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銀太の告白
「おまえをあいつに渡さない!」

それじゃあ遠慮なく、いっただっきま〜す!
DATA
放送日(KEY局)1994.04.03
視聴率(関東)13.9 %
hr
アイキャッチ(A)亜梨実-務-銀太
アイキャッチ(B)光希-遊-銀太
hr
オープニング笑顔に会いたい(ver.1)
エンディング素敵な小夜曲
hr
収録巻(ビデオ)vol.1
収録巻(DVD)DVD-BOX Part.1- DISC 1
収録巻(LD)Marmalade-BOX 1- 1B
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補完1放送日1997.04.24
補完2放送日2001.02.19


[スタッフ][ストーリー][感想][瀬川さん評][次回予告]

STAFF
脚本影山由美
美術襟立智子
作画監督河野宏之
演出岡 佳広
原画河野宏之
永島英樹
藤井孝博
動画リンダ・レカリオ
ポール・アンニョンヌエボ
ジョー・ルナ
フリッツ・ウラング
背景ジャン・リーバス
ナルシソ・タグロス
ネリサ・ギサノ
グレース・テラー
仕上ピーコック
ジョシー・バルビン
 
色指定衣笠一雄
仕上検査マリージュン・リッセン
特殊効果ラリー・バスカグ
撮影EEI−TOEI
ジェイ・モンテス
編集花井正明
録音川崎公敬
音響効果石野貴久
選曲茅原万起子
記録伊藤好子
演助進行柳 義明
美術進行田村晴夫
仕上進行森田哲庸
挿入歌「MOMENT」
歌:國府田マリ子(アポロン)
録音スタジオタバック
現像東映化学
声の出演
小石川光希國府田マリ子
松浦 遊置鮎龍太郎
須王銀太金丸淳一
秋月茗子山崎和佳奈
小石川 仁田中秀幸
小石川留美川浪葉子
松浦要士島田 敏
松浦千弥子江森浩子
鈴木亜梨実久川 綾
山崎阪口大助
柴田田中一成
協力青二プロダクション



 ● ストーリー
 日記を書いている光希の激怒から始まりましたが、朝になるといつもの日常で、
両親sはさっさと仕事に行ってしまいます。
 さて、当の光希ですが、週番にもかかわらず銀太と顔を合わせたくないので遅刻を試みようとします。
そのことを知らない遊は、朝食の時間になっても起きてこない光希を変だと思いながら、光希の部屋へ入って、
布団を引っぺがし光希を学校へ行くようにたしなめます。その時の光希は・・・。
 さて、学校では銀太が光希が来るのを待っていた所へ茗子登場。
昨日のことを知らない茗子は、銀太と普通にあいさつを交わしました。
そんな所へ光希が登校してくると、茗子はごく普通にあいさつをします。光希も普通にあいさつをしようとしますが、
茗子の後ろに銀太がいることに気付き、その場を逃げるように、あわてて日記を茗子に渡し、その場を立ち去ってしまいました。
茗子はといえば、光希の雰囲気がおかしいと思いながらも状況が飲み込めません。
その時の銀太は、どうしていいのか分からずうろたえています。
 結局、茗子の方はというと光希からの日記によって事の状況を飲み込み
「(銀太に)火を付けちゃったかなぁ。」と自省(とまでは行かなかったかも)していました。
また、銀太は、切り出すきっかけがつかめないままずるずる引っ張ってしまい、
放課後切り出した時には光希に怒られてしまいます。
端で見ていた遊は「?」と思いながらも、銀太に突っ込みますが、銀太の八つ当たりをくらってしまいました。
 週番の役目を、茗子にタッチして一人そそくさと帰ってしまった光希は、
部屋で昨日のことを思い出しながら、一人いらいらとしていました。
しかし、その時遊は、有無を言わさず光希を家から連れ出し、自転車で河原へ向かいました。
 その後、家へ帰ってきた二人。光希はお礼の言葉をボイスメモに入れ遊の机の上に置きます。
そして、それを見つけた遊は、ボイスメモにメッセージを入れ、光希の部屋のドアにぶら下げました。
それに気付いた光希。ボイスメモのボタンを押して何度も繰り返し聞いていました・・・。
 そして次の日。光希が何気なく後ろを振り返った時、思わず銀太と目を合わせてしまいます。
気まずくなってその場を離れてしまいます。そのまま走り去ろうとした時、校門では鈴木亜梨実が遊を待っていました。
亜梨実は光希の姿に気がつくと、遊のことを聞くために光希に近づいていきます。
ちょうどその時、銀太が追いついてきて光希に話し掛けようとしますが、
当の光希には話をしたい訳でもなくその場を離れるのに必死でした。
そして、その場に居合わせた亜梨実を友達のように見せかけさっさと、その場を離れていきました。
ボイスメモを落として・・・。
 そのボイスメモに気がついた銀太はそれを拾い上げます。
教室に帰ろうとした銀太はボイスメモを握った拍子にボタンを押してしまったのか、
昨日の二人が入れた言葉を聞いて驚いてしまいます。
 さて、その場を離れた二人・・・。光希は、亜梨実にお礼を言って帰ろうとしますが、
そうは行きません。結局、亜梨実は光希に話を聞こうと、喫茶店に入りました。(光希のおごりです。)
亜梨実は遊と付き合った時のことを話し始めます。遊のことが忘れられず今も好きと言われ、
さらに「あなたも好きなんでしょ?」と聞かれた光希でしたが、気持ちがはっきりしません。
 家に帰ってくると、銀太が待ち伏せをしていました。やっと理由を話せるようになって、
銀太は光希にラブレター事件の真相を話します。そして、銀太の告白・・・。
(きりたんさん)

 ● 感想

■ママレ補完計画2より

きりたんさん 2001/02/19 (月) 21:44

第4話感想です。

突然の銀太のキスに戸惑う光希の図。
・・・そりゃそうだわなぁ。光希にしてみれば銀太にはふられていると思っているわけだし、友達の中の一人としてしか見ていないやつから、いきなりキスされればパニクって当然かな。
 光希の心理から言って避けたくなるのはある意味仕方のないことかも知れないけど、あれだけ露骨に避けられたら、銀太は、へこんでとうぜんかも。(ただ、それ以上に遊に対する大きかったことも事実ではあるんだけど。)
 銀太は、なんとか事態を改善しようと接触を試みるも、光希は完全に無視。(事の発端は自分にもあるかもしれないと、茗子は思っているようだけど、銀太からすると、茗子に言われなくても遅かれ早かれああ言う行動を取ったんじゃないかともおもえるんだけど・・・。)
 遊は遊なりに光希のことを考えているようで、原因が銀太にあることを知ってか知らずか、落ち込んでいる光希を元気づけようとしてるし。でも、このことが、光希にとっては、遊の存在を大きくさせる一因になっていることは確かですね。(朝の一件もそうだし。)

 で、銀太からを避けるためのダシにされた亜梨実ですが、ここでは、遊に対しての一途さはみえるんだけど、「光希なんか相手にもならない。」と思ってはいるような感じがするんですけど、(そこまでは思っていないにしても、少なくとも遊と縁りを戻せると思っている節はありますね。)
 まぁ、光希にしてみれば、昔の話が聞けて、遊のことをさらに知ることが出来てよかったとは思いますけど・・・。
ただ、まだ亜梨実に対しては、それほど大きな嫉妬心は燃やしていないとは思うんですね。・・・ってことは、遊のことは好きかも知れないけど、まだ「恋愛対象」としては見ていないということかも・・・。

 で、最後の銀太の告白・・・。後先逆じゃないの?と思えるような弁解。光希をもう一度振り向かせたかったら、本来であれば、昔の誤解を解いた上で「それでも・・・。」という流れじゃないとね(苦笑)ま、それが、直情径行型の銀太のなせる技ということかもしれないかなと。


MR2さん 2001/02/24 (土) 19:10

最初から不安げなBGMですね〜。
のどかな両親'sとは対照的に、
光希は銀太とのキスの事で頭がいっぱい。
っていうか怒りまくり。
学校では執拗な銀太の攻めに逃げる光希。
あ〜銀太かわいそう。
私だったら「〜顔も見たくないっ!」なんて言われたら、
即効で挫けますね。当分立ち直れないかも。
そこは銀太の性格、何度でも光希にトライ!
今のご時世ならストーカーとかウザいとか言われちゃいます(笑
やっぱ、茗子が銀太に火を点けたんでしょうね。
でも光希の事を思っての事だから、
茗子を責める事は出来ない。

落ち込んでいるって言うか銀太とトラブっている光希に、
遊はお気に入りのスポットに連れて行って光希を元気づける!
そして遊は光希のハートを更に鷲づかみっ!
駄目押しにボイスメモへメッセージ。
本当は遊の優しさ、っていうか光希への優しさなのだが、
私には遊のしたたかな作戦のように見えて仕方が無い。

ひょんな事から喫茶店でお話する亜梨実と光希。
「フェアじゃ無いから全部(遊との過去)教えてあげるね」
どうも外面からくる印象と違って亜梨実は一途ですね。
(そういう風に思っているのは私だけかもしれませんが)
「3ヶ月間だけの恋人」エピソードとか特に。
なかなか思いつきませんよね、ああいうプランは。
自意識過剰な所も見受けられますが、
それも亜梨実の魅力の一つですね。

亜梨実と一緒に過ごした3ヶ月は、悪い見方をすれば、
気晴らしに付き合っていただけにも取れるようで……。
この時点では明かされていないけど、
遊は遊で色々と悩んでいたんですよね。
「〜一生まともな恋愛なんて出来ないわよっ!」
の捨て台詞を吐いて去っていく亜梨実に対して、
含みをもたせた遊の「……そうかもな」の台詞。

ラブレターのエピソード、
些細な事からすれ違う結果になってしまった二人だけど、
その時の事情を全て告白し、
そして今の”光希への気持ち”を言った事によって、
光希の中で再び銀太が恋愛の対象になってしまったのですね。
遊と銀太が同じ恋愛対象に見てもらえることになった
という事は、銀太にとって一歩前進ですか。


南海 ラピ〜トさん 2001/02/24 (土) 23:56

銀太クンを嫌っていた光希ちゃんってブーイングしすぎだったよう
ですよね。気分を変えて、光希ちゃんと亜梨実ちゃんが喫茶店で語らうのは
僕にとってドラマチックなものです。

亜梨実ちゃんと銀太クンが桐陵大学を卒業と言うのなら、八王子と三鷹に
ある杏林大学が「桐陵大学」のモデルだったでしょうなぁ。


ともちんさん 2001/10/17 (水) 11:55

第4話感想です。

昔は好きだった人である銀太に好意をもたれている事を知ったら、
銀太がまた好きになっても当たり前だと思えるけれど、
それでも、銀太を避けてしまうのはもうこの時点で遊に勝敗は上がっていると
考えられるのに、光希は一人頭を悩ます。
亜梨実を意識する事もその証拠なのに、何を今更悩むのやら。
ここが光希の純粋さ?

遊が光希を自転車に乗せて連れ出すのって素敵ですね。
二人だけの秘密を持つのは恋愛の必須でしょう。
そこにボイスメモなんてアイテムが揃っていれば完璧。

しかし、「ママレード・ボーイ」発言にせよ、
「二人だけの秘密の場所」にせよ、
後々の光希が悩むシーンで再登場するかと思いきや出てこない・・・。
ちょっと意外です。


ゆきさん 2003/02/10 (月) 22:20

銀太と遊すごい組み合わせ。
私はどっちかっていうと・・やっぱり遊かな・・?
でも、銀太もおもしろいし。
ルックスは、どっちもけっこういいよー。
光希が迷うのもあたりまえだよねー。
遊の存在もすごく大きくなってきているし・・・。
銀太とは、仲がすごくよくて、いい感じだし。
光希は、いいなぁー。
二人ともかっこよすぎ・・。


CHOさん 2004/03/03 (水) 16:41

光希はなんであんなにモテるのでしょうか?遊に銀太どっちもカッコいいのでうらやましいですね〜。確かにカワイイとはおもいますが・・・個人的には茗子の方がモテると思うのですがきっちんとした相手は名村先生と三輪さんだけでちょっとさみしいですね〜
光希と茗子と亜梨実を分けるとしたらカワイイのが光希と亜梨実で美人なのが茗子ですかね〜


まりりんさん 2004/04/25 (日) 12:34

銀太熱すぎるよ!みきは・・・まよってんだからさぁ


さやかさん 2004/04/25 (日) 18:49

本当に、銀太はみきの事すきなのかな?


TOMOMOさん 2004/07/05 (月) 00:08

う〜ん。どうんなだろう、この展開・・・。
だって、銀太は亜梨実の方が好きって態度でわかるんだもん!
許せない!あんなきつい事言っておいて・・・。優柔不断だぁ!


ゆき☆☆さん 2005/03/03 (木) 19:01

中学の時はこくれなかったくせに、ゆうが現れたら渡せないなんて・・・みきはこっぴどくふられたわけだし、ここでの銀太は嫌いです・・・


花中島マサルさん 2006/02/25 (土) 00:48

 中学時代の光希ってめちゃくちゃかわいいですね。髪型とかな。アニメ全部見たけど、この回の、中学時代の光希がデザイン的に一番かわいいですね。
 それとあと銀太のセリフで「お前見てるとむかつくんだよっ!!」ってなのががありますけど、いいセリフですねー。実にいいっ!!


■ママレ補完計画より

きりたんさん

  よく考えると遊は、ノックもせずに光希の部屋に入っていますね。うらやましいぞ・・・(ぉぃ)(笑)
 実際は、この回で亜梨実さんに転んでしまいました(笑)
改めて見てみると、亜梨実さんって純粋に遊が好きだったんだということが見て取れます。
 まぁ、この純粋さが光希たんには「負けている」と思わせた要因だったんでしょうね。
光希たんはこの時遊が「嫌いではないけど、好きかはわからない。」というはっきりしない状態ですし。
 でも、光希たんだんだん遊が好きになっていってますね。

ほわいとさん

この回は、ママレカラオケのLDにでてくるシーンが多いですね。
なんどみた事か。歌う度に思い出します。

亜梨実がでてくるところに流れる、亜梨実のテーマ曲、いいですね。
ママレは、BGMに声優、背景、心理描写、どれもマッチしています。
銀太対遊の熾烈な戦いがはなしを盛り上げてくれます。

さて、今回の感想ですが、ここでは、思い詰めた告白シーンが3つもあります。
これだけで、話が凝縮されているのがわかります。
一つは、光希ちゃんが銀太にラブレターをだして告白。
もう一つは、亜梨実が遊に告白。
最後のラストには、なーんと銀太が光希に告白。
もう、銀太ったら、ずーっと光希ちゃんの事を思い続けたのね。
光希は、遊に惹かれているようなところがありますが、
自分で自分の気持ちを素直に認めたくないようです。
肝心の遊の気持ちは全然わかりません。
これは、3角関係の複雑な組み合わせであり、どういって表現してよいのやら。変形2重3角関係とでもいうのでしょうか?
 
 さて、話はもとに戻して、この告白のなかで、やっぱり、私は亜梨実の告白にクラクラとくるのです。
今までの告白のなかで、これ以上の告白はみたことがないくらい、完璧な告白。なぜ、遊は答えない?
本当に、遊は、まともな恋愛なんてできないと私も思います。
この辺の描写、見事ですね。

 3種類の告白に共通するのが、どれも、みのらない告白ということです。
これが、人物関係を複雑にしているのではないでしょうか。
精一杯の告白をしても、ママレではすぐには実らないのです。
それも光希や銀太など、ちょっとしたすれ違いのために。

今後の展開が気になります。

KAZUYAさん

さてさて第4話
他の方々があらすじ書きまくってるんであえてあらすじではなく感想をば・・・
はっきりいって展開が早すぎ・・・もうコミック1巻終わってる・・・
それぞれの告白がなんともいえなくて・・・やっぱママレはいいやなあ・・・
銀太の思いが光希に誤解されたまますごした2年間・・・わかるぞ銀太・・・
亜梨美の一途さも感涙ものだけど・・・おいこら遊!なぜ受けてやらん(爆)
俺ならそっこーで亜梨美に転ぶぞ(再爆)
とまあこんなとこですかね。

のろん。さん


さくらひ



ママレードガールズにおける瀬川さん評(尾張小牧同人ネットワーク内)

 3話で登場した亜梨実のことが紙数の都合で書けなかったんでここで。初登場の時は唐突に現れたと思ったら、馴々しく遊と腕まで組んでただならぬ仲をデモンストレートした亜梨実。むろん、彼女一級のパフォーマンスだが、遊のことをあまりにも知らなさすぎる光希にとっては相当な示威行動になっているのがミソだ。私もこの場では流石にとんでもなくいやらしい女が出てきたもんだなと、光希に同情を覚えてしまった。だって次ぎのカットでは、「しつこいからデートしてやってるんだけど、あんなのもうふっちゃうわ……」とか何とか、一緒に遊びに来てる男のことをボロクソに言ってるのだから、性格的に若干疑われても仕方ないところだ。今にして思えば、ほんとうにしつっこくって断っても断り切れないから、ただの友達として一緒に来てたんだって想像が付くけど、いずれにせよ彼女が男にとって都合良く可愛い女でないことは確かだろう。また、遊に対する執着がなみなみならぬものであることを全身から漂わせているので、危険人物視されても仕方のないところだった。が、この回、銀太の追撃をかわす為に光希が亜梨実をダシに使ったことで、ようやく謎の女の子の正体が明らかになる。「勿論、おごってくれるんでしょう?」といたずらっぽく強要して、ケーキを前に「わーい」とはしゃぐ彼女の可愛らしさは、もう一撃で私の心をノックアウト! なのだ。
 閑話休題、亜梨実がフェアーに自分と遊との関係を物語るシーンでは、涙ぐましいまでの彼にかける想いがひしひしと伝わって泣けるよう。回想シーン、深く降り積もった雪の中、結局遊が3カ月のお試し期間(!)を経ても君とは付き合えないと伝えた時の、亜梨実の光を失った瞳が忘れ得ない。こんなにいい感じの娘を、こんな風に突き放すことしか出来ない松浦という男の気持ちが、わからない。一見付き合っている時にはそれなりに仲のいいふりをしてても、実は心を許していないかたくなな自己防衛スタンス。亜梨実はその辺の、遊という人間の欠陥に気付いてて「一生恋愛なんてできないわ!」と捨て台詞を残して別れたのだろうが、それは今、光希と同居して彼女に接近を計っているこれまでの経緯を見ててもなんとなく感じられるところだ。彼は、好きな女の子の前でも自分の心の全てを見せてしまうことができない人間なのだ。どこかに、他人との間に壁を作らなければ話せないような、深い傷を負っているのである。現時点でその理由はわからないが、周辺人物にとってそういう遊の性格に対するはがゆさが、憤りが、不安が、次第に高まっているのは紛れもない事実だ。だから正常に判断すれば今のところ、遊という人物は臆病な、そのくせ悪戯好きな人懐っこさを持った、光希のことが大好きなちょっと変な男の子なのである。いつもの素直じゃない意地悪なもの言いは、からかっているような冗談めかした態度は、懸命に自分を表現しようとしてうまくいかない、意外にも本命の異性に対する愛情表現の不器用な一面をのぞかせているのだ。(同情はすれ、変であることに違いない)
 一方、等しく光希のことを純粋に思いながら、これまたあまりにも典型的な男性的不器用さで光希に誤解ばかりされている銀太。追えば追うほど離れてゆく真夏の逃げ水のような女心に戸惑いながらも、果敢に弁解を試みようとする態度に、真剣そのものの必死な男の純情を感じる。本当に、どこまで銀太って不器用ないい奴なんだろうか。そして光希に対するこの何年間かの秘められた熱い想いに、涙しそうになる。傷付けてしまった大好きな女の子に今更本心を打ち明けられなく、その資格もないと思い込んでいるナイーブさに、心して耳をかたむけてやってほしい。光希の家の前で待ち伏せた彼は、ついぞ中学の時の事件の真相を語り、光希への愛を告げ、松浦との交戦を宣言するが……時すでにおそし。光希は同居している口当たりの良い蛇のような男のとりこになりつつある。(涙)

5話予告
光希 「このメダイユに、心から愛する人の写真を入れるとしたら…、遊…? それとも銀太…? どっちなんだろう…? そんな時、メダイユの伝説がまたひとつ生まれた…。」
ママレード・ボーイ
恋人の伝説
「メダイユに想いをこめて」

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