2000/10/4 「メダイユ」
本当は7月のオフ会のすぐあとに書こうと、書くべき話だったのですけど、なんかずれ込んでますね。メダイユを譲っていただきどうもありがとうございました。
で、このメダイユ、話によるとかなりレアグッズでして、あのYahoo!オークションにすら出品されないぐらいなのです。前半の印象に残る他のグッズと言えばあとボイスメモと恋の青春手帳ぐらいですが、こちらも多少はレアですがメダイユほど入手が難しいわけではありません。
劇中であんなにいいポジションを取り、グッズとしての印象もかなり強いのに、なぜこれほどまでにメダイユは出回っていないのか。つーか、あんまり売れてないじゃないかな…。
メダイユ単発のTVCMがなかったこと(メダイユのCMはボイスメモCMの最後に「メダイユもね♪」と1秒ぐらいのキャッチが入るものしかないです)もあると思いますが、一番の原因はなんと言っても高いことなんじゃないかと思うわけです。一体いくらだと思います? 2200円ですよ、2200円。おもちゃの相場は知りませんけど、いいとこ500円ぐらいだと思ってましたよ、ふたが開いて、写真が入るだけなのに。劇中と違っておまじない効果もないのに(そもそも交換する男子がメダイユ持ってないって)、わざわざそんな小物に2200円もおいそれと払えますか。
でも実際グッズは2200円の価値はあります、メダイユ本体はすげー重いですし、別に写真立て付いてますし。つまり、無駄に金掛けすぎたグッズにしすぎと言いたいわけです。メダイユぐらいなら、ガシャポンでも出てきそうな感じなんですからね、実際。それが11倍の値段してたらそうは買えないですよ。200〜1000円ぐらいで売っていればもっと出回っていたのになーと思う今日この頃。
2000/9/9 「吉住作品と上流階級」
何となくタイトル変えました。それにともなってログ切り出して、ついでに何か書いておかないとね、の回。厳密に言うとママレ関連じゃないかもですけど、そんな理由なんで勘弁。
吉住作品を多く読んだ方なら感じたことあるかも知れませんが、読んでいてふと「何か微妙に金持ち家庭が多いなぁ」と思うことがあります。とりあえず順を追ってみてみますと、
と言うわけで、見事に金持ちばかり。少なくとも何かをするのにお金に困りそうもないですな。こりゃ某氏に言わせりゃ吉住センセのエリート意識のたまものってことになりそうだけど、それはそれとしてないわけじゃないと思うけど、とりあえず棚。
- ラディカル・ロマンス(デビュー作)
主人公たち自体は金持ちではないが、親は金持ちっぽい。ちょっとわがままな面も金持ちっぽいと言うのは偏見。
- ハンサムな彼女
主人公が売れっ子アイドルなんで金持ってないなんてことはないと思うが、そうでなくてもあの家構えからして、そんなに貧乏ではないはず。熊谷一哉に至っては、一流監督の家庭なんでもう金持ちと言うしか。
- ママレード・ボーイ
主人公一家は6人家族で、働き手が4人もいる。それぞれ銀行マン、商社マン、化粧品メーカー勤務、洋酒メーカー勤務と、それなりにいいとこ。家も、世田谷とか田園調布とか噂されてしまうほどなので、かなりすげーもんなのよね、まぁ働き手が多いことを考慮するとしても、それなりに上流。あと茗子の家庭は超上流階級だけど、この話はあとで。
- 君しかいらない
主人公・集の家は中の上ぐらいかとも見えるけど、朱音の方の親は裏で手を回せるほどの医師のエリート。集は別にそこに引けを感じることはなさそうなので、家貧乏とかは全然。
- ミントな僕ら
主人公・まりあとのえるの家は直接親の職業は描かれていないけど、家族旅行でホエールウォッチング(海外)に行ってしまったり、軽井沢に別荘があったりとかなり上流家庭。
- ランダム・ウォーク
主人公の家は売れっ子作家。まぁでもマンション暮らしではあるけど、一人暮らしでもあるし。
見てみると、基本的にキャラクターたちは幸せなんですね、家庭環境に特に悩んでいる様子もない。これって実は珍しいんじゃないかと。私のような腐ったアニメファンは「金持ち」と言えば、金に汚い、自己中、夫婦仲悪い、子供にはとりあえずものを与えておけばいいと思っている、とりあえず金で解決しようとする、世間知らず…等々、ほとんど貧乏人のひがみとしか思えないような嫌なイメージをたたき込まれてるので、「普通に幸せな金持ち」というのはある意味新鮮だったりするわけですよ、ええ。
これって自らも金持ち環境で育った吉住先生が、そういう歪んだ金持ちのイメージを取り払おうとしているのかも知れない、と思ってみたりしてみたり。
まぁ吉住センセがどう思ってるかはいいとして、ここまで読んでちょっと引っかかることはないですか? そう、ここのサイトで扱っている「ママレード・ボーイ」は微妙に当てはまらないところもあるんですよね。
たとえば主人公・光希、彼女は旅行に行く金がないといってバイトしています。遊も旅行資金のために恒常的にバイトを。他の作品のキャラ達と比べ、かなり庶民的。そして茗子、彼女は超お嬢様ですが、家庭環境はかなり悪い。これはさっき書いた歪んだ金持ちイメージに近いものです。もっともアニメ版の世間体のことしか考えていない茗子の家庭と比べ、原作版ではなんだかんだ言いつつも家族愛があると取れるセリフがあるという違いはありますが。
こういう「理想ではあるけれど、ちょっと背伸びをすれば届きそうな世界」であったことが、ママレが広く指示された要因の一つではなかったかと思うわけです。いくら漫画のキャラだからと言って、自分とかけ離れた存在だったら、たいがい「あっそ」で終わってしまいますから、そういう自分と重ね合わせられるキャラであることってかなり大事だと思うんです。
と、何となくママレの話に戻れたところで終わり。とことんコメディなら笑えればOKッス。