ってからが」というのを繰り返した上で評価が二分されたのが「これから むかえにいくよ」「波光」だったんで(苦笑)
私は「これから」はOK、そして「波光」で「音が潰れたからダメ」と言い切った。それを認めつつも「でも「これから」をStrings入れてやったのはちょっと、と」という意見も出た。結局、共通にあったのは「波光」でStringsが聴けた状況ではなかった、bandの音が大きいと思った、ということ。
実のところ「これから」だってcenter席20数列目界隈で厳しい面がまだ、あった。bandが(音が)高くなると弦が鈍くなってしまう。まず私が思ったこと、弦に裂く人数、4人は少な過ぎ。SLTの日本武道館の確か20数名(しかも最初は10数名だったのにStrings arrangeを組んだSALT氏が「増やして」と追加を命じたというepisodeは一寸は有名かも)は多いかもしれないが、実はそれでも武道館で音が潰れた曲がないわけじゃなかった。だから、私は「オオバコで弦は危ない」と開演前から言い切っていた…、が的中した、と思ったのだ。
それが「波光」。もっとacousticに攻めて良かった。本当に森さんのpianoと弦でやってしまうくらいにして、多分ちょうど良かった。そこで引き算が出来なかったこと、それでもguiterを残してbassを残したこと、bandの音をここだけは減らしてみせるようなPAの調節が全然ないと思わせたこと、そしてacousticの色合いの強い「これから」以上にbandと弦のbalanceが余り取れちゃなかったこと、それが「波光」に対する疑問符提示になってしまった。
編曲もあったのだろうけれど(駅に向かう帰り道の途中で思わず「悪いけどタカの人脈でSALT呼べッ、悪いけど今日の弦のscore、SALTに書かせろッ。あれ森さん書いただろ!?(大起爆)弦が解る人にやらせないと。オオバコの弦はsound面でめちゃめちゃ怖いんだよ。せめて一度でも萩田さん[注:rec.時の弦編曲は彼が殆ど手掛けている]に下ろしたの!?」という暴言まで飛び出した)人員もあったのだろうけれど、revengeしてでも良いからtryしてみて損はないと思う。bandが良かっただけに悔やまれる箇所なんだよなぁ…(呟き)
マジで席を立ってstandingで拍手しそうになった程に、それっくらい素敵だったんだけどなぁ…、monotoneのimageの強かった「これから」のjazz verson。事実上、中盤のhilightは、推論ながら「ここ」だと思う。ここで思い切って弦を織り込んだことで生まれた薄紫、菫色の紗がかかったようなimage changeの妙というのは、やっぱり、弦が入ってこそ出来たことだから。

後半は…、ある程度スガシカオstandardになってしまったのかな?曲順の並び変更はあれども、bandの持つ破壊力で持っていったかな?と。終盤がある意味で定番化しちゃったのは、曲順もあるのだと思う。序盤で「かわりになってよ」からalbum宜しく3曲やってしまった。album内の残るfunk numberとなってしまったのは「青白い男」なんだと思う。STAGE1のみ、だ。STAGE2以降を省いたから、要は「定番化」した曲並びになったのかもしれない。それだけに客の破壊力も凄かったし、bandの破壊力も凄まじいものだった。「イジメテミタイ」、客席の声が凄かったんじゃなかろうか。「SWEET BABY」のサビとか。
こう曲順を出してみて思ったことなんだけれど、後になってくればくるほど「何か、さ、いつもの並びではあるんだけどね。ここ2年の」という「いつもやる曲」になってしまった事は正直、否めない。観ている当座は「あ、いつもの並び」と思った、そのbandの力の凄さに暴れるだけ暴れてて、歌えるだけ歌ってしまった。それくらい強かった、だけど。
STAGE全部に観ているのが凄いことなのかもよ?(苦笑)そう思ったからこそ辛口な言葉で、ここまで言及できるかどうか。私自身、緊張感で一杯になることなくflatに楽しめたのがSTAGE3だっただけに、それをまた否定したくなかったところもある。けれど、冷静になればなるほど思うことが今になって出て来てしまった。
「定番だから、それはやめた方が」と言いかけて、言葉を飲む。けれどね、と思う。…その回数分の記憶を重ねたから、逆に、その良さを再確認できなかったりすることもあるかもしれないかもしれないね(苦笑)同時に、善し悪しも判るようになっていくのだけれど(苦笑)だから次回のtourでは今回の様に冒頭から「かわりになってよ」は流石に…、ないと思うんだ(苦笑)それだけに、どういうfunk medlayを組んでくるのだろう。焦点はそこ。

debutして4年、そうスガさんが言ったのを思い出す。
これを書くところでふと、…5周年前、4年目のゴスペラーズを思い出してしまった。
ある一定の形をキチンと作り上げて、称賛を受けて。そんな順風が途切れたtourでもあった「FIVE KEYS」のtourを思い出した。あのtourを、今の私は「あれは過渡期のtourだと思う、『Soul Serenade』のtour[ゴス坂2000]がああだと余計にね」と言っていた。だからこそ「好き嫌いの分かれる」tourになったことも後になって言及していたが。
スガさんも当然だけど、そういったartistが誰しも持つ岐路にまた立つのだと思う。5人の侍より年齢も、人生経験も豊かな彼のことだ。3周年よりも重い、重い、岐路が迫っていることを知っているんだと思う。FAMILY SUGARも変わっていくのかもしれない、一昨年までのbassの竜太さんが抜けて秀樹さんが入ったように。沼沢さんの前のdrumがあらきゆうこちゃんだったように。もっと大きな変革も起こりかねないし。しかし、彼のことだから極めて器用に、それを越えて行きそうな気もする。けれど、ねぇ…、スガさんだけに引き摺りやすそうなところもあるんだよなぁ(苦笑)「あまい果実」で一旦売行きが初の↓になった事を、相当根っこに持っているだけにねぇ…

最後に。この日の当番は、念願の「タカ」こと沼沢さんでした★挨拶担当は秀樹さん、もう良い味出してるッ!!(爆笑)それ以上に「どうしてくれんだよぉ、ここで思い出させないでくれぇ」と思ったのは、band member紹介の時の間宮さんのところで、だ。このように紹介してくれたものだから、さぁ大変。個人的にだけど(爆)
「参宮橋のジミー・ペイジ!!」
「行き先だったら」という歌詞を思い出したじゃないのさ!!<ゴスペラーズ「参宮橋」サビより(起爆)ここまで来てまで思い出すのも嫌だよなぁ…(爆)マジ。

わ、忘れてた。「SWEET BABY」でdancerのお姉ちゃんの挑発でした(大爆笑)私の1列前、左前方のblockに親子連れがおりまして、ね…、で、まだ幼稚園くらい(推測)幾ら上にしても小学校低学年が限度なのかなあ…、年齢がさほどゆかないだろう息子が観えるようにと、こう肩車して、お父さん、観せているわけですよ。ガムばっているなぁ、と、私は思っていたんです。が、その目の前[しかも彼らがいるところが正面blockという…]、挑発danceでしたからねえ(大爆笑再度)情操教育って何だ(大爆笑3度目)健全だけど健全じゃないぞ(起爆)悪影響を及ぼさない事を祈る(爆)

(♪スガ シカオ「正義の味方」)


songlist■

01.かわりになってよ
02.性的敗北
03.ミートソース
04.ヒットチャートをかけぬけろ
05.正義の味方
06.このところちょっと
07.SPIRIT
08.前人未到のハイジャンプ
09.そろそろいかなくちゃ
10.黄金の月
11.夏祭り[1番のみ]
12.坂の途中[1番のみ]
13.これから むかえにゆくよ[with Strings SUGAR]
14.波光[with Strings SUGAR]
15.AFFAIR
16.あまい果実
17.リンゴジュース
18.イジメテミタイ
19.SWEET BABY
20.いいなり
21.ストーリー
--------------------
EN-1.夜空ノムコウ[with Strings SUGAR]
EN-2.ドキュメント2000
〜the sweetest day of my life〜
--------------------
EN-3.愛について